ロシアの戦争を止めるには
戦争経済は確かにGDPを活性化させます。
いわばアドレナリン出っぱなしの状態です。
たしかにロシアのGDPは戦争を始めてかえって伸びたほどです。
そりゃそうです。湯水のように戦場にカネをつぎ込めば軍事支出が経済を押し上げますからね。
しかし国家経済の軸に戦争経済を据えてしまうと、いわば覚醒剤中毒のようなもので戦時経済なしでは生きられなくなってしまうのです。
ロシアはいまや歳出の4割を戦争につぎ込んでいます。
「2025年度予算案では軍事費が今年度予算比25%増の13.5兆ルーブル、歳出全体の32.5%に達することが示された。
4年ほどで国防費は2.5倍となり、前線の戦況悪化で人件費が増大しており、軍備増強の動きも関連費用の膨張を招いている。
なお、国家安全保障関連費を併せると歳出の4割強に達するなど、軍への依存度が高まる動きもみられる」
(西濵徹 第1生命経済研究所2024年10月2日)
ロシアは経済を維持する観点から戦争を止められないのかも ~25年度予算案で軍事費は25%増、歳出全体の3割強を占めるなど、戦争が一大産業と化している~ | 西濵 徹 | 第一生命経済研究所
西濱氏はロシアは戦時経済を止めたくても止まらないと見ています。
「来年度予算案の内容をみる限りにおいて、ロシアが自発的にウクライナ戦を止める可能性は低いと見込まれるほか、軍事産業が一大産業となっている状況を勘案すれば経済を支える観点でも戦争を止めるに止められない状況に陥っている可能性に留意する必要がある」
(西濱前掲)
アジア・新興国 ~ロシアは経済を維持する観点から戦争を止められないのかもしれない~|第一生命経済研究所
プーチンの暗殺、いえいえ代わりがでてきて同じことを続けるだけです。
戦争経済の燃料を止めてしまうのです。
方法は原油価格の下落です。
実に分かりやすい。
「ほぼ1年を通じて原油価格が比較的高くて、これがロシア政府の歳入を予想外に助けてきたんです。ところが、年末あたりからだいぶ状況が変わってきた可能性があるように思います。特に1月にかけて急激に歳入が減っているのは、おそらく原油価格の下落の影響が大きいと思いますし、そのきっかけになったのは、12月5日に先進国が発表したロシア産原油の輸出価格の上限設定が思いのほか効果があったと、これが一番だと思います」
(テレ朝前掲)
「先進7か国(G7)は昨年12月、上限価格(1バレル=60ドル)を超える原油の取引に、船舶保険を引き受けないよう保険会社に義務づけた。原油流出などの事故をカバーする船舶保険は米欧日の企業に集中している。制裁が完全に機能すれば、ロシアは60ドル超での原油輸出が困難となり、戦費調達に打撃となるはずだった。(略)
露産原油の代表的な指標となるウラル原油は、7月にG7が上限に設定した60ドルを突破し、最近は80ドル付近で取引されている。FTはロシアの今年の原油輸出収入は前年より150億ドル(約2兆2300億円)増加するとの推計を報じた」
(読売2023年9月28日)
ロシア産原油の輸送、無保険の「闇タンカー」船団が大半を担う…500隻に上ると英紙報道 : 読売新聞
NHK
「上のグラフは国際的な原油取引の指標の1つである北海ブレント原油の先物価格と、ロシア産であるウラル原油の価格を示したもの。侵攻前はロシア産と国際価格は大きな違いがなかったが、欧米などが制裁を強化する中で、ロシア産はリスクがあるとして買い控えられた結果、需要が落ち込み、価格が下落していった。
結果として国際価格より1バレルあたり20ドルから30ドル安い「セール品の原油」に、一部の国が「これはお買い得だ」と買い注文を出している実態が透けて見える」
(NHK2023年3月2日 )
ロシア 原油タンカーを追跡せよ!なぜ制裁は効かないのか? | NHK
それがサウジ魔王の大増産です。
これで一気にWTI相場が現在で57ドルです。誰が好き好んで、ロシア原油なんて闇モンに手を出しますかね。
堂々とサウジから安い原油を好きなだけ買えばよろしい。
もうこれでロシアの闇輸出ルートは壊滅したも同然です。
さぁどうしますプーチン、もう後がないですぞ。
戦争を止めるなら今しかありませんが、どうしますかね。
泰山木さん。仰せのように、戦費が2,3兆はいくらなんでも過大だと思いますので訂正します。すいません。
ウクライナ侵攻のロシア戦費、最大2110億ドル=米高官 | ロイター
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