妙案・バンカーバスター・シェアリング
先日のイランの核施設空爆が、地下90㍍の遠心分離機にヒットしたか失敗したかで意見が割れています。
トランプは完全に破壊した、と言っています。
「ドナルド・トランプ米大統領は21日夜(日本時間22日午前)、アメリカ軍がイラン国内3カ所の核施設を空爆したと発表した。ホワイトハウスでのテレビ演説では、「イランの主要な核濃縮施設は、完全かつ徹底的に抹消された」と述べた」
(BBC6月22日)
トランプ氏、米軍がイランの核施設3カ所を爆撃し破壊と発表 フォルドなど - BBCニュース
例によってトランプは話を盛っていますね。
後の衛星写真でもそこまでは結論づけられないはずで、結局現地調査するしかないのです。
一方イランは、ぜんぜん壊れていないゾと息巻いています。
「イランの最高指導者アリ・ハメネイ師は26日、イスラエルとの停戦が24日に合意されてから初めて公に演説し、アメリカはイランの核施設への攻撃で「何の目的も果たせなかった」と主張した。
テレビ演説でハメネイ師は、アメリカの攻撃はイランの核開発計画を中断させることにおいて、「何ら重要なことを成し遂げ」なかったと述べた」(BBC6月27日)
アメリカは「何も果たせなかった」、米軍の核施設攻撃についてイラン最高指導者 - BBCニュース
こちらももちろん吹かしで、本当になんの損害もないなら、あれほどあっさりと米国への抵抗を終了するわけがありません。
AP
米国の情報機関もふたとおり出ています。
「初めに国防総省傘下の情報機関「国防情報局(DIA)」が、被害は限定的だった可能性があるとの初期評価をまとめていた。トランプ米大統領は25日、オランダ・ハーグでの記者会見で、DIAの分析は攻撃直後の「推測」にすぎないと反論し、「核施設は完全に破壊された」と主張している」
(ロイター6月25日)
イラン核計画「中核部分は破壊されず」、米情報機関が分析=関係筋 | ロイター
CIAは、これを否定し、「主要な施設は破壊した」としています。
「米中央情報局(CIA)のジョン・ラトクリフ長官は25日の声明で、米軍が22日未明に行ったイランの核施設に対する攻撃について、「複数の主要な施設が破壊され、再建には数年を要する」との認識を示した。イラン政府報道官も26日、核施設に「深刻な損傷を受けた」と本紙に認めた」
(読売6月25日)
爆撃したイラン核施設、CIA長官「再建に数年」…イラン政府報道官も「深刻な損傷受けた」 : 読売新聞
中をとるわけじゃないでしょうが、IAEAのグロッシ事務局長は、「深刻な損害を受けたものの完全な損害ではない」との見方を示しています。
ま、たぶんこのあたりが正確なところではないかな。
実際のところ、「分からない」というのがもっとも正直な答えで、共にバンカーバスターの破壊しうる深度が60㍍だから90㍍の施設に届いた届かないのという議論をしているだけのことです。
ま、たぶんこのあたりが正確なところではないかな。
実際のところ、「分からない」というのがもっとも正直な答えで、共にバンカーバスターの破壊しうる深度が60㍍だから90㍍の施設に届いた届かないのという議論をしているだけのことです。
では、下写真の核濃縮施設に繋がるアクセストンネルを破壊されてしまったらどうなんでしょう。
たぶん無傷なはずがなく、このお宝の濃縮施設は地下90㍍のコンクリートの瓦礫の下に埋もれてしまい再利用するのは相当に困難なはずです。
しかし、核兵器という存在が「政治的な武器」である以上、イランは濃縮施設が破壊されない以上「保有しているぞ」ということを、今後も政治的な武器に使い続けるはずです。
したがって、結論はある意味簡単なのです。
持とうとまたイランが画策したら同じように破壊すればいいだけのことです。
どうやって?
もちろん地上兵力を投入できないし、ただの空爆では地表施設しか破壊できませんから、バンカーバスターを使う以外方法はありません。
しかしそのバンカーバスターは13.6tもあるので、重量的にイスラエルが保有する戦闘機クラスでは持ち上がりません。
世界で唯一これを2発積んで投下できるのは米国のB-2しかない、ここがネックだったわけです。
つまりバンカーバスターと爆撃機はワンセットなわけです。
イスラエルは米国が売ってもいいというなら、カネをかき集めてでも買うでしょうが、米国がB-2のような軍事機密の塊をイスラエルに売ることはありえません。
したがって、結論はある意味簡単なのです。
持とうとまたイランが画策したら同じように破壊すればいいだけのことです。
どうやって?
もちろん地上兵力を投入できないし、ただの空爆では地表施設しか破壊できませんから、バンカーバスターを使う以外方法はありません。
しかしそのバンカーバスターは13.6tもあるので、重量的にイスラエルが保有する戦闘機クラスでは持ち上がりません。
世界で唯一これを2発積んで投下できるのは米国のB-2しかない、ここがネックだったわけです。
つまりバンカーバスターと爆撃機はワンセットなわけです。
イスラエルは米国が売ってもいいというなら、カネをかき集めてでも買うでしょうが、米国がB-2のような軍事機密の塊をイスラエルに売ることはありえません。
これを解決する方法がひとつあることを、飯山陽氏が紹介しています。
核シェアリングの方法を応用するのです。
すでにこれは米国でジョシュ・ゴットハイマー下院議員(ジャージー州選出、DN)とマイク・ローラー下院議員(ニューヨーク州選出、RN)がすでに超党派法案「バンカーバスター法案」として議会に提出してあります。
すでにこれは米国でジョシュ・ゴットハイマー下院議員(ジャージー州選出、DN)とマイク・ローラー下院議員(ニューヨーク州選出、RN)がすでに超党派法案「バンカーバスター法案」として議会に提出してあります。
ジョシュ・ゴットハイマー下院議員
「「ワシントンD.C.- 本日、2025年7月2日、ジョシュ・ゴットハイマー下院議員(NJ-5)とマイク・ローラー下院議員(NY-17)は、超党派のバンカーバスター法(Bunker Buster Act)を提出し、大統領がイランの地下核インフラを破壊するために、大規模兵器貫通装置(MOP)または「バンカーバスター」爆弾とそれを配備するために必要な航空機を提供することで、イスラエルの防衛を支援する権限を与える法律を提出しました。イスラエルにこの能力を装備することは、イランの核兵器への道筋をなくすことにより、アメリカの国家安全保障を直接強化する」
リリース:ゴットハイマー、ローラーは、イランの継続的な核の脅威に対してイスラエルを装備し、米国の国家安全保障を強化するために超党派のバンカーバスター法を導入
ちなみにジョシュ・ゴットハイマー下院議員はニュージャージー州選出の民主党議員で、ディープシーク排除の先頭にたった人物です。
マイク・ローラー下院議員は、ニューヨーク州選出の共和党ですから面白いですね。
バンカーバスターとB-2を分けてしまって、いざという時に合体させるという手品です。
こんなことが実現していたら、イランにとってこの上もない抑止力として作用するでしょう。
米国にとっては、彼らがもっとも恐れる中東への軍事介入の深入りが防げるわけです。
一聴に値する案にみえますが、いかがでしょうか。
マイク・ローラー下院議員は、ニューヨーク州選出の共和党ですから面白いですね。
バンカーバスターとB-2を分けてしまって、いざという時に合体させるという手品です。
こんなことが実現していたら、イランにとってこの上もない抑止力として作用するでしょう。
米国にとっては、彼らがもっとも恐れる中東への軍事介入の深入りが防げるわけです。
一聴に値する案にみえますが、いかがでしょうか。
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アメリカにはこれ以上中東に関与してほしくないんですけどね。
中東よりもヨーロッパや東アジアに注力して欲しいですな。
極端な話、イランが核を持とうがその矛先はイスラエルないしサウジにしか向かない(原潜がないイランはアメリカへの脅威は小さい)から日本にはホルムズ海峡封鎖のハードルが低くなることぐらいでそこまで大きな脅威ではないです。
欧州から見た北朝鮮と同じようなもの。
そもそも条約に署名しないイスラエルや印パが核を持てる時点でNPT体制自体が矛盾の塊みたいなもんです。
投稿: 中華三振 | 2025年7月 7日 (月) 17時04分
私は武器にはトンとドシロートなんで、それでアホみたいな考えなんですが、ピンポイント攻撃が可能なご時世なんで、バンカーバスターの縦コンボ攻撃というのも出来るんじゃないかと思うんですが…
最初のバンカーバスターが炸裂して作ったケツの穴に、二発目のバンカーバスターがズポッと進入して地中深くで炸裂、さらにケツの穴を深く掘って、三発目が…と、限りなく続けるというものです。これなら、どんなに地中深く秘密基地を作ったとしてもムダですわ。
それにこの方式だと、小型のバンカーバスターでも連チャン可能なんで、輸送する飛行機も小型で済みます。実は、もう某国では実戦配備しているんですかねぇ?
投稿: アホンダラ1号 | 2025年7月 7日 (月) 22時00分