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2025年8月16日 (土)

ハブ様の正しい恐れ方

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映画『ウッジョブ』に、軽やかにマムシを捕まえる森の民の姿が描かれていました。
染谷クンなど耳の脇に喰いつかれていましたもんね。(笑)大丈夫かな。

お嫌いな方にはたまらないでしょうが、沖縄の場合これがマムシからハブ様に変わってさらにパワーアップします。
なかでも一番強いハブ様の頭は完全な三角形で、眼はチャーミングなゴールデンアイ。 
身体の色は緑がかった褐色。体形はスリム。長いもので2m。だいたい1mていどの優美な姿をもちます。
口をカッと開くと顎の関節がはずれて゛、ネズミ程度は軽く丸呑みにします。

まずネズ公の頭が消え、胴がズッズッという感じで徐々に消え、最後に尻尾がピラピラと揺れて、哀れお終いとなります。かなりシュールな風景ですよ。
それを目撃した時には納屋の梁に潜んでいたのが、失礼にも、私を無視して、突如空から降ってきて私から数mのところにいたネズミをくわえ込んだのです。
さすがに蛇には常人以上の耐性がある私も背筋がゾゾッとしましたね。失礼でよかったぁ。礼儀どおりに来たら、わしゃ死んでたがな、もし。ハワハワ。
蛇でも毒があるものはさほどありません。本土では、マムシとヤマカカシていどです。沖縄でもハブとヒメハブの2種類です。奄美には強烈なハブの一族がいます。あちらのほうが毒性は強いようです。

毒蛇は、世界各国でも、頭が三角形をしているので、簡単に識別できます。ほら、コブラのあの頭です。蛇は毒がなければまったく恐れる必要がない生きものなです。
むしろ、ネズミなどを退治する益虫といったほうがいいのではないでしょうか。沖縄北部では、開発はハブ様のために遅れたといわれるほどです。「遅れた」というと聞こえか悪いですが、乱開発から守られたわけで自然環境の守護神でした。
ハブなかりせば、今頃ヤンバルは、醜いゴルフ場やリゾート施設で満ちあふれていたはずでしたが、とうとう本部に巨大なリクレーション施設を作られて恐竜ギミックが蠢くようになってしまいました。
ジェラシックパークまがいのくだらねぇもん、作りやがって、バーロー。

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沖縄旅行では「ハブ」に要注意!咬まれたときの対処法もご紹介|南の島の北の方通信|大宜味村観光協会

さてここで、毒蛇に対する防御法をお教えしましょう。
仮にあなたの眼の前に鎌首をもたげSの字に身体を優雅にくねらせたハブがいたとします。
最良の選択は逃げることです。

その時のハブ様の姿を注意してください。ヤブからシッポがでているようなら逃げる態勢ですので脅かさないように。
静々と前を見たままでバックしますが、その時間違ってもウヒャーなんて叫んで後ろ向きに逃げないように。

驚いたハブ様にふくろはぎをパックリやられる可能性があります。

もっともアブナイのは恐怖のSの字態勢に入ったハブ様です。
このお姿はベリー・デンジャラスです。

このハブ様のSの字態勢は、攻撃モードに入ったことを示しています。
警戒モードのハブ様は、首を優雅にクッと直立させ、やや頭が後ろに傾いで勢いをつけて攻撃モードに入ります。

ハブ様は、体を直立させて、後ろに頭をやや倒し、それを振り子のように繰り返しながら、攻撃対象を見定めています。この振り子運動は次の飛翔のための予備運動です。
そしてこの攻撃モードから、目標が定まった瞬間にハブ様は攻撃対象に向けて一気に飛翔します。無音で跳んで来るミサイルみたいです。
飛距離はだいたい体長の3倍、ときには4倍とも言われています。最低3~4mは飛び掛かってきます。

これがハブ様のスゴサです。無言で、スパーンという感じで跳んできます。
よく漫画で書かれるような、シャーなどという擬音は聞こえません。
ですからあっと思ったら、すでに嚙みつかれていたということになります。なんまんだぶ。

人間に対しては首や腕、指の先という無防御の部分を狙います。鼻に食いつかれたという話も聞きました。ほとんど、ハズしません。ですから、素人には、避けることはそうとうに困難でしょう。野性の一殺必中のハブと、文明にホゲた人間とは勝負にならないのです。気がついた時には、腕にハブ様がぶら下がっていることを発見するあなたがいることになります。ゾッ。
嚙まれると筋肉組織を破壊する毒素が、牙の先端から注入され、牙が引っかかるようになるために、容易には抜けません。血清がない場合は悪くすると死にます。血清が遅くなると、その部分が壊死します。

私が住んでいた村の古老の右手人指し指はおかしな形で曲がっていていますが、これはハブに喰われたためです。
彼はハブ様を捕まえて保健所に持ち込み、そのカネでシマザケを買っていたのですが、唯一のハブに対する敗北です。
噛まれたら、噛まれた場所の下を縛ります。
首を噛まれたら首を絞めるのかと疑問をもたれるでしょうが、さてどーするんだろう、私もわかりません。

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大宜味村観光協会

あなたがスネークバイトキットなんていうシャレたものを持っていたら直ちにメスで切開し、小さなゴムポンプで毒液を吸い上げましょう。
ただスネークバイトキットなんか持って沖縄旅行に来るヒトはいないよね。
嚙まれた手を手拭いでつり上げ、血清のある場所まで行かねばなりません。

下記の機関が、沖縄北部にあるハブ抗毒素常備医療機関となります。

1 県立北部病院 名護市大中2-12-3 電話:0980-52-2719
2 国立療養所沖縄愛楽園 名護市字済井出1192 電話:0980-52-8331
3 北部地区医師会病院 名護市字宇茂佐1712-3 電話:0980-54-1111
4 県立北部病院附属伊平屋診療所 伊平屋村字我喜屋217 電話:0980-46-2116
5 伊江村立診療所 伊江村字東江前459 電話:0980-49-2054
6 国頭村立診療所 国頭村字辺土名1437 電話:0980-41-5380
7 北山病院 今帰仁村字今泊280 電話:0980-56-2339

【参照】沖縄県オフィシャルサイト:はぶ抗毒素常備医療機関PDFより

結局は、噛まれるより噛まれないことが大事です。
一番は噛まれるような場所に行くな、に尽きます。
ハブ様の好きな場所はひんやりとした薄暗い場所で、湿りけがあれば絶好調です。
場所としては、穴蔵や川辺、木の枝、藪の中、溝などです。
時間帯は夜のほうを好みます。
ハブ様も涼しい時間がお好きなのです。
沖縄の集落では、夜道を歩くときは枝をまたぐなといわれたほどです。ハブ様だったらアウトだからです。

ですから、ザワワザワワと生い繁るサトウキビ畑にやたら入ったりすると「ウージの森で永久にさよなら♪」となりますのでご注意を。
私もサトウキビ畑に仕事で入る場合は、棒をもってあたりを叩きながら静々と作業していたもんです。
崖の穴や石垣の隙間は、ハブ様が巣を作る場所ポイントですら、決して手を入れたりしないようにしてください。
特に営巣期である初夏は、産卵が終わって子蛇がいる時期で、親がもっともナーバスです。

ベビーハブも既に毒をもっています。

どうしたら防護できるのでしょうか?まずは、身繕いから。「ハブ防護服」が必要です。
いや、なんの雨具のカッパとゴム長ていどでいいのです。
なければダブダブの作業服でもいいでしょう。仮に嚙まれても、牙が簡単に皮膚に達しません。つまり、牙がむなしく衣類にガプっに終わればオーケーなのです。

首筋にはタオルを巻き、できたらフードも被ります。樹上から降ってこられても、首筋が大丈夫です。蛇は視覚情報よりも、赤外線探知に頼っていますから、身体全体をゴムで包むのは有効な対策です。
私など全身をタイベックスで覆ってオキナワ旅行をしたもんです。(嘘)

沖縄や先島諸島、奄美諸島の草むらにショートパンツにTシャッツ姿で分け入るのは、それはリッパな自殺願望です。
ハブ様がいらっしゃる島、いない島はひとつおきですから、島に行ったら、そこの人にこの島にハブ様がいるかどうかを聞きましょう。

やってはいけない見本は、映画「ランボー」シリーズのように上半身裸でヒャッハーとジャングルを走りまわることで、こんなことをしたら全身くまなく擦り傷と毒虫、毒蛇に食われ放題となること必至です。
ランボーはたぶん100mも行かないうちに、上からはヒル、草むらからは毒蛇、ついでに皮膚の傷口から入った感染症という多重攻撃を受けて草むす屍となることでしょう。ナンマンダブ。絶対にいい子はマネをしてはいけません。
ハブ様の生活圏を知り、驚かせない、危ない場所には行かない、これが一番なのです。 

 

 

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コメント

ハブ様のお話興味深く拝見させていただきました。北海道では毒蛇と言ったら、道南(函館方面)や日本海側の一部に「マムシ」はいますが他地域は「蛇」と言ったら「青大将」しかいませんので、毒蛇の実感がありません。

20年以上前に沖縄を訪れた時に島名は忘れましたが、ハブが生息していない島があると聞いた記憶があります。
風光明媚な所や観光地化した島にはきっといるのでしょうね(笑)
いつか再訪するときは今日の記事を思い出しながら、旅をしたいと思います。

「ジェラシックパークまがいのくだらねぇもん、作りやがって」オールドメディアの扱いが辺野古の時と全く違い、手放しでヨイショしてたのにはドン引きしました。流石ダブスタマルスタを信条とする業界だけの事はあります。辺野古に巣食っている運動家もこのテーマパークは完全スルーだったのでしょうね。まっことご都合主義な環境保護運動ですね。

北海道の日本海側、特に留望来浜あたりより北の断崖部の海岸線は、所々浜に降りられるコンクリ階段がありますけど···必ず「危険!マムシに注意!」の看板がありますね。本当にマムシのデカいのがいるし。
あの辺は道路の陸側に自生してるウドやフキも巨大すぎ!

新潟の上越地方から富山県境あたりも、まるでデジャブのような階段とマムシ看板があります。

あとは伊豆大島の岡田灯台への悪路もマムシグサとリマルマムシがウヨウヨで。

当地でもマムシやヤマカガシはたまに近隣の山で見るけど、大抵は青大将かシマヘビです。
昔サンダル履きのまま公園で木登りしてたら顔の10センチ前に枝に包まった青大将にこんにちはしてビックリして飛び降りたら、ジバチの巣を踏んで刺されたり、山形空港の滑走路エンドでヒコーキ写真撮ってる時に「次まで少し時間があるから」と芝生で気持ち良く仮眠取ってると変な感触で目覚めたら首筋をシマヘビがゆっくり通過中だったとか経験してます(笑)
最近は熊が出るので安易に車外で昼寝はできませんが。

沖縄のハブの話に比べたら弱いなあ。。はは。

ハブ話、たいへん面白く読みました。カッパがハブ対策になるとは、目からうろこでした。

ハブ様対策のために連れて来られたマングースさん、とうとう駆除されそうです。そりゃマングースさんだって、危ないハブ様よりヤンバルクイナなんかを狙いますわねぇ。勝手に連れてこられて悪者扱いされてカワイソス。

「悲しきマングース」なんて歌も
https://www.uta-net.com/song/207803/

ハブは沖縄諸島と奄美群島に生息し、そのうちでも生息する島としない島があり、その理由は島の成り立ちが隆起珊瑚礁(石灰岩≒標高が低い島)由来か、火山(火成岩≒標高の高い島)由来かによると説明されることが多いのですが、未だ仮説であり定かではありません。
沖縄本島にはいなかった種のサキシマハブとタイワンハブが、主に人為的理由で、現在問題になる程生息するようにもなっています。
安全な自然というものは無く、ハブは冬眠もせず、我々は必要時に県や市町村の条例やガイドに従ってハブ対策(石垣の隙間を塞ぐ・草刈りをちゃんとやる・木材や産廃・ゴミなどを積んでおかない etc.)や駆除要請をしながら暮らします。
私の周りには、何も考えていない人があれば、ハブは駆除されて当然という人があり、それでいいのかなとモヤっている人があります。
沖縄にはハブを捕らえてお金に換える人もあり、駆除されたハブの革をなめして製品化・販売する人も。

我が宜野湾市は順調に発展して人口を増やしていて、返還されたアメリカ軍キャンプ瑞慶覧の西普天間住宅地区跡地に琉球大学医学部と大学病院が移転、開院しました。
返還跡地には乱開発の可能性から距離を置いて来られて自然環境が残る涸れ谷があり、そこに通されたアーチ橋は、インパクト低減のために中間橋脚を省ける工法で造られました。ただ、それでも、街の発展を喜びながらも、たとえ入れなくても手を付けられないままだった景観が無くなって寂しいと言う人もあります。
私は利便性も稼ぐチャンスも増す場所に住みながら、「北部は大自然を守って」と簡単に言えない。
自然環境が貴重なのは論を俟たない中、ゴルフ場跡地を使ったテーマパークの成功失敗や是非を決着させるよりは、人間の生活と自然環境の釣り合いや擦り合わせという、恐らくパーフェクトな正解など無いことに終わりなく七転八倒し続ける方がまだマシなのでは、などと、本日のお題からつらつら考えてみました。

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