政務三役続々、辞任して総裁選前倒しを要求
今日、両院議員総会です。
自民党の党首選前倒し、つまり石破リコールが成立するかどうかの瀬戸際に差しかかってきました。
3回国民からノーを突きつけられても辞めない、という香ばしいばかりの厚顔無恥ぶりでここまで居すわってきましたが、そろそろ年貢の納め時かもしれません。
大勢はすでに決しています。
「自民党臨時総裁選の実施の是非を巡り、読売新聞社は国会議員と都道府県連の意向を調査した。30日現在、実施に賛成する考えを示したのは128(国会議員120人、都道府県連8)で、反対の33(同32人、同1)を大きく上回った。実施には過半数172の賛成が必要で、5割近い「答えない・未定」の動向が焦点となる」
(読売8月31日)
自民党臨時総裁選の実施「賛成」128、「反対」33…国会議員・都道府県連対象に読売調査 : 読売新聞
議員の大勢は総裁選前倒しに賛成、すなわちゲル氏にノーです。
ゲル氏を支えるのはわずか33人、総裁でありながらこの数字は哀しすぎます。
実施まであと44人ですが、ここまで来て旗幟を鮮明にできないのは、一にかかって執行部が記名・捺印を条件に出してきたからです。
「臨時の総裁選挙の是非をめぐり、自民党の総裁選挙管理委員会は来月、参議院選挙の総括が終わりしだい、ただちに手続きに入ることになりました。選挙の実施を求める議員が署名となつ印をした書面で申し出るとともに、選挙管理委員会は議員の名前を公表することにしています」
(NHK2025年8月27日 )
自民 臨時総裁選 選挙の実施求める議員の名前を公表へ | NHK | 自民党総裁選
いやー、エゲツないですなぁ。
総裁選ですら無記名なのに、前倒しを要求することには記名・捺印ですか、ほー。
にもかかわらず、すでに128人も名乗り出てしまったのですから、目論見がはずれました。
また、政権中枢は「政務三役は辞任してから文句を言え」という圧力をかけたようですが、逆効果だったようで、かえって墓穴を掘りました。
「小林史明環境副大臣は自身のX(旧ツイッター)でこう訴え、「組織の麻痺」を回避するために、総裁選の前倒し実施を求めると明言した。首相周辺が「(臨時総裁選に賛成する)政務三役は辞表を出さないと筋が通らない」と語っているとの報道に触れ、「必要なら副大臣を辞して手続きを行いたい」と決意を示した。。
28日には神田潤一法務政務官が辞任の上で臨時総裁選に賛同する可能性に言及した。両氏は岸田前首相が率いた旧岸田派に属した。同派は昨年の総裁選の決選投票で大半が首相支持に回り、石破内閣の誕生を後押しした。「石破降ろし」と距離を置く議員が多かっただけに、「総裁選実施に向け、うねりを起こす動きだ」と受け止める向きが多い」
(読売8月30日)
総裁選実施求める動き加速…「首相側の圧力」に議員反発、小林環境副大臣「必要なら辞任」 : 読売新聞
神田副大臣は旧岸田派で石破総理誕生の側にいた人ですが、いまや旧岸田派も雪崩をうって総裁選前倒しに回ったようです。
政務三役は、政権中枢が絶対の自信を持って配置したはずのマイ・ボーイズらです。
出身派閥も旧岸田派などの、ゲル氏寄り立場を貫いてきた人ばかりで、彼らの「反乱」はいままで冷や水を食わされてきた旧安倍派、麻生派の議員らとは違って、いわば親衛隊の反乱といってよいでしょう。
どうやら情勢を動かすダイナミックス(動態)が動き始めたようです。
いったん動き始めた動態は、常に変化しながら次の安定まで止まることなく動き続けます。
この力学はいくつかのシナリオで動くと予想されます。
ひとつは、総裁選を望む政務官が一斉に辞表を提出する可能性です。
ひとつの情報では政務三役のうち21人の辞職が予想されているそうです。
彼らが辞めた後任探しはきわめて困難でしょう。
そもそも今の時期は8月末に出された各省庁の補正予算の概算要求の予算折衝時期です。
この時に、この調整の主役だった政務三役が辞められたらどうにもなりません。
政権は今になって「辞めてから言え」といった恫喝的言辞をしまったと思っていることでしょう。
政務三役はハードワークで、しかも常に東京にいることを強いられますから地元対策がおざなりになり選挙に弱いので、なり手がいないのです。
しかも今になっての交代はいわば沈み掛かった泥船に乗るようなものですから、後任人事は難航するでしょう。というか、いねぇよ。
こういう時に、総理が常々面倒見がいい親分気質のキャラなら男気を出していっちょ支えてやるかという気分にもなるでしょうが、ゲル氏は自分かわいさだけのミーイストです。
いままでの自分が目立つだけが大事という姿勢で、若手の面倒などまるで見なかった報いが来ています。
なんせ辞めない理由に上げたのが、なんだったけ、あ、そうそう「首都直下型地震や南海トラフ」でしたっけね。(笑)
本気で言っているとしたら、大災害はいつ起こるかわからない以上半永久的に辞めないということになります。
そしてもうひとつが「史上最も厳しい安保情勢」でしたっけ、逆でしょう。
こんな抜け掛かった奥歯みたいなグラグラの政権は、中朝露の三悪人からなめられっぱなしです。
有権者たる国民が信頼していない政権が、こんな非常事態を率いることなんぞできるわきゃありません。
もうひとつの政権側ができる延命策は森山幹事長の辞任です。
どのような参院選総括を持ち出すのかわかりませんが、どうせゲル氏の責任は回避し、旧安倍派のウラ金問題と旧統一教会問題で負けたみたいなことを言い出すことでしょう。
悪いのはこの家老の森山でございます、殿の弥栄を祈念して拙者腹を切ります、なぁんて姑息な方法もあるにはあります。
森山さんは、実はこの手の人情美談づくりの名人らしいですしね。
ただしそれで済むでしょうか。
あのヤニ臭い幹事長が辞任した場合、他の石破政権4役も道連れとなり致命傷となりかねません。
そして党は事実上分解です。
かつてのような派閥という基盤がないぶんだけ個人バラバラで散って行きます。
ある者は国民にある者は維新へ、そして節操のない者は立憲に。
いずれにしても、石破政権を支援するのはいまや野田立憲などの左派勢力とメディアだけの有り様です。
メディアは連日「国民の半分以上が石破内閣の存続を支持している」といった世論調査を報じ続けました。
それで気をよくしているのが執行部です。森山氏など自民の支持率が上がったとホクホク顔。
このトリックの種もバレています。
元々サンプリング数が少ない上に、固定電話を中心としたのです。
統計上全数調査に優るものはありませんが、それが「選挙」なのです。
選挙であれだけ悲惨な結果が出て、なぜこのような石破政権支持の結果が今時でてくるのか、オカシイと思わないほうがおかしい。
それについて産経の有元氏がメディアとして一種の自己批判をしています。
「今回の調査でも、固定電話に限っては「総辞職しなくていい」が56・6%と「総辞職するべき」の35・1%を上回った。
だが、携帯電話ではこれが逆転し、「総辞職するべき」が66・7%、「総辞職しなくていい」の28・2%を大きく差をつけた。固定電話と携帯電話の比率を合計すると、「総辞職するべき」が5割を超えた。
固定電話と携帯電話による回答の違いは、「昨年秋の衆院選と今年7月の参院選で自民党が少数与党となった原因は」との問いでもはっきりと出た。
携帯電話では「石破首相に責任がある」が46・3%と半数近かった。
次いで「自民党の古い体質」が25%、いわゆる「裏金問題」が19・2%と続いた。
これが固定電話では「自民党の古い体質」が36・5%と最も多く、次いで「裏金問題」が33・3%で、「石破首相に責任がある」は19・2%だった」
(産経8月31日)
石破首相の辞職「固定電話」と「携帯電話」で調査結果大違い、世代間の意識乖離 有元隆志 - 産経ニュース
固定電話と携帯電話の違いはその年齢層にあります。
そりゃ、昼の自宅で固定電話をとれるのは60歳以上の高齢層しかいませんよね。
「固定電話と携帯電話で結果が異なるのは、回答する年齢層に違いがあるためだ。固定電話は70代が42・6%、80代が19%、60代が20・5%と、60代以上が8割を占めた。
対して、携帯電話は50代が29・4%と最も多く60代が22・7%、40代が16・6%と、固定電話よりも年齢が若い層が多かった」
(産経前掲)
ちなみに「次の首相に誰がふさわしいか」という問いに対しては
「携帯電話では高市氏が52・2%と半数を超えた。石破首相は12・3%、小泉氏は8・8%だった。
固定電話では石破首相が28・2%、高市氏が26・5%、小泉氏が17・3%と、石破首相が高市氏を逆転した」
(産経前掲)
まぁ、このような仕儀となってもゲル氏は辞めるとは言わないでしょうから、これが3番目のシナリオです。
石破首相、どうぞ総裁選にご出馬下さい。
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森山は「でも世論調査ではちょこっと支持率回復したから…前倒しの意見が多いのは民意とかけ離れてるから…」と前倒し派を「牽制」しているそうですね。
なーにが牽制じゃい、3回の選挙の惨敗が「民意」じゃい!サンプル数は少ないし、そもそもサンプルの属性も操作し放題の世論調査なんか足元にも及ばんわ!という感じですね。
ほんとさっさと辞めさせないと…
投稿: ねこねこ | 2025年9月 2日 (火) 02時42分
あのゴリゴリの安倍派だった稲田朋美の中途半端な態度はなんなんだか。中谷や小野寺といった防衛大臣経験者から働きかけでもあったのか?と。
それにしても、こんな時だけ「記名&捺印」って···よほど自信が無いんでしょうね。
ここでウソ書いたら、有印私文書偽造になるんでしょうか?
投稿: 山形 | 2025年9月 2日 (火) 04時49分
自民党はもはや多くの国民に見放され、支持率は下がる一方。
姑息な調査で見せかけの支持率を上げたところで、騙されるのは詐欺にカモられるような一部の高齢者くらいでしょう。
石破が総理を辞したとて、落ちた自民の支持がどこまで回復するか疑問ですが、石破の腹立たしい顔を見る機会が減るのは良いことです。
投稿: エントランス | 2025年9月 2日 (火) 08時42分
つくづく石破という人は総理の座にしか興味がないのだなあと思います。もはや詰んでるのは誰の目からも明らかなのに、あれやこれや無駄な手を打って、とうとう雪隠詰めにされているという図でしょうか。もっと前に「ありません」と投了していれば、まだ評価される可能性もあったはずです。具体的に言えば、参院選敗退時に潔く辞意を表明していれば、古希に手が届こうかという石破氏でも、もしかすれば「次」の目があったかもしれません。本当にみっともないというほかありません。
ところで、石破首相誕生のキーマンとなった岸田文雄氏ですが、北海道の講演で、現在の米国の状況を指し「伝統的な共和党とは全く異質。『トランプ新党』に乗っ取られた」と発言したそうです。市井のネット民の発言ならいざ知らず、痩せても枯れても前総理の言ですからタダでは済みそうにありません(確かに、と膝を打つところもなくはないですが)。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2025年9月 2日 (火) 11時57分