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2025年7月14日 (月)

ウクライナの空をどう守るか

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トランプが一部のウクライナ支援を再開しました。

「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日、アメリカが一時停止していた軍事支援を再開したと述べた。ドナルド・トランプ米大統領は10日、米NBCニュースに対し、ロシアによるウクライナ空爆の激化を受け、アメリカが北大西洋条約機構(NATO)を通じてパトリオット地対空ミサイルシステムをウクライナに供与することで合意したと話していた。トランプ氏はさらに、14日にも「ロシアに関する重大な声明」を発表すると予告している」
(BBC7月12日)
アメリカがウクライナへ軍事支援再開とゼレンスキー大統領 - BBCニュース

この発表の直後、ロシアは夜間に過去最大規模となる728機のドローンでウクライナを攻撃しました。
防空部隊がほぼ全てのドローンを撃墜しましたが、極超音速ミサイル6発の一部が被害を引き起こしたようです。

このところ、トランプのプーチンへの「友情」は変化しているようですが、まぁ放っておきましょう。
あの気分屋は、どうまたころぶかわからないからです。
そもそもこの支援再開も、ウクライナに対して直接おこなったものではなく、いったんNATOに「売った」形にして、代金はNATOから回収すると言っています。
要は、これはただの戦争ビジネスなんだ、と言いたいようです。

「我々はNATOに武器を送っており、NATOはそれらの兵器に対して100%支払っている。ですから、私たちがやっているのは、出される兵器はNATOに送られ、NATOはそれらの兵器を[ウクライナ]に渡し、NATOはそれらの兵器の代金を支払っているのです」とトランプは述べて。彼は、取引は先月のNATOサミットで達成されたと付け加えた。
「我々はNATOに武器を送り、NATOはそれらの兵器の全費用を弁済するつもりだ」とトランプは言った。
トランプが、一部のNATO加盟国がウクライナに代わって米国製兵器を購入する可能性について最近浮上したアイデアに言及しているかどうかは不明であり、これにより米国がコストを負担しなくて済むようにした」
(NBC7月10日)
Trump readies blanket tariffs as he brushes off inflation worries 

下品なのはいつもどおりですからいまさら驚きませんが、自分の支持層のMAGAの連中から、ウクライナなんかにカネ出しやがってと言われないように予防線を張っているからこういう品性下劣な言い方になります。
それよりも、むしろこの支援が従来のハイマースやエイブラムス戦車なとの陸戦用兵器から、防空にシフトしているのに注目ください。

プーチンはウクライナの「蜘蛛の巣作戦」に怒り狂って、報復ドローン攻撃を激化しています。
特に首都キーウに対してミサイルと自爆型ドローンで攻撃を実施し、6月の1か月間で約300発を撃ち込んでいます。
ちなみに6月以前の5カ月は月に半分の150発程度でしたから、2倍に膨れ上がっているわけです。

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プーチンの怒りに任せた報復攻撃で露呈、ロシア軍息切れの兆候 この先ロシアの攻撃力は漸減へ、懸念は米国の支援削減・停止(1/4) | JBpress (ジェイビープレス)

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ロシア、ウクライナ首都をミサイルとドローンで攻撃 ハルキウなどでも爆発 - BBCニュース

「ウクライナ人権監視団の6月報告書の概要部分に書かれている
報告によれば、2025年6月は民間人死傷者数が少なくとも1575人(死者232人、負傷者1343人)で、この3年間で死傷者数が最多となったという。また、死者だけでは、6月は過去ほぼ1年で最多だったという。
また監視団は、6月の民間人死傷者数の半数以上(53%)は、都市部でのミサイル及び徘徊型弾薬(自爆型無人機)の長距離攻撃によって引き起こされたと伝えた。例えば、ドニプロ、キーウ、ハルキウでは、攻撃によりしばしば1件の事案で複数の死傷者を出すことが多く、特に負傷者数の数が非常に多かったという。2025年6月のロシアがウクライナに発射したミサイルと無人機の数は、2024年6月の10倍以上に上ったという」
(ウクライナフォーラム7月13日)
今年6月のウクライナの民間人犠牲者数、過去3年で最大=国連人権監視団

ウクライナ側のドローン攻撃も、いまやロシア深部に及んでいますが、目標は純粋の軍事施設に限定されています。
それに対してロシア側のドローン攻撃は、ほとんどすべてが民間の住宅、商業施設、あるいはエネルギー施設に集中しています。
これは軍事施設が、その性格上守りが厳しいので、民間住宅に撃ち込んでオダを上げているのです。

西村金一氏によれば、「蜘蛛の巣作戦」により、戦略爆撃機が壊滅的打撃を受け、残存部隊が極東コラ半島付近まで後退したために、Tu-22爆撃機が発射していたマッハ4のKh-22/32空対地ミサイルの発射がゼロになったようです。
その代わり増えたのが、このウンカの如く飛来してくるドローンでした。

ところで、朗報です。
実はドイツはすでに新たな支援パッケージとして、ウクライナが喉から手がでるほど欲している対ドローン防衛システム「スカイネックス」を供与しています。

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ニューズウィーク スカイネックス

「ドイツによる新たな軍事支援で、ウクライナの防空能力が大幅にアップする。
1月4日にドイツ連邦政府が発表した新たな支援パッケージには、ドイツ製の短距離対空システムであるエリコン・スカイネックスの供与が含まれている。ドイツは2022年12月にスカイネックスの製造元であるラインメタル社と約2億ドルの契約を結んだと発表。契約内容に含まれるスカイネックスのうち最初の2基を2024年前半にウクライナに届けると約束していた」
(ニューズウィーク2024年1月9日)
群れで襲うドローンスウォームも秒で撃ち落とす独防空システム「スカイネックス」がウクライナを強くする|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ドローンがコワイのはその数なのです。
たいした工業水準がなくても回転焼きよろしくパカパカできちゃうので、ともかく安価。
「蜘蛛の巣作戦」で使われたウクライナのFPVドローンなんて1台約7万円ですから、対地ミサイルの(ピンからキリまでありますが)仮にトマホーク巡航ミサイルなら一発約7200万円ですから、比較になりません。
だから、これでもかというくらい撃ってきます。

それに対していちいちパトリオット(一発約1620万円)や戦闘機を使っていたら、いくらカネがあっても足りるわけがありません。
それに発射機の数も限られていますから、空軍基地や弾薬庫などに重点防御するしかないのです。
その点、このドイツ製のスカイネックスは、発射装置の値段がパトリオットの10分の1、そのうえ使用弾はABM弾といって、内部に収められた多数の重金属ペレットを高密度で投射するタイプです。

「ABM弾(Air Burst Munition)は、主に近接防御火器システムに使用することを前提に開発された中小口径の弾丸
発砲時に初速測定と同時に電磁コイルを経由して最適な起爆時間を信管調定できるため、空中での起爆位置が高精度にコントロール可能。内部に収められた多数の重金属ペレットを高密度で目標前方に投射する。
ABM弾の例としてエリコン・コントラバス社開発の35mm/30mm AHEAD弾(Advanced Hit Efficiency And Destruction)や30mm Pyrotee弾、57mm 3P弾がある」
ABM弾とは - わかりやすく解説 Weblio辞書 

だから安い上に、広範囲をカバーできます。
パトリオットは、マッハ4で突入してくるKh-22/32空対地ミサイルや、イスカンダルのような弾道ミサイルに使用し、うじゃうじゃ飛んでくる虻のようなドローンはスカイネックスが対応するという棲み分けです。
もちろんドローンに対しての電子戦などさまざまな方法がすでに行われていて、まさに矛と盾、一進一退です。

 

 

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