いいかんじで「こわばって」いた日中会談
日中首脳会談はいいかんじで「こわばって」終了しました。
「私は信念と実行力を政治信条としてきた。習主席と率直に対話を重ねて、お互いの関係を良くしていきたい」、首相は会談の冒頭、習氏と意思疎通を図っていく考えを強調した。(略)
だが、首相就任後は対話重視にかじを切った。念頭にあるのが、安倍晋三元首相の対中外交だ。安倍氏は「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」を戦略的に展開。中国の包囲網を築きつつも、対話の窓口を閉ざさず中国の抑止に一定の成功を収めた。首相は会談後、記者団に「懸念があるからこそよく話をし、双方が利益となる協力は進めるという姿勢で習氏との対話を重ねていきたい」と語った」
(産経10月31日)
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パチパチ、これでいいのです。
背筋を伸ばしてスックと立って握手する。いい「男っぷり」です。
日本は安倍氏亡き後長らく失っていた世界のプレイヤーの位置に復活を遂げました。
ニタニタするのは厳禁。下を向くのもダメ。誰かのようにカンペは見るな。言うことは言え、しかし決して声を荒らげるな、対話の姿勢は絶対に崩さない、実は今回の高市氏のスタイルは安倍流の対中姿勢でした。
高市氏首相は、習との会談の前からわが国のスタンスをはっきりさせていました。
それが自維合意協定です。あれは他ならぬ対中政策そのものなんです。
戦略3文書の前倒しアプグレードにより、反撃能力の保有、防衛費の2025年度までに防衛費と関連経費を合わせた予算水準を国内総生産(GDP)比2%に増額する方針が掲げました。
防衛費の増額ばかりに眼がいきますが、質の飛躍がスゴイ。
防衛装備移転5類型の撤廃は武器輸出禁止を金科玉条にしてきた戦後日本の貿易政策でしたが、これでは同志国に対する義務を果たせなくなっています。
日本は同志国と共に必要な装備を国際共同開発したり、その生産や修理等の役務提供、部品移転をしていきます。
そのために日本ができる国際貢献の最たるものは、世界最高水準にある日本の造船能力、修理能力を同志国に提供することです。
そのために国が大胆に造船業に投資することが必要です。
国が造船などを防衛関連国営工廠(こうしょう)として位置づけて国費を投じて国有施設化し、それを民間が操業していく仕組みを作ろうとしています。
国内のみならず、たとえば斜陽の米国造船業などにも資金と技術を提供していくはずです。
USスチールと同じです。
こういう日本の決断に対して、米や豪州、カナダ、ASEAN諸国は、おおっと思ったはずです。
いままで9条を護符のようにしていた孤立主義の日本が、やっと本気になったのかと思うでしょうね。
そして日本はオーカス(AUKUS)、つまり、オーストラリア(Australia)、英国(United Kingdom)、米国(United States)の3カ国による安全保障協力の枠組みに加わっていくことでしょう。
いわばJAUKUS(ジャーカス)です。
AUKUSはすでに米英ががオーストラリアの原潜開発と配備を支援していますが、日本もまた新型フリゲート艦の導入計画に加わっています。
海自の護衛艦「もがみ型」をもとにした最大11隻もの新型フリゲート艦を輸出する計画で、おおよそ1兆円規模になるはずです。
その他、先端技術分野での協力も進みます。
AIや極超音速ミサイルの共同開発を含む、サイバー、AIなど8分野での技術協力が行われるでしょう。
2024年9月には、海洋無人機システムの分野で日本との協力を開始することが発表されました。
このようにオーストラリア、カナダ、ニュージーランドとの防衛協力を積み重ねていきます。
つまり、これが同志国です。
本来ならこれにインドと韓国が参加すべきですが、なにぶんイ・ジェミンは左翼日和見なので、今の段階では様子見です。
インドはFOIP(自由で開かれたインド・太平洋)にまでは安倍氏の尽力で参加したものの、トランプと大衝突したために微妙ですが、ぜひこの枠組みに加わってもらえればインド・太平洋版NATOの原型ができていきます。
そのためには密接な情報共有が大前提です。
同志国からすれば、提供した機密情報がダダ漏れになるような国とはおつきあいできませんからね。
日本には情けないことに対外情報庁がありません。
外国スパイを処罰する防止法すらない有り様ですから、これを作るのは急務です。
このようなことが一斉に始まれば、ようやく念願の集団安保体制に一歩近づいたことになります。
最後の最後、憲法が壁となるはずですが、その時に改憲を訴えたほうが理解を得られやすいはずです。
単に保守の伝統的理念で改憲を訴えるのではなく、現実の要請で改憲するのです。
個々バラバラに見ていたのでは分かりませんよ。
これらは、対中シフトの一点に収束するのです。
米空母でジャンプしながら蜜月をアピールしたのは大正解でした。
フェミの皆さんや野党は腐すのに必死ですが、日米会談が不発だったらどうなっていたでしょうか。
結果は容易に想像がつきますね。
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