• 20250709-165456
  • 20250709-165802
  • 20250709-033302
  • 20250708-030801
  • 20250706-162259
  • 20250706-164228
  • 20250707-003356
  • 20250707-005030
  • S-099_20250705023801
  • S-106_20250705023901

« 日曜写真館 種かしや太神宮へ一つかみ | トップページ | 勝てもしないが、大敗もしなかった自民 »

2025年6月23日 (月)

米国、イラン核施設を爆撃

S-097_20230826130801

米国がイランの核施設を爆撃しました。

「トランプ米大統領は21日夜、ホワイトハウスのクロスホールから国民に向けて演説を行い、イラン核施設3カ所に対する米軍の攻撃を「華々しい軍事的成功」と評した。
トランプ氏は攻撃後初となる公の発言で「私は今夜、攻撃は華々しい軍事的成功だったと世界に報告できる。イランの主要な核濃縮施設は完全かつ徹底的に消し去られた」と述べた。
またイランが和平に応じない場合、米国は追加の目標を攻撃する可能性があると警告。21日に核施設3カ所への攻撃を決定した後のタイミングで外交的解決を呼び掛けた」
(CNN6月22日)
トランプ氏、イラン攻撃は「華々しい軍事的成功」 主要核施設「完全消滅」 - CNN.co.jp

20250623-011844
トランプ大統領「世界最大のテロ支援国家がもたらす核の脅威を阻止」…イランへの攻撃成功を強調 : 読売新聞

ヘグゼス国防長官とケイン統合参謀本部議長は記者会見をおこない、作戦詳細を述べています。
この爆撃作戦は周到に計画された非常に大規模なもので、7機の米空軍第509爆撃航空団所属のB-2戦略爆撃機、先導とエスコートする戦闘機が125機、空中給油機が複数投入されたようです。

B-2はステルス機ですから単独でも侵攻作戦をすることが可能ですが、分厚い護衛機群をつけて保護したようです。
護衛編隊も第4世代、第5世代戦闘機とされていんますから、F-22やF-35といったステルス機がおしげもなく投じられたようです。
たぶんイランの防空部隊は爆撃されるまで、察知することすら出来なかったのではないでしょうか。
それとは別にイラン時間22日午前2時10分頃には、B-2がイラン領空に入る直前に合わせて、米海軍の潜水艦が30発以上のトマホークでイスファハンを攻撃しました。
B-2を使った作戦ではもちろん最大規模です。

20250623-020502

イラン核施設を破壊し得る「バンカーバスター」とは-QuickTake - Bloomberg

使用された地中貫通爆弾は、バンカーバスターのなかでも最大級のGBU-57で、あわせて14発を使用したということです。
重量13トンを超えるGBU-57A/Bは、B-2に2発までしか搭載できないために7機ものB-2が使われたわけです。
3つの目標に対して14発ですから、一カ所に4発以上投下したことになります。

「MOPは重さ3万ポンド、長さは6メートルに及び、世界最大の精密誘導兵器とされる。
米空軍によれば、「厳重に防護された施設にある大量破壊兵器」を破壊するよう設計されている。これまで戦闘で使用されたことはない。 空軍によると、MOPは爆発する前に最大で61メートルの深さまで貫通する能力を持つ。フォルドゥの一部はこれよりさらに深いところに埋設されているが、MOPは同じ地点に連続投下でき、一段と深部まで掘り進めることができる」
(ブルームバーク6月20日)
Bloomberg

地下90mといわれる核濃縮施設をケイン統参議長は、「初期の評価では、3つの施設すべてに極めて大きな被害を与えた」としていますが、詳細な被害評価は出ていません。

6月21日夜、B-2戦略爆撃機はミズーリ州ホワイトマン空軍基地から離陸し、アラスカ沖・太平洋航路上空でKC-135給油機による複数回の空中給油を実施し、1万1000kmをノンストップで37時間飛行してイランに到達したようです。
当初これらはグアムかディエゴ・ガルシア島に配備されると推測されていましたが、米本土から直接爆撃したようです。。

爆撃は、イラン時間6月22日早朝2時30分頃から、イランの核施設3カ所へ開始されました。

20250623-012312

米国、イラン核施設3カ所を攻撃 イラン「重大な国際法違反」 - 日本経済新聞

フォルドゥ地下濃縮施設
ナタンツ核関連施設
イスファハン核技術センター

このうちもっとも重要と見られた中部フォルドにある核濃縮施設は、テヘランの南約200キロの山岳地帯にあり、中部ナタンズのウラン濃縮施設と並ぶイラン核開発の中枢拠点でした。

20250623-015326

イラン、地下ウラン濃縮施設に高性能の機械を追加 ―IAEA|ARAB NEWS

濃縮施設は地下80~90メートルにあるとされ、2015年にイランが欧米と結んだ核合意では、フォルドゥは核技術関連の研究施設に転換されたと称していましたが、実は旧型の遠心分離機1044台を残しており、ウランを使わない条件で稼働が認められたことをいいことにして稼働を持続していたようです。

第1次トランプ政権が、2018年に核合意から離脱すると、イランもそれを理由に核合意を公然と無視するようになり、19年にはフォルドゥでのウラン濃縮活動を再開しました。
2021年には合意で認められていない高性能の核濃縮装置を導入しています。

「イランがナタンズの地下ウラン濃縮施設に高性能の遠心分離機を新たに設置した上、増設を計画していることが、国連の原子力監視機関が水曜日に発表した報告書で分かった。イランは主要国との核合意に違反する動きを強めている。
この報告書は、2015年の合意の下で高性能な機械を濃縮ウランの生産に使用することが認められていないにもかかわらず、イランが高性能な機械の設置を進めていることを示す最新の証拠だ」
(アラブニュース2021年2月4日)
ARAB NEWS

そして核合意で認められていた濃縮度3.67%を超えて、60%まで濃縮し、23年には核兵器に転用可能な兵器級濃縮度90%目前の83.7%まで進行させました。
つまり月内にも完成するというところまで来ていたわけです。
これができてしまえばチェックメイトで、もはや査察解体などまったく不可能となります。

トランプは再攻撃を匂わせて、こう言っています。

「トランプ氏は「中東のいじめっ子であるイランは今こそ和平に応じなければならない。応じない場合、将来の攻撃は格段に大規模かつ容易なものになるだろう」と述べ、「こんなことを続けるわけにはいかない。イランを待つのは和平か、あるいは過去8日間に目の当たりにしたものをはるかに上回る惨劇だ。覚えておけ、まだ多くの攻撃目標が残っている」とした。
さらに、米国は「他の目標を精密かつ迅速、巧みに攻撃」でき、「ものの数分で」実行可能だと警告した。
演説後、トランプ氏はSNSに場所を移し、イランが武力で対抗すれば米国は圧倒的な報復を行うと厳しい警告を発した」
(CNN前掲)

私もトランプの本気度を見事にはずしたわけですが、今後どうするのかは、まさにイラン次第です。
イランは米軍基地を攻撃すると言っていますが、できるでしょうか。

かつてのように、ハマスやヒズボラ、フーシー派といった舎弟どもをお前やれ、で使えた時代は終わっているのです。
革命防衛隊もズタボロです。鉄砲玉はいるでしょうが、限定的です。
とてもじゃないが、イスラエルと米国に挑めるだけの力量はありません。
残るは、濃縮60%以上のウラン約409キロをダーティボムに詰めてミサイルで撃ち込むことくらいでしょうか。
ただこれを使うと、さすがの中露も味方になってくれませんよ。

となると残るのは:ホルムズ海峡封鎖です。

「イラン議会はホルムズ海峡封鎖を承認した。実行には国家安全保障最高評議会の決定が必要。イランのプレスTVが22日伝えた。
ホルムズ海峡は世界の石油・ガス輸送の2割が行き交う大動脈。今のところ議会承認は公式に伝えられていない。

イラン議会の安全保障委員会委員であるエスマイル・コサリ氏は22日、ホルムズ海峡封鎖が必要ならいつでも行うと述べていた。アラグチ外相は会見で、海峡封鎖するかとの質問に対し「さまざまな選択肢がある」とだけ答えた」
(ロイター6月23日)

イラン議会がホルムズ海峡封鎖承認と報道、最高評議会の決定必要 | ロイター

ホルムズ海峡封鎖なんかに走れば、待ってましたとばかりに米海軍に一掃されます。

とまれアヤトラ体制はまさに瀕死です
とうとうアヤトラ・ハメネイは、生きているのに後継者を決めねばならなくなりました。
そこまで弱体化していますが、これを倒すも倒さないもイラン国民次第です。

 

« 日曜写真館 種かしや太神宮へ一つかみ | トップページ | 勝てもしないが、大敗もしなかった自民 »

コメント

前日には給油機が30機ほど中東方面に飛び立ったという不穏な情報がありましたけど、
まさかの米本土からのB-2が7機という全力攻撃!エスコートはF-22とF-35で100機超えって、こんな作戦を誰が考えたのかと驚きました。
オムツ履いたパイロット諸君は大変だったでしょう。これで給油等の事故損失すらゼロとは練度が高い!

ここまで純粋に「軍事作戦」としての感想ですから、この後どうなるかは分かりません。
イランがホルムズ海峡封鎖するのかどうか知らんけど、まあ平凡な日本人としては「原油価格は60ドル程度」で安定して欲しいのですが、高騰したらアメリカの利益になるというのも含めて。

ウクライナとロシアの戦いを無理やり連携させる論評が多いですけど、イランがシャヘドをロシアに送れなくなる程度でしょ。プーチンはここでウクライナ全土がロシアの領地だと言い出しましたが、いつの時代の話なんだか。。策源地がイランから北朝鮮に移ってますし。

混乱はしてますが、少なくとも「めでたしめでたし!」なんて事にはならないでしょうね。あー、この最後の文は皮肉ですから無視して下さいな。

 ホルムズ海峡封鎖しかインパクトのある対抗手段は残されていないのは明らかですが、すでに米軍は対策済みでしょう。マスコミ的にはトピックですが、イランは潰されに行くようなもの。

イラン大好き我が国保守派の論調ですが、「アメリカの攻撃は侵略であり、ロシアがウクライナへした事と同様」だとか。
結果として米国の攻撃は国際法違反にはならないだけでなく、イランの重大な国際法違反に対処するためになした今回の攻撃であって、違法性が阻却される事案でもある事を学んでほしいもの。

また石破はNATO会議に出席しない由ですが、その理由がアホらしい。「中東情勢が緊迫しているから」ですと。
それなら余計に出席すべきですが、内心はイランに対する気遣いからでしょう。我が国の対イラン政策はオイルショック以来、逆張りのあべこべ対応です。イランのような狂った国家を友好国あつかいするなら、北朝鮮を友好国とするのと変わりありません。

米国はかつて、北朝鮮に対しても同様の行動をとることが出来たのに、それをしなかったんですわ。極東の島国が「どうか、それだけはカンベンして下さい」と泣きついたのか、それとも当時のクリントン大統領が「今はそれどころじゃないんだ、彼女の口技にゾッコンなんだ」と時間が無かったのか、それは知りませんけど。

過ちは繰り返さないという、米国執念の作戦ですわ。専制国家が核を持つと、そりゃもうどうにもならなくなります。北朝鮮で懲りたんです。イランの場合には宗教的な偏執があるんで、ムスリムの我らにはアラーは全てを許して下さるなんて言うイスラム過激派に核兵器(ダーティボム含めて)が渡ると、人類史上最悪の悪夢ですわ、そらマジで全面核戦争モンです。

そういうワケで、いくらTACO呼ばわりされてるトランプ親ビンでも「やるっきゃねぇ」と、攻撃するしか選択肢は無かったんですわ。たとえ、この後に想定外の事が起きるとしても。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 日曜写真館 種かしや太神宮へ一つかみ | トップページ | 勝てもしないが、大敗もしなかった自民 »