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2025年10月15日 (水)

ガザ戦争、人質完全解放される

S-112

日本の政界とメディアが高市さんにいじめに狂奔している間も、世界は回っています。

ハマスがいままで拘束し続けていた人質が完全解放しました。
画期的一歩ですが、トランプの提案した「20項目のガザ和平案」(2025年10月10日発効)の1段目にあたます。

この第一段階とは
①即時停戦
②すべての人質の解放
③囚人の解放
④ガザ地区への支援物資の搬入
⑤イスラエル軍の合意された境界線までの撤退

トランプはわが手柄とばかりに自画自賛していますが、やはりイランの力の後退が大きかったはずです。


「イスラエルとイスラム組織ハマスが13日、パレスチナ・ガザ地区をめぐる停戦合意の第1段階として、パレスチナ人収監者とイスラエル人人質をそれぞれ解放した。2年にわたるガザでの戦争終結に向けた重要な一歩となった。エジプトでこの日開かれた首脳会議では、交渉を仲介したエジプト、カタール、トルコ、アメリカの4カ国がガザ和平文書に署名した。
ガザ停戦に向けた重要な第1段階として、ハマスは生存するイスラエル人人質20人全員を、イスラエルは約2000人のパレスチナ人収監者とガザ出身の拘束者を引き渡した。
イスラエルでは、釈放された人質たちが次々に家族と再会。歓喜の涙を流して抱き合うその様子を、テルアヴィヴの「人質広場」では大勢が大型スクリーン越しに見守った」
(BBC10月15日)
イスラエルとパレスチナで緊張緩和と喜び……未来への期待は BBC国際編集長 - BBCニュース

同時に生存する人質20人の解放が完了し、イスラエルはパレスチナ人収監者250人と、ガザから拘束した1718人を釈放しました。

20251015-011600

BBC

またトランプがイスラエルに到着し、国会で演説を行いました。

「ドナルド・トランプ米大統領は同日、人質が家族と再会して間もなく、イスラエルに到着。イスラエル国会での演説で、「ガザは非武装化され、ハマスは武装解除される」と宣言した。トランプ氏はその後、エジプトのシャルムエルシェイクに空路で移動。ここで開かれた首脳会議で、和平交渉を仲介したエジプト、カタール、トルコ、アメリカの4カ国が、停戦合意の保証国としてガザでの和平をめぐる文書に署名した」
(BBC前掲)

この後、紅海沿いのリゾート地シャルム・エル・シェイクで開催されるガザ和平会議を、エジプトのアブデルファタハ・シシ大統領と共同で主催します。
今回の和平案が画期的だったのは、地域覇権国のエジプトがガザの和平に大きくからんだことです。
おそらく、エジプト軍を中心とする国際地域安定化部隊が派遣されるはずです。

さて、これによりハマスは最後まで握りしめてきた人質というカードを失いました。

「トランプ米大統領は13日、イスラエル入りし、パレスチナ自治区ガザでの「戦争は終わった」と誇らしく宣言した。それなりの理由はある。パレスチナ自治区ガザを実効支配してきたイスラム過激テロ組織「ハマス」はイスラエル軍の報復攻撃を受け弱体化し、最大の支援国イランは同じくイスラエル軍の「12日間戦争」で軍事的、経済的にも後退を余儀なくされ、ハマス支援の継続が難しくなってきた。2023年10月7日の奇襲テロで拘束してきた最後の人質をイスラエル側に引き渡したことで、ハマスはイスラエルとの戦いで切れるカードがなくってきたからだ」
(長谷川良「ウイーン発コンフィデンシャル」10月15日)
ウィーン発 『コンフィデンシャル』

ただしこれでハマスがなくなると楽観する者はいません。
ハマスはいまだ武装解除を拒否し、イスラエルをパレスチナから追放し、パレスチナにイスラム国を建設するまで戦いを続けると宣言しています。
ハマスはイスラエルとの2国家共存などは眼中にありません。
ハマス代表はこう言っています。
「パレスチナの人々は、新たなナチスの牢獄から最後の囚人が解放され、我々の土地と聖地から占領が撤廃されるまで、決して安らぎを得ないだろう」、つまり武装闘争は続けるということです。
現に、ガザではハマスと親イスラエル派民兵の間で戦闘が起きて27人の死傷者がでています。

「イスラエルのガザ空爆は停止した可能性があり、イスラエルとハマスの間で捕虜交換が進行中だが、見出しの裏側でガザではハマスと武装グループとの間で緊張が高まっている。
ガザ内務省によると、日曜日には武装した一族とハマス治安部隊との間で衝突が勃発し、ハマスのメンバー8人を含む少なくとも27人が死亡した」
(アルジャジーラ10月13日)
After Israel’s war halted, who is clashing with Hamas in Gaza? | Israel-Palestine conflict News | Al Jazeera

ヨーロッパの情報機関は、ハマスがPLO化するのではないかと見ているようです。

「公聴会ではまた、マルティン・イエーガー独連邦情報局(BND)長官は「ハマスがガザから追放されるか、あるいは地下に潜伏させられた場合、海外で活動を開始する可能性がある。アラブ世界だけではなく、欧州でも間違いなく活動を開始するだろう」と予想、「ハマスが1960年代後半から70年代にかけてテロ活動を行ったパレスチナ解放機構(PLO)と同じ道を歩むのではないか」と警戒している」
(「ウイーン発コンフィデンシャル」 前掲)

今後も注視していかねばなりません。

 

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コメント

ハマスがバカやらかして2年。ようやくですね。

とは言ってもハマスが無くなることも無いし、これで寧ろ追い込まれたのはネタニヤフの方です。どうすんだ、これ?

全方位攻撃の後ですからね……
ガサだけ制圧すれば良かったものを……
後の首相大変ですよ こりゃ

早速英国がガザ復興に主導的役割を果たしたいとでしゃばって来ました。紛争の元凶の癖に、自分達は責任を取らずに米国に尻拭いをさせて、事態が落ち着けば旨い汁をチューチューする気満々の、ダブスタマルスタの先駆者がどの口で言うのやら。

私は、あのネタニヤフさんのことですから、地獄の果てまで追いかけてでもヤリきると思いますわ。あのナチ残党狩りのように。彼等はヤルかヤラレルかの世界に生きていて、ナメられたら終いなので、今回もハマス残党を闇世界を通ってでもケジメをつけにいくと思ってます。

おそらく欧米諸国などにも強力なユダヤ協力者がいるはずで、その情報網を使ってハマス残党を追い詰めるんですわ。一般庶民クラスまで豊かになり始めたアラブ世界にとっても、古臭い原理主義を盲信するような過激な輩はもう邪魔になって来てるんで、これ幸いと見て見ぬフリをするんですわ。

そしてエジプトなどとイスラエルが友好関係になり、アラブ(両派)経済とイスラエル経済が段々とウインウインの関係となれば、第二第三のハマスの芽生えはかなり抑えられるし、そうなったらなったでアラブ諸国の豊かになった自国民から支持を得られないばかりか、人々から憎まれる存在としかなりませんわ。

あとはトランプ親ビンが、ヨルダン川西岸などの"領地"問題を解決に導けるかどうかですわ。私はまだまだ紆余曲折があって、モメにモメると思ってます。そんなに上手くいくなら、初めからこんなに多くの人は死んでないし。

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