小泉氏が総裁選を撤退していないことに驚きました(うそ)
うーん、ちょっと意外でしたね。
小泉ジュニアはまだ候補を辞めていないんですね。
私は先週に発覚した時点で撤退を決意したかと思っていました。(ホントは思っちゃいなかったけど)
小泉陣営が仕出かしたのは、ステルス・マーケッテイング、つまり「ステマ」というリッパな犯罪行為です。
2023年10月1日より、日本では景品表示法によってステマは規制の対象となり、ステマ規制に違反した場合、事業者には2年以下の懲役または300万円以下の罰金が科せられる可能性があるという犯罪行為です。
しかも今回は組織ぐるみであることが致命的です。
ただの小泉ファンがしたのではなく、小泉陣営の広報責任者であく牧島かれん氏が主導しています。
それにも関わらず、小泉ジュニアはこういう弁明で逃れようとしています。
「小泉氏は26日の記者会見で、「私自身も知らなかったとはいえ申し訳ない」と謝罪したうえで、「最終的に起こってしまった責任は私にあり、批判はしっかりと私が受けたい」とも語った。
当の牧島氏は「他の支援議員から私の事務所に問い合わせがあったことに対し、私の事務所の判断で参考例を送った。私自身の確認不足により、一部いきすぎた表現が含まれてしまった。申し訳なく思っている」とコメントした」
(産経9月28日)
小泉陣営の誹謗中傷「ステマ要請」は立候補辞退もの、勝っても「正当性」に疑問 有元隆志 - 産経ニュース
小泉氏本人は「知らなかった」、牧島氏は「確認不足で一部に行き過ぎた表現があった」ことを謝罪しているだけです。
ちょっとちょっと、そうじゃないでしょう。
両人とも自分がやったことを軽く扱って、謝罪したふりをしているだけです。
社長が、ダメージを矮小化したり、現場の責任にするだけでは危機管理になりません。
企業全体の責任を問われているときに、ボスはこういうすり替えをして口をぬぐうのだ、と思われてしまいます。
このほうが企業に与える損害が大きいのです。
今回これをやったのがジュニアです。
少なくとも「解党的出直し」を説法している候補者がやるこっちゃない。
自分のやったことは軽くて、旧安倍派の記載漏れは何度でも同じことを蒸し返して処分する、これが党改革だと思われることでしょう。
牧島氏は元デジタル相でありながら、ステマ行為の犯罪性を知らずにいたことが問題ですし、小泉氏はそのような違法行為をする人間を、広報責任者に任命したことが問題なので、「知らなかった」からいいのではなく、知らなかったことこそが問題なのです。
総裁選は総理となった時の予行演習みたいなもんです。
総理が「アレは担当大臣がしたこと」で済ましていいものかどうか、少しは考えなさい。
しかもこの文面は、真面目に政策を論じたものではなく、「ようやく真打ち登場!」「これは本命候補でしょ!」「あの石破さんを説得できたのスゴい」「なんか顔つき変わった!?」「去年より渋みが増したか」といった歯の浮くようなヨイショと、高市候補に対する「ビジネスエセ保守に負けるな」という 誹謗までしているのですからしょうもない。
では、このステマ行為によってなにが国民の中に生まれたでしょうか。
こんなことは総裁選の氷山の一角だ、もっとなにかあるはずだという、自民党の透明性、公正性、清潔性にたいする根強い疑惑です。
一国の首相を選ぶに等しい総裁選がインチキだろうと思われてしまうわけです。
いいんですかね、これは仮に小泉政権が生まれてもついて回りますよ、ステマは国際的に禁じられた行為だからです。
「ステマ総裁」「ステマ総理」と日本国首相が呼ばれてしまうのです。
当然のこととして、自民党総裁公選規定の重大な違反です。
「何人も、選挙の清潔、明朗及び公正を害する行為を行ってはならない 」
(自民党総裁公選規程第12条第2項)
総裁公選規程 - 党則
この小泉陣営の違法行為に対して、党の名誉を著しく損なう行為があったとして、党本部管理委員会は党紀委員会の審議対象とするよう要請するのが筋です。
さもないと、このステマ行為を容認したことになってしまいます。
小泉氏は盛んに「優先順位」を口にします。
前回総裁選で夫婦別姓をいの一番でするといったことも、逆風が吹くやいなや取り下げて、今回は「何に政治のエネルギーを使っていくべきかという優先順位は重要だ」という言い方で逃げています。
ならば、今回総裁選自体の透明性に重大な汚点を残したのですから、そこにこそ優先的に「政治的エネルギー」を使われたらどうですか。
たぶん大方の自民党諸氏には今回の問題は響かないでしょうね。
だからこんなことかあっても小泉氏はたぶん勝つ、それが自民党という「陽だまりの樹」です。
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大方の人々は小泉候補が辞退するなんて露程も思って無かったのでは?彼の厚顔無恥振りは立憲並みですから。ただし高市候補への誹謗中傷というのは眉唾ですね。大体あの便所文春の記事を鵜呑みにする事自体リスクが伴いますし、「エセ保守」「仲間云々」のコピーが高市候補を指しているというのはあくまでも文春の主観ですから。一般的な意味でこの2つを「高市候補に対する誹謗中傷」と言うのはかなり無理があるのでは?
投稿: 珊瑚は大切に | 2025年9月29日 (月) 02時24分
国民の信頼を裏切る行為であることは、間違いありません。
自民党に自浄能力が欠落していることも、浮き彫りになりました。
シンジローは、父親譲りで自民党をぶっ壊したいのかもしれませんw
立場が下の人間がしでかしたことの責任は、上の人間が取る。
それでこそ、信頼を得られるというもの。
「アイツが勝手にやったことで私は知りませんでした」と、下に責任を押し付けるような人間は信頼できません。
国民にも同じことするでしょ?という疑念がぬぐえなくなりますからね。
投稿: エントランス | 2025年9月29日 (月) 08時35分
何より痛いのは読むのも気恥ずかしくなるような定型文を用意したことでしょう。ただ単に応援お願いします、だけだったら特段問題にはならなかったはずです。
珊瑚を大切にさんもご指摘の通り、ビジネスエセ保守や仲間がいない云々を高市氏に対する中傷だとするのはちょっと無理筋だと思います。KSLチャンネルという政治系Youtubeチャンネルで得た情報ですが、高市氏への中傷という言葉は文春オンラインの予告記事とXへの書き込みにのみあって、有料記事や雑誌内には高市という文字は一切出てこないそうです。典型的な見出し詐欺ですが、とはいえピラニアのいる川に指を入れる方が悪いわけで一切擁護はできません。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2025年9月29日 (月) 09時19分
そうっすよね、うそっすよね…
「ビジネスエセ保守」は、高市と小林を意識してのことでしょうね。ただ小林は政治家としてはまだ若い割に考え方がそれこそエセホシュの爺さんレベルにカチカチなので、誰からも支持されません。脅威と思っている人は、候補者も支持者も傍観者(我々)も、誰一人としていないのではと思います。
なので実質的には高市への攻撃、と見るのはそうズレていない気はします。
投稿: ねこねこ | 2025年9月29日 (月) 12時38分
ビジネス似非保守に負けないでが、誰を指し示すかはそれぞれの考えがあるでしょうが、そもそも法律違反となるステマ行為自体が非難される行為。それを自分は知らないという大将。そしてそれを指示した本人は、それらの行為を規制する側の大臣経験者。それだけで、完全アウトでしょ。それを簡単な謝罪だけでなかったことにできる?ましてや、誹謗中傷、殺害予告受けたからと担当外れてトンズラしてますが、本当にそんなメール来たのか?そっちのほうが疑わしいです。おそらくこれで小泉さんは沈むと思います。そして林(リン)さんが浮かび上がってくるはずです。ただ、そのリンさんも選対の幹部が、選挙違反のパンフを大量配布したという事実が出てます。さて、自民党の選管は去年の高市さんよろしく、厳しい処分すろのでしょうかね?
投稿: 一宮崎人 | 2025年9月29日 (月) 16時09分