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2025年5月 1日 (木)

中国に「その気」にさせる人々

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自民党は右手と左手で逆なことを平気でする党のようです。
党総裁であり首相のゲル氏がフィリピンとベトナムという「反覇権同盟」の要地に訪問したその時、党の幹事長の森山氏が訪中しています。
なんでもパンダ外交をまたして欲しいんだとか。

「中国を訪問中の自民党の森山幹事長は、現地の国際交流団体のトップと会談し、パンダは日中友好の象徴で日本でも人気が高いとして、今後も貸与を続けてもらいたいと求めました。
超党派の日中友好議員連盟のメンバーは中国を訪れていて、訪問2日目の28日、現地の国際交流団体である「中国人民対外友好協会」の楊万明会長と会談しました。
冒頭、議員連盟の会長を務める自民党の森山幹事長は、日中関係について「往来や意思疎通が活発化していることは、関係が前進している証だ。関係を改善基調に乗せていくうえで、若手政治家の交流を進めていきたい」と述べました。
また会談ではパンダも話題になり、日中友好の象徴で日本でも人気が高いとして、今後も貸与を続けてもらいたいと求めました」
(NHK4月28日)
自民幹事長 中国の国際交流団体トップにパンダ貸与継続 求める | NHK | 日中関係

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NHK

ほんとうにしょーもない人ですね。
森山氏は「日中関係について「往来や意思疎通が活発化していることは、関係が前進している証だ」なんて言っていますが、本気でそう思っているならたいしたもんです。
真逆です。
森山氏らが日中議連が「日中友好で成果が上がっている」というなら、なぜ最近アジア情勢がいっそう悪化し、領海内で中国公船や時には海軍艦艇が勝手に居座りつづけてているのでしょうか。
日本の漁船が、自国の漁場に近寄る事も出来ない状態で、「意志疎通が活発化している」もないものです。
活発化しているのは中国のわが国領海への侵犯です。

中国は近隣への信頼醸成に勤めるどころか軍拡に励み続けています。
中国の国防費は、不透明な上に異常な軍拡を続けています。

「中国は、2024年度の国防予算を約1兆6,655億4,000万元(1元=20円で機械的に換算すると、日本円で約33兆3,108億円)と発表した5。これは中国側の発表によれば、前年度予算額から約7.2%の伸びとなる。中国の公表国防予算は速いペースで増加してきており、公表国防予算の名目上の規模は、1994年度から30年間で約32倍、2014年度から10年間で約2.1倍となっている」
防衛省・自衛隊|令和6年版防衛白書|2 軍事

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防衛白書

そして日本をターゲットにした弾道ミサイルは急激に増加しています。

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[コトバとデータ]中国の核 30年までに1000発保有か | 沖縄タイムス+プラス

「中国は核戦力の近代化・多様化・拡大を目指しており、陸・海・空の核運搬手段に投資してその数を増やすとともに、核弾頭を増産している。運用可能な核弾頭の保有数は、2023年5月時点で500発を超えており、2030年までに1,000発を超えて、2035年まで増加し続ける可能性も指摘されている」
(防衛白書前掲)

また海軍力の著しい増強がされています。

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防衛白書

このような状況で中国にすり寄って、再びパンダ外交をしてくれとせがむ神経が理解を超越します。
ちなみにパンダは無償で貸し出されるわけではなく、レンタル料金だけで年間100万ドル(約1億4000万円)が標準とされていて、この金額は森山氏のポケットマネーから出るのではなく、日本では税金で払われています。

実際にこの高額なレンタル料が払えずにフィンランドではパンダを予定より8年早く返却しています。
フィンランドは、表面的には政治的意図はないとしていますが、中国がロシアのウクライナ侵略に加担していることへの警告だと思われます。
フィンランドは同時に中国が作った宣撫工作機関の孔子学院をすべて撤去させています。

いずれにせよ、この時期に森山氏らがやったことは間違ったシグナルの発信です。
この森山氏のパンダをせがむ様子を見て、中国は台湾侵攻を「行ける」と思ったことでしょう。
常識的に見て、中国が台湾侵攻をすれば中国は国際社会の厳しい制裁を受けて、彼らが経済成長した裏付けであった自由貿易ができなくなるとと考えるべきでしょう。
そうなればトランプ関税どころではなく、致命的な打撃となりかねません。

いや、そうではない、日本などの近隣諸国はいくら台湾に侵攻しようと沈黙しているはずだ、むしろ支持してくれるはずだという誤った認識を持ったら大バクチをするかもしれません。
ちょうどプーチンが、「キーウは3日で陥落する、全土制圧はあっという間だ」と勘違いして、ウクライナ侵攻をしてしまったようにです。
こういう自分に都合いい勘違いは往々にしてやることで、日本でさえ日米戦争は緒戦で勝利すれば早期講和に持ち込めるという超楽観的な目論見でサイコロを振ったこともあります。
もちろんそんな目論見は泡のように消えて、世界を敵にして4年半の地獄の泥沼に陥るのですが。

もし森山氏らが、中国の友人だと思っているなら、このような安易なバクチに手を出さないような忠告をすべきです。
すなわち習近平に「その気」を起こさせないような力を持ち、彼らに思い違いはお止めなさいとはっきり言ってやることなのですが、まったく逆をするのがこの人たち日中友好派です。

 

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コメント

てすと。
みゃー!コメント弾かれる!

このポンコツ爺さんを幹事長に据えないとならないほど、人財に乏しいのが石破なんですね。ポンコツスタッフとスッカスカの脳みそのトップ、日米お揃いで良いことですね。

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