今日のウクライナは明日の台湾だ
ゼレンスキーはトランプに屈して鉱山権のために訪米するようです。
プーチンは米国との共同開発をすると言っています。
「トランプ米大統領は25日、対ウクライナ支援の対価として同国に求めている鉱物資源権益などの協定案を巡り、同国のゼレンスキー大統領が28日にも訪米すると明らかにした。ホワイトハウスで記者団に語った。「ゼレンスキー氏が合意に署名したいなら私はそれで構わない」とし、最終合意に強い期待を示した。
鉱物資源の協定案を巡っては同日、トランプ氏の発言に先立ち、両国が基本合意に達したと報じられた」
(産経2月26日)
ゼレンスキー氏、28日に訪米か トランプ氏は鉱物資源巡る最終合意に期待 - 産経ニュース
さて、トランプのウクライナ和平交渉の方法は、後々まで響きます。
たぶん彼は中国が台湾侵攻した場合、今回と似たやり方をとる可能性が高いからです。
福島香織氏はこう書いています。
「バイデン政権は過去に何度も、台湾が攻撃された場合、米国はその防衛に当たると公言してきました。ですが、トランプは、そういう言質を取らせないようにしています。メディアが、台湾が攻撃された場合、米国は軍隊を防衛のために派遣するか?という質問をしたとき、トランプはかたくなに、それは言わない、言ったらディールにならないじゃないか、と言っています。
投資家であり、「US Taiwan Observatory」代表でもあるChieh-Ting Yehは、ウクライナに関してトランプとプーチンがどのような合意に達しても、トランプがまず第一に自己の立場を強調することになる、と述べました。
つまり、ディーラー、交渉人の立場です。「もっか、台湾はトランプがギフトパックに何を詰め込むつもりなのか、心配になって焦っている。トランプにすれば、台湾を中国とのディールのテーブルに置くことが常に可能なオプションとなる。頼清徳総統は実際、トランプにどのように対応するべきか考える必要にせまられている」と指摘しています」
(福島香織中国趣聞No1128 2月23日)
つまり、自由主義陣営としての共通の価値観を持つ台湾だから防衛するのではなく、米国にとって実利があれば支援してやらぬではないというディールに変じています。
有体にいえば、台湾に対してなにを取引条件に出すのかで考えてやってもいい、という姿勢です。
台湾の場合、トランプは台湾の対米貿易黒字が過去最高であることに常々不満を抱き、台湾が米国の半導体産業を「盗んだ」と言いがかりをつけてきました。
そして台湾製半導体製品に高関税を課し、生産拠点は米国に置くべきだと主張してきています。
これに対して頼清徳は必至に対応しようとしています。
しかし内政では国民党が議会多数派であるために国防費増額をGDP比3%以上という案は難航しています。
また、台湾は対米投資を拡大し、アメリカ製品をより多く購入するとしていますが、米国製戦闘機や迎撃システムなどを売ってくれればよいのですが、そこになるといきなり中国を刺激しすぎると、いままでは米側から拒否されてきたいきさつがあります。
このままウクライナ型トランプ外交が進むなら、台湾は貿易黒字の多くを稼ぎ出している半導体産業を奪われ、しかも防衛についてはいままでどおりにあいまいなままという最悪なことになりかねません。
なにせトランプはこう言い放っているのです。
「バイデン政権は過去に何度も、台湾が攻撃された場合、米国はその防衛に当たると公言してきました。ですが、トランプは、そういう言質を取らせないようにしています。メディアが、台湾が攻撃された場合、米国は軍隊を防衛のために派遣するか?という質問をしたとき、トランプはかたくなに、それは言わない、言ったらディールにならないじゃないか、と言っています」
(福島前掲)
やれやれ、台湾の恐怖はまだ始まったばかりのようです。
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もう滅ぼした方が良いですね。あんな欲に塗れた醜悪な強権国家。
そこら中でテロが起きて、内戦でも起きて内部から崩壊すると良いです。
投稿: ねこねこ | 2025年2月27日 (木) 01時05分
こういうやり方が"Make America Great Again"に繋がるんですかねえ。たとえ米国に利があったとしても尊敬を生むことはまずないと思うんですけど。擁護する方々は口を揃えてトランプ流のやり方でそこには深謀遠慮がある。みたいに仰るんですけど、ゼレンスキーは独裁でウクライナ側に責任ありと言ってしまった時点で元も子もないと思うんですが。まあ私のような市井の末端にしがみつくような人間には端から分かりようもない話ではあります。
今のトランプさんを例えるなら、確かに滅法腕は立つし口も達者、味方にすれば正に百人力。でもよくよく中身を見れば、利に敏いだけの至ってたちの悪い用心棒という風情で、恐怖や畏敬は感じても尊崇の念は生まれないと断言できますけどね。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2025年2月27日 (木) 07時07分