高市自民党総裁、弥栄!
高市早苗新総裁が誕生しました。
私、完全に読みをはずしました。申し訳ありませんでした。
これで自民党が、いや日本が首の皮一枚でつながりました。
文字どおり最後の盾、ラストの復元力でした。
間違って嬉しいというのも不謹慎ですが、日本のみならず世界が外しました。
フォーサイトによれば、なんでも賭けをするアングロサクソンは、政治でも予測市場プラットフォームとして米国の「ポリマーケット」には「Next Japanese Prime Minister」という項目が立てていたそうで、結果がわかる直前まで「小泉進次郎の当選」が確率8割以上と出ていたそうです。
日本のオールドメディアなどは外しっぱなしで、小泉氏のシンパであることを隠そうともしない田崎、青山両氏などのマスコミ御用達コメンテーターは、揃いも揃って「麻生氏小泉を支持」という誤情報を流し続け、「小泉首相」の流れをつくろうとしました。
メディアでは「小泉首相」は確定的だったほどです。
ふつうの神経では、頭を丸めて高野山に籠もりますがね。
高市氏総裁選勝利の核心、麻生太郎氏を納得させた「安倍路線継承」と政策・人事 有元隆志 - 産経ニュース
だいたいのメディアもこんな小泉、林先行、遅れて高市という情報を流し続けていました。
総裁選最新予測:小泉総裁誕生の確率は80%】全派閥に広がる小泉 ...
ある意味で、この総裁選は古い自民党を食い破って誕生しようとする新しい自民党との闘争の場でした。
古い自民はステマによる世論誘導、オールドメディアによる誤情報の流布、そして神奈川では勝手に大量に党員を離党させ、その陰では林陣営の古賀誠氏などが恫喝型の票集めを行っていたそうです。
同様の恫喝政治は、小泉氏を推す菅陣営も同じだったそうです。
その空虚さがわかるのは、小泉氏の出陣式に92人集まりましたが、実際に第一回投票で小泉に入れたのは80人。
12人は菅氏にメンツを立てただけだったようで、残りの多くも決選投票で崩れたようです。
彼らに信念や理念を問うてもセンないことです。
彼らが一転して、決選投票で高市氏に投じたのは、いままで安穏と乗ってきた自民党丸がとんだ泥船と化しているのではないのか、という恐怖が
党員票の結果を見た時、現実の恐怖に変わったんじゃないでしょうか。
全国は高市支持でまとまり、小泉氏の影などポツンと浮かぶ小島なのです。
小泉氏が掲げる路線は、要は菅・岸田・石破と続いた路線をそのまま踏襲する流れであることに対して、高市氏が掲げたのは「ゲットバック・アベ」、彼女自身の言葉を使えば「ジャパン イズ バック」路線でした。
この議員票の流れを決定づけたのが麻生氏であったことは、衆目の一致するところです。
麻生氏自身、安倍氏をかけがえのない盟友としていましたが、その後継者を高市氏に定めたわけではなかったのです。
また定めたとしても、かつてのような影響力を行使することができなくなっていました。
石破氏の側近である平将明デジタル相などは、「以前ほど影響力があるように思えない。念のため行っておこうというぐらいの話」と小馬鹿にしたほどです。
また、麻生氏が高市氏周辺の者に不信感を持っていたからだとされています。
「麻生氏には昨年の総裁選以来、高市氏を囲む国会議員らに対する懸念もあった。いわゆる「お友達」の存在である。ただ、これも高市氏が木原稔前防衛相らを重用する考えであることが伝わると、麻生氏も安堵したという。
さらに、「積極財政」を掲げる高市氏だが、食料品の消費税率をゼロにすることを封印した。財務相を務めた麻生氏への配慮を示した」
(有元隆志10月5日)
高市氏総裁選勝利の核心、麻生太郎氏を納得させた「安倍路線継承」と政策・人事 有元隆志 - 産経ニュース
しかしそのようなためらいをふり払うように、7月8日、高市氏は安倍氏の墓参りをすることで、安倍氏の後継者になることを自ら宣言したのです。
今の日本において、政治家が安倍氏の遺志を継ぐと名乗りをあげることは生命の危険すら伴うことです。
おそらく麻生氏にはこの時点で、明確に高市支持に定めたと思われますが、あえてもうひとつの重要な指標である党員・党友の怒りに耳を傾けよ、と周囲に諭します。
巷間、伝えられる麻生氏の「党員票を一番取った候補に入れろ」という檄は、そのような意味です。
参院選大敗の原因は、自民保守層の大量流出でした。
石破路線を継承するというのは、とりもなおさず自民党に国民の声を聞く耳が失われたということを意味します。
高市氏は、決選投票直前の最後の議員への呼びかけにこう言っています。
「しかし、昨今、全国各地で厳しいお声を伺います。自民党が何をやりたい政党なんかようわからんようなった。暮らしの厳しさをわかっているのか。自民党の政策には夢がない。これが一番ショックでした。
野党のときにも支え続けてくださった岩盤支持層の皆様、また保守層の方々、党員の皆様からは特に厳しいお声をいただきました」
高市早苗氏「まずは物価高対策」「日本列島を強く豊かに」…決選投票前に演説 : 読売新聞
まさにそのとおり。
この党員・党友には、自民への失望のあまり国民民主や参政党に票を投じた者も多くいたことでしょう。
彼らがこの総裁選で高市自民党に還ってくるなら、自民党が、いや日本が救われる可能性が残ります。
「麻生氏が派内の議員に対し、党員・党友票が多かった候補に投票するよう呼びかけたことで流れはできた。安倍氏や麻生氏の「天敵」である石破茂首相の路線を継承する小泉氏や林芳正官房長官ではなく、安倍、麻生路線を引き継ぐ姿勢を明確にする高市氏が勝利したのだ。
高市氏が新総裁としてあいさつした両院議員総会が終了した後、テレビカメラは満面の笑みで会場を後にする麻生氏の姿をとらえた」
(有元前掲)
高市自民党総裁、弥栄!
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参院選で進次郎が農家廻った時に、あの農水大臣にブチ切れた!と言われ敗戦したにも関わらず山形県連は小泉推しという空気の読めなさ。
ってか東北ほ宮城以外は進次郎なのね。。
投稿: 山形 | 2025年10月 6日 (月) 05時43分
高市に入れた議員の無視できない数が、「高市のビジョンに共感した」訳ではなく、単に「勝ち馬に乗った」だけであろうこと、そして自分自身にビジョンの無い彼らはこの先もグラグラグラグラ揺れ動くのだろうことは、今後とも警戒しなければなりませんね。
(その土壇場での勝ち馬を選ぶ感覚が、自民党議員の能力なのかも知れませんが。国民にとってはそんな能力要らない)
さっそく叩かれてますが、今まで岸田石破ラインでヌボーッと過ごしてきた議員どもには、「馬車馬の如く」がんばらせないといけませんね。
…今回の「馬車馬」は、アホメディアを炙り出すためにわざと使ったのかな。
投稿: ねこねこ | 2025年10月 6日 (月) 08時13分
誰であれ良さも悪さもあり、それらが捉えられて当たり前なのだが、ずっと、よくわからない雑な現象が起きているので、観察しているばかりになる。
厳密な専守防衛を維持していては日本の防衛は達成できないという考え、徴兵制の選択肢を持つ考えを正式に撤回したことはなく、自前の核武装論者をブレーンに置いている石破さんが、左派から全面支持で「辞めないで!」と求められ、マスコミから持ち上げられ、叩く方は保守極側からも。(石破さんがそれでいて伊勢崎賢治氏を師としていたりするからでもあるのだろうけれど)
緊縮財政・小さな政府を目指して実行したサッチャーさん、積極財政で大きな政府を目指す高市さん、両者の政策は全く異なるが、本人が尊敬しているというだけで国内・海外メディアやSNSで良くも悪くも浅くお手軽に並べて報じられる。
経済政策はれいわ山本太郎氏ともほぼ同じ「財源や歳出削減よりも減税ばら撒き」である高市さん本人も人々も、求めるのは物価高対策で、しかし積極財政によって教科書通りにインフレが加速する側面への備えには触れない。
もしかすると、左翼や似非フェミニストやマスコミが悔しがりながら自沈する方を優先する面があるのか?
週明け市場は多くの予想通り、積極財政のリスクから円安加速、輸出企業への追い風から株高。
投資をやっている人の口角は、とりあえず上がる。
減税ばら撒きが実現すれば、輸入コスト増や需要増から売り手側は値上げするので、1〜2年のうちに副作用として更なるインフレがあり得る。
高市さんが意図しているかしていないかは不明でも、一度焼き払ってハードランディングしてから仕切り直すことの良さもあると思われるが、それを高市さんにやらせないでこれまで通り、分かり切っているはずの社会保障歳出削減を誰も言わない言えないまま、先延ばしのゆるやかな破綻にする麻生さん院政、または高市さん本人による減税ばら撒き封印はあるのか?
私はもし己が努力を止めないうちに早めに今生からお暇頂けると、逃げ切れるかもしれない状況にあるが、我が子たちは、お迎えが来ても自然な見ず知らずの他人老人がフル医療を9〜8割引で受けたり、自分で使い切らない湿布を沢山貰っては人に配って回ったりする費用まで負担し続けるわけで、それは看過できないゆえに、個人的には、社会保障改革に触れない点で党を問わず全員失格。その中で、選ばれた以上は高市さんの、女性であることを売りにも言い訳にもしないでい続ける姿勢と、次善・次々善策としての給付付き税額控除、そしてエネルギー政策に期待し、経済政策の負の側面と安全保障政策の按配に留意して観察を続ける。
投稿: 宜野湾より | 2025年10月 6日 (月) 16時05分
今、議論になっている減税論が、即バラマキなのでしょうか?高市さは、規律ある財政出動と言っているし、日本経済を成長軌道のせるにには、内需拡大が必要なのは誰の目にも明らかだと思うのですが。そのためには内需刺激策としての減税は十分ありかと思うのですが?
今のインフレが供給不足のインフレならば、減税バラマキは悪手ののでしょうが、とりあえず、今なら、まだ供給力は何とかなりそうなので、早急に手を打つのが一番かとおもうのですが?
投稿: 一宮崎人 | 2025年10月 6日 (月) 16時59分
翁長県政の下でオール沖縄の代表でもあった稲嶺名護市長が敗れた時を彷彿しました。
投稿: クラッシャー | 2025年10月 6日 (月) 21時55分