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2025年6月11日 (水)

ロス暴動続報

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トランプは、ロス暴動に対して州政府の頭越しに州兵を投入、そしてさらに海兵隊まで動員しています。
なぜ外征軍である海兵隊が選ばれたのかといえば、大統領が持つ戦争権限法によって議会の承認の得られない場合にでも60日以内に軍を撤退させればいいとされているからです。
これがマリーンが大統領直属軍と呼ばれるゆえんです。
ただし、治安維持用の色彩が強い州兵と違って、連邦軍、それも最精鋭の海兵隊を投入したということの是非はこの後に問われることでしょう。

とまれ、エスカレーションの階梯をトランプが勝手にまた一段上ってしまったということです。

さて、コメントで「どちらつかずの陳腐な記事」と揶揄されましたが、おいおい、なんの詳細情報もないうちから断定的なことを言えとでもいうんでしょうか、この人。
ところで、やっと今日あたりから状況の詳細がわかってきました。
発端は例によって噂です。
6月5日,ホームセンター付近の路上でたむろしていた連中の間に、当局が不法移民の取り締まりをするという噂が流れました。


「普段からここには、数十人の日雇い労働者が集まっていた。その多くは、買い物客や請負業者から仕事を得ようとする、不法移民だ。
しかし、8日はいつもと様子が違った。ロサンゼルス郊外パラマウントにあるホームセンター「ホーム・デポ」の店舗ではこの日、屋根の工事や修繕、塗装の仕事の手伝いを呼びかける小型ピックアップトラックが2台しか見当たらなかった。この地域の人口の82% 以上はヒスパニック系だ。
この店舗は前日7日に、移民摘発に反対する抗議デモの中心地となっていた。ここで働いていた日雇い労働者が、一斉に逮捕されたとのうわさが広まったためだった」
(BBC6月9日)
【解説】 ホームセンターでの「移民一斉検挙」のうわさ、LAでの抗議デモにどう発展したのか - BBCニュース

これは誤情報でした。そのような取り締まりの予定は、取り締まり当局である安全保障省になかったのです。


「米国土安全保障省(DHS)によると、同地域のほかの場所で、数十人の移民が当局に拘束されたのは事実だが、当該店舗で移民が摘発されたとのうわさは誤情報だという。
「(移民が摘発されたとの)虚偽の報告があるが、ICE(移民関税捜査局)による『摘発』はロサンゼルスのホーム・デポでは行われなかった」と、DHSはBBCに話した」
(BBC前掲)

しかしこの地域には可燃性のガスが濃厚に溜まっていました。
ロスは中南米の不法移民を多く抱えたいわゆる「聖域都市」だったからです。
「聖域都市」とは連邦政府の意志がおよばない、ある種の治外法権のような地域でした。
そして地元の州政府は、不法移民に対して融和的な態度をとり続けてきた結果、限界まで溜まっていたのです。
この可燃性ガスに、トランプが不法移民追放政策というバーナーで点火したのです。
下写真はドイツの「シュテルン」誌が撮った暴動の写真ですが、暴徒らはメキシコ国旗を振り回しています。
公然と不法移民であることを顕示して、暴動を起こしているのですからなんともかとも。

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ロサンゼルスの抗議活動についてわかっていること|DigitalCreator

「ロサンゼルスは全米で有数の、少数派が人口の多数を占める都市の一つ。
ヒスパニック系が人口に占める割合は、ほかの民族的背景を持つ人よりも多い。特にメキシコからの移民は、この地域の歴史と文化における重要な存在となっている。
ロサンゼルスは「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」としての地位を維持している。つまり、同市は連邦政府の移民当局には協力しない。住民の中には、トランプ政権がロサンゼルスの不法移民を標的にした際に、湧き上がる緊張状態が爆発したように感じたと話す人もいる」
(BBC6月9日)
【解説】 ホームセンターでの「移民一斉検挙」のうわさ、LAでの抗議デモにどう発展したのか - BBCニュース 

このホームセンター駐車場で暴徒らは車を手当たり次第に放火し、お定まりの店舗の略奪行為をして回りました。
これがロサンゼルス全域に広まった暴動の引き金となりました。
メディアは「抗議行動」と呼びますが、実態は放火と略奪です。

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BBC

州政府はと、この暴動に対して警察力で対応しようとしましたが、暴動は拡がる一方となりました。
これをトランプは連邦政府介入の好機と見たようで、州・市政府と一切協議することなく州兵を連邦軍に組み込んで指揮下におき、ロスに投入します。

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BBC

「2日間にわたり抗議デモがロサンゼルスを揺るがした事態を受け、トランプ大統領は7日夜、一定の状況下で州兵を連邦政府の指揮下に置くことを大統領に認める連邦法に基づき、カリフォルニア州への州兵派遣を命令した。州兵は通常、州知事の要請に応じて出動する。
デモ3日目の8日に事態が激化したため、ホーム・デポ店舗の向かいにある、複数のオフィスビルが集まるゲートで区切られたエリアを、武装した州兵が警備した。
州兵は米軍車両ハンヴィー(高機動多用途装輪車)を停めてこのエリアを封鎖。当局を罵倒したり、メキシコ国旗や横断幕を振ったりする抗議者たちと対峙(たいじ)した」
(BBC前掲)


あまりにも素早いトランプ対応です。
おそらくトランプはこのようなことが起きることを予測していた、いや待ち望んでいたはずです。
これは第1期政権時に起きたシアトル暴動が地元州政府の反対で州兵投入が出来ず長期間に渡って暴徒による「解放区」を許してしまったことに対する反省があったと思われます。

かつてBLMは、シアトルに銃による武装解放区をつくろうとしました。
この解放区の中にあった警察署の署長は黒人女性でしたが、撤収命令に強く抗議をしましたが、民主党系市長は握りつぶします。
トランプ陽性判定とシアトル自治区の「愛の夏」の結末: 農と島のありんくりん (cocolog-nifty.com)

しかしこのコンミューンはわずか一カ月で内部崩壊を起こします。
お定まりの略奪・暴行、そして黒人少年が殺害される事件まで起きたからです。

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出典不明

しかし、彼らの共犯者であるシアトル市長と州知事(これも民主党)は、なにひとつ責任を問われることがありませんでした。
むしろ民主党系リベラルのメディアと政治家たちは、BLMとアンティファの暴走を支援しました。

トランプはこの経験から、リベラル州政府には事前相談せずに、州兵を連邦軍の指揮下に置いてしまうという強硬措置を考えていたようです。
これによってトランプ政権の不法移民対策が、法と秩序の維持そのものであることを印象付け、失敗続きのトランプ政権の勝ち点となることを期待したのでしょう。
いまのところ彼の行動は、トランプ支持者を満足させ、「われらの強い大統領」というイメージを植えつけたはずです。

ただしその反面、これからやってくる暑い夏に大量の火薬をセットしたことも事実のはずです。


 

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コメント

 海兵隊出動には、あのヘグゼスすら反対していたそうではないですか。いくら市民と直接対峙するような任務でないとしても、トランプが「愛国者だ」などと言うのは、まっぴら大間違いです。
ただ、州兵派遣は憲法違反にはならないでしょうし、聖域都市の建前上、一般市民を守れないニューサムの頭越しに実施したとしても憲法違反にはならないでしょ。
それでも、扇動者やその親玉は必ずいるんで、トランプの強権的手法はむしろ敵の思うツボに嵌った感があります。やつらが他の聖域都市にも暴動が拡げる事は誰でも理解できるし、それらすべて鎮圧して回れるのか? 
かつてトランプの黒人層を味方に付けた方法は素晴らしく、拙速に不法移民をすべて切り捨てる「政治不在」の今の在り方には見る影もありません。


「暴動の裏に中国工作員の存在」の噂や憶測は絶えませんね。やはり黒幕は…

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