股裂きとなる石破政権
そりゃいつか股裂きになるよ、ゲル首相。その日が、思ったより早く来ただけのことです。
イスラエルに対しては強気で非難していましたね。こういう調子です。
「石破茂首相は13日夜、首相官邸で記者団に「平和的解決に向けた外交努力が継続している中、軍事的手段が用いられたことは到底許容できない」と指摘。「極めて遺憾で強く非難する」と強調した。
イランによる報復攻撃については「事態をエスカレートさせる、いかなる行動も慎まねばならない。強く非難する」と述べ、関係各国に自制を強く求めた。「G7で日本の立場を明確に述べ、沈静化に向け、関係国で連携して対応する」と語った」
(時事6月13日)
日本政府、イスラエルを非難 中東不安定化を懸念:時事ドットコム
「平和的解決に向けた外交的努力」はなにも自分がやっていたわけではなく、英仏独がやっていたんですが、なんの成果もなく破綻。
本来は唯一のイランの「伝統的友好国」とまで言っているんですから、ココ一番で橋渡しをするのが役目でしょうに、特になにもしない。
いや、失礼、イスラエルにはこんなことを電話で伝えていました。
「私は、イランが核兵器を取得することを決して許してはならないという日本の声明に感謝の意を伝えました。 私は、イランが北朝鮮のようになることは絶対にないと断言しました。イランは核兵器を持たないでしょう!」
たぶんイスラエルのサアル外相は、岩屋氏がイスラエルの「イランに核兵器を持たせない」と言ったことを、イスラエルの空爆作戦の支持と受け取ったのでしょうな。当然です。
通常の発電なら5%のウラン濃縮で済むものを60%にまで上げて大規模に継続する意味はひとつしかない、それは核兵器保有のためです。
60%から兵器級の90%までもう一息というところまで、2023年に既に到達しているのです。
これは完全に合意違反です。
「IAEAの報告によると、これらの施設では減産開始以降、濃縮度60%のウランが月間約3キロのペースで生産されていたが、今年11月末から月間約9キロまで加速していることを確認したという。
IAEAの定義に基づくと、イランはさらに濃縮すれば、核爆弾3発が製造できる濃縮度60%のウランをすでに十分保有している。イランメディアによると、エスラミ原子力庁長官は「何も新しいことはしておらず、規則に従って同じ活動を行っている」と述べた」
(ロイター2023年12月27日 )
イラン、濃縮度60%のウラン生産加速 減産から転換=IAEA | ロイター
いや、これは合法だというイラン擁護の意見もあるので驚きますが、15年の核合意で認められていた濃縮度は3.67%なのですから合意違反です。
たんなる原子力発電するなら、日本の六ヶ所村のようにIAEAの査察官を常駐させて5%をキープすればよい。
それを兵器級直前の60%にして、IAEA査察を拒むのですから、核保有を目指すといわれても当然です。
真の「伝統的友好国」ならば、イランに対してIAEAの査察官を常駐させて、5%にしろ、60%にしてしまったウラン濃縮物はIAEA管理に置きなさい、と友情こめて説得すべきでした。
ところが秘密裏に搬出して隠してしまったようです。
岩屋氏がイランにやった「外交」はこうです。
「6月16日、午後6時から約15分間、岩屋毅外務大臣は、アラグチ・イラン・イスラム共和国外務大臣(H.E. Dr. Seyyed Abbas ARAGHCHI, Minister of Foreign Affairs of the Islamic Republic of Iran)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
冒頭、岩屋大臣から、今般の報復の応酬が中東地域全体に波及することを深く懸念している旨伝えつつ、これ以上事態をエスカレートさせるいかなる行動も慎むべきであり、我が国として、全ての関係者に最大限の自制を求める旨述べました。
これに対し、アラグチ外相から、イラン側の立場について説明がありました。
また、岩屋大臣から、在留邦人保護への協力を要請し、アラグチ外相から、全面的に協力するとの発言がありました。
両外相は、地域の平和と安定に向け、日・イラン間の様々なレベルで、引き続き緊密に対話を行っていくことで一致しました」
日・イラン外相電話会談|外務省
あのね、岩屋さん、イランは6回も協議を蹴り、トランプが設定した2カ月間の猶予期間が切れた翌日の6月14日にやったことは核施設での作業を開始し、フォルドゥの核施設の遠心分離機の新型との交換と増設も行うと発表したの。
これに対して12日、IAEAは強く反発し、イランに非難決議を出して可決したわけでしょう。
これこそが「事態をエスカレーションする行為」そのものではないのですか。ならば「緊密に対話」して止めなさいよ。
だから、もはや平和的に核保有を止められないと見たイスラエルは、核施設の爆撃に踏み切ったのです。
これを「予防戦争だから国際法違反だ」と非難するのは簡単ですが、ならば他に阻止する手段があったら教えていただきたいもんです。
これしか方法が存在しない以上、形式的な国際法違反という訴因は阻却されます。
わが国では日頃非核を唱えていた運動家まで、米国の核施設攻撃を「予防戦争だ。国際法違反だ」と非難していますが、ならばいっそ核兵器をイランに持たせたほうがよかったのですかね。
この人らの「非核」という運動が、いかに反米の隠れ蓑か分かろうというものです。
また米国国防情報局が爆撃の効果が上がっていないという漏洩情報を元にして、米国の爆撃は無意味だという説も出ているようですが、ならば再爆撃すればよいだけのことです。
こういうところまで状況が煮詰まっているにもかかわらず、まるで高見の見物よろしく「平和的解決に向けた外交努力が継続している中、軍事的手段が用いられたことは到底許容できない。極めて遺憾で強く非難する」と言っちゃう神経がむしろわかりません。
まさにゲル氏特有の評論家体質そのものです。
そして直後のG7では完全に孤立してしまいます。
どっちが正しいんだと共産党からねじこまれて、こう答えています。
「石破茂首相は19日の与野党党首会談で、イランとイスラエルの軍事衝突を巡る日本政府の立場を説明した。両国に自制を求めた岩屋毅外相の発言と主要7カ国首脳会議(G7サミット)の共同声明に齟齬(そご)があるとの指摘に「外相が発したものが日本政府の立場だ。G7はG7だ」と語った」
(日経2025年6月19日)
石破首相「外相発言が日本の立場」、イラン・イスラエル衝突対応 - 日本経済新聞
つまり、G7ではウソついて来たってことですか。
そしてこれで終わったやれやれと思ったら、試練続きます。なんとG7直後のトランプのイラン核施設空爆ですから、ゲル氏はダーッだったことでしょう。
イランとの「伝統的友好」と、「日米同盟は日本外交の基軸」を金科玉条にしてきた日本は、完全に股裂きとなりました。あたりまえです。
イランを立てれば米国が立たず、米国を支持すりゃイランが立たず、どうすりゃいいんだ、このあたし、とゲル氏は髪を掻きむしりたい気分だったことでしょう。
で、米国に合いたくないからNATO会合には欠席。ああ情けない。
そもそも日米同盟組んでいる日本が、世界一の反米国家と「伝統的友好」なんぞできるわきゃない、常識で考えてもわかりそうなもんです。
第2期のトランプは、本来の米国大統領がやるべき国際的責務を放棄しつづけてきて、やっとその気になったのですから、その足を引っ張ってはいけません。
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いやマジでゲルの髪が本当に急激に薄くなってきてます。
投稿: 山形 | 2025年6月26日 (木) 04時01分
辞めときゃいいのに、能力に見合わない総理の椅子にしがみついてる本人の責任です。
彼が総理だと自民党へのヘイトを延々と稼いでくれるので、野党からすればありがたいかもしれませんが。
投稿: エントランス | 2025年6月26日 (木) 06時02分
中国が日本を中継地としてフェンタニルを米国に密輸していた件
媚中の自民公明はどうするんでしょうかね
石破さん早く辞めておけば良かったってなるかな
投稿: 大田区民 | 2025年6月26日 (木) 12時28分
某国の二枚舌外交のような、、、。
しかしまぁ、出発の前日夕方にNATO会議欠席を決めるって何んだかなー。
投稿: 多摩っこ | 2025年6月26日 (木) 16時39分
ガザ侵攻時には自国民から総スカンを喰い、政権交代寸前まで支持率を落としたネタニヤフ首相でした。
ところが今回のイラン総攻撃でなんと、88%にまで支持率を伸ばしています。
イスラエル国民はイランの軍事力・核をどれだけ脅威に感じていた事か? これまでの流れやイスラエル国民世論など、石破政権は一顧だにしていなかったからこそ、この始末。
2万円配るとか!(しかも選挙後だ)、イスラエル国民世論のみならず明後日の方向しか見えん政権に国民の心情もわかるまいに。
それでも自民党しか頼りにならない事に変わりなく、せめて石破政権は一刻も早く交代してほしい。
投稿: 山路 敬介(宮古) | 2025年6月26日 (木) 17時00分