また出てきたトランプのウクライナ領土割譲
今夜、高市氏が首班指名されることは確実となりました。
高市さんの首相姿を見れることもさることながら、ゲル政権の岩屋氏や村上氏などのメンツを今日限りで見ずに済むのが清々しい。
さよ~なら~。二度と戻ってくるなよ~。
さて、トランプが訪米中のゼレンスキーにまたもや領土割譲を迫ったようです。
また怒鳴ったというのですから、なんともかとも。
コッチにふらふらアッチにふらふら。弱きをくじき、強きにすり寄るこの人物らしい。
「英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は19日、トランプ米大統領が17日にウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した際、プーチン露大統領が主張するウクライナ東部ドンバス地方の割譲に応じるよう迫ったと報じた。トランプ氏はゼレンスキー氏を罵倒し続けたともされ、米露首脳会談を前に、戦闘を早期終結させる条件整備を急いでいるとみられる。
報道によると、プーチン氏は16日のトランプ氏との電話会談で、ドネツク、ルハンスク両州を指すドンバス地方の割譲を改めて要求。見返りとして、南部ザポリージャ、ヘルソン両州のうち、ロシア軍が掌握する一部地域を放棄する考えを示した。(略)
FTは複数の関係者の話として、トランプ氏が17日にホワイトハウスで行われたゼレンスキー氏との会談で、この条件をのむようゼレンスキー氏に求めたと伝えた。受け入れなければ、プーチン氏がウクライナを「破壊する」と脅した。
会談は「どなり合い」となり、トランプ氏はウクライナ側を「終始ののしっていた」という。ウクライナ側が戦況を説明するために用意した地図も横に押しのけ、「うんざりしている」と述べたとされる」
(読売10月20日)
トランプ氏、ウクライナに領土割譲迫る…FT「ゼレンスキー氏を罵倒し脅迫」 : 読売新聞
米、再び姿勢転換? ウクライナへのトマホーク供与見送りの背景は | 毎日新聞
なにが「領土割譲を受け入れなければロシアはウクライナを破壊する」だ、もうとっくに毎日ドローンの大群で民間人住宅地を爆撃し続けているではないですか。なにをいまさら。
トランプが考えている和平案とは、要するにウクライナが4州を割譲する状固定のことです。
特に焦点はドネツク州です。
下図はIWSの最新の戦況図ですが、4州で占領が官僚しているのはルハンスクくらいなもので、ヘルソンもザポリージャもドネツクもいずれも広大な非占領地を残しています。
この位置で前線は固定しており、一寸も占領が進行していません。ロシア軍はひたすら虚しく屍の山を築くだけです。
ここにはウクライナが築いた世界最強の防衛戦が存在するからです。
ですから「4州の割譲による和平」とは、テイのいいロシアの侵略を完成させよ、ということなのです。
またもやブタペストで和平会談をしたいんだそうです。
かつて「ブタペスト覚書」というイカサマがあったのですよ。
その昔、きみの国の安全は僕ら西側も守るからね、と言って核を放棄させ、ブタペスト覚書を結ばせて、結局裏切ったのはどこの誰なんですか。
やや長いですが、今のトランプ和平前に一度ちゃんと読んでいただきたい文書です。
ウクライナフォーラム「存在しなかった安全」ブダペスト覚書署名から24年
よもやもう一回こんなことを繰り返すんじゃないでしょうね。
ウクライナほど小国の悲哀を舐めた国はありません。
長年に渡ってロシアの支配を受け、ソ連時代には一共和国にまでなっており、ソ連崩壊後やっと取り戻した独立も、親露派が先遣を握っていました。
ソ連崩壊時、唯一ウクライナに残されたものが膨大な核兵器とその発射基地でした。
これを核拡散と見て、主要国は揃ってとりあげようとしたのです。
それがブタペスト覚書です。
ウクライナは核を手放さざるを得なかったことをいまだ悔いています。
それは核の脅迫をしてくる相手が嘘つきで名高いロシアだということもありますが、いまひとつはかつて核保有量第3位だったウクライナが、それを手放すに当たって結ばれた1994年のプタペスト合意を反故にされた苦い経験があるからです。
ブタペスト合意は西側とロシアが作ってウクライナに因果を含ませて飲まして結ばせたものですが、そこで約束されていた独立と主権の保護は以後まったく省みられることなく、ゴミ箱に入れられてしまいました。
親露政権を倒した直後の不安定期に、クリミア侵攻が起こり、さらにほぼ同時に東部2州での独立分離紛争が勃発しました。
露骨な侵略です、しかもミンスク合意の明白な違反ですが、軍隊で占領してしまえばこちらのものというロシア流儀が勝って、結ばされたのがミンスク合意でした。
これには西側陣営も関わったにもかかわらず、事実上ウクライナ領の分割を容認してしまう不平等なものでした。
ドネツク、ルガンスクというロシアの息がかかった東部2州に「特別な地位」を恒久法で保証しろだなんて、ウクライナ分割そのものです。
西側諸国は、よく恥ずかしげもなく、こんなものをウクライナに呑ましたものです。
口にはしませんが、ウクライナの西側諸国への不信感は根強いはずです。
そしてクリミアを侵略された後に西側が仲介策として言い出したのが、2014年のミンスク議定書です。
ここでも「ウクライナの中立化」を求めるプーチンの要求で、それを尊重して結ばれたのです。
ドネツクの戦闘激化を鎮めるために作られ、ロシアとウクライナ、そして西側諸国(欧州安全保障協力機構・OSCE)の三者で成立したものでした。
内容は、2015年1月までの停戦とウクライナ東部とロシアに緩衝地帯を作ることが骨子でした。
ところが、このミンスク合意は直ちに失敗し、親露勢力はドネツクで戦闘を再開しています。
ですから、この「ウクライナの中立化」とは、親露勢力に占拠されていた東ウクライナ2州を事実上分離独立させることで、ロシアの思い通りにすることになったのです。
いったい何番煎じですか。プタペスト合意、ミンスク議定書、そして今回はトランプ合意とでも名付けるんでしょうかね。
いつもいつもよくもそう同じ手でウクライナをだましてきたもんです。
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結局西側は、ナチスドイツを増長させた戦前の過ちから何一つ学んでませんね。クリミヤで満足しなかったロシアがドネツクで満足すると本気で思っているのでしょうか?二度までも「力による現状変更」を容認すれば、中国がどう出るか言うまでもありませんね。それなのにロシアの蛮行に対して何時もの自称平和団体の皆さんはダンマリ。特に辺野古に集まって騒いでる方々は。何故でしょうか?
投稿: 珊瑚は大切に | 2025年10月21日 (火) 06時50分
いつものように直前に話を聞いた人の言うことを丸飲みするトランプの癖ですね。
あんだけ言っていたトマホークの供与すらならず、またしてもロシア大好きウィトコフに丸め込まれたのでした。
投稿: 中華三振 | 2025年10月21日 (火) 08時11分
これで自分は何でも知っていて勇敢で決断力があると思っているのだから、アホタコトランプです。
アメリカのメディアは、政治家は、市民は、とにかくこのアホでビビリのおじいちゃんが泣き出すまでずっと、「お前はTACO、TACO」と言い続けることをやめないで欲しいです。それができる国のはずだ。
投稿: ねこねこ | 2025年10月21日 (火) 18時26分
これで自分は何でも知っていて勇敢で決断力があると思っているのだから、アホタコトランプです。
アメリカのメディアは、政治家は、とにかくこのアホに対して泣き出すまで「お前はTACO、TACOといい
投稿: ねこねこ | 2025年10月21日 (火) 18時27分
確かにトランプ大統領の仲介策は危なっかしいですが、インドにロシアからの石油購入を止めさせてもいるので今一真意が掴めませんね(次は日本にガス購入を止めさせようと圧力を掛けてくるのは確実)。それにソース元である米国メディアの殆どが反トランプのスタンスなので、判断材料としては充分吟味すべきかも。そしてもう一つ気懸かりなのが、今日発足した高市内閣の対ロシア政策。基本的には前内閣の方針を継承すると思われますが、問題は連立する維新がバリバリのロシアシンパだという事。何せ身内が酔った勢いで威勢のいい放言をしただけで議員がぞろぞろとロシア大使館に謝罪に行った位ですから。外交面で高市内閣の足を引っ張らないか心配です。
投稿: 珊瑚は大切に | 2025年10月21日 (火) 21時02分