• S-021_20251214015301
  • S-028_20251214015201
  • S-082_20251214015901
  • S-089_20251214015301
  • S-099_20251214015801
  • S-003_20251214013801
  • 20251213-005902
  • 20251213-010705
  • 20251213-011108
  • 20251212-033146

« 日曜写真館 あらたまの弥勒が穹の花火かな | トップページ | やっぱりやっていた韓国空軍機、竹島上空通過 »

2025年11月 3日 (月)

米中会談をどう読むべきか

S-097_20230826130801

いや~、先週はワールドシリーズ漬けで、もうフラフラです。
よもやドジャースが勝てるとは思いもしなかったし(だって総合力は攻守共にブルージェイズのほうが上だと思っていましたから)、ましてや山本が中0日でまた登板するなんてありえないっしょ。
ですから大谷が冒頭でノックアウトされた時には、ゼッタイにドジャースはここまでだ、よくやったと確信しておりました。
それが9回表に9番(9番ですぞ)ロハスがホームランなんてウソでしょう。トロント市民は死の沈黙をしていましたね。
鹿島スタジアムでも何回も経験しているのですが、敵がゴールを決めた瞬間、観客席はシーンとなります。
これがサウンド・オブ・サイレンス(沈黙の音)という恐怖です。

その後、山本が気迫の投球で延長11回まで投げ抜くなんて、もう凄過ぎて声も出ず。
こんなくたびれた野球観戦は初めてです。(別な意味で第3戦の18回の時もクタクタだったけど)
もう当分いいや。

さて、気を取り直して本題に入ります。
トランプと習が首脳会談をしました。

20251103-021447

BBC

「トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は30日、韓国で会談した。世界市場を揺るがしてきた広範な貿易摩擦の沈静化を目指す両首脳による対面での協議は、約1時間半で終了した。
会談終了時には、両首脳が握手を交わし、韓国・釜山の空軍基地で行われた会談会場から並んで歩み出る様子が見られた。会談はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の合間に行われ、トランプ氏はこの後、首都ワシントンに戻る予定。習氏はそのままAPEC首脳会議に出席する。 
トランプ氏は会談冒頭で、「大成功の会談となるだろう」との期待感を示した。
両首脳は、週末にマレーシアで交渉された枠組み合意の詳細を詰めたとみられる。合意案では、中国が少なくとも1年間にわたりレアアース(希土類)輸出を巡る規制を停止し、米国産大豆の輸入を再開する代わりに、米国が関税を引き下げる内容が盛り込まれている」
(ブルームバーグ10月30日)
米中首脳会談が終了、約1時間半にわたり協議-会談終了後に握手 - Bloomberg

世間では台湾にまったく言及しなかったトランプの負けと言う人もいます。
福島香織氏はフランス人ジャーナリストのアスキー氏がこう言っていることを紹介しています。

「アスキは米中が暗黙の了解を持つ敏感な話題——台湾の将来の運命について、「習近平にとって、名目上の独立を除けば中国と何ら変わらないこの島を再統合することは、歴史的課題である」。
「しかし、トランプにとって台湾はいったいどのくらい重要なのか」「バイデン大統領は公開の場で言っていたことだが、もし中国が台湾に対して武力侵攻を開始すれば、バイデンは干渉するだろう」「だがトランプは感情的な人間ではない。台湾の民主主義は、特に台湾が生産する半導体製造を考慮すると、彼にとってほとんど魅力的ではない」
(福島香織note)  

福島氏はこの見方を否定しているのですが、同感です。
トランプは会談直後、核実験を命じています。

「トランプ米大統領は30日、他の核保有国と「対等な立場」の核兵器実験を開始するよう国防総省に指示したと自身のSNSで明らかにした。トランプ氏は同日の米中首脳会談で核軍縮を協議すると事前に表明しており、核軍縮に消極的な中国に対し、米国が核戦力を強化する可能性を示唆して対応を促した可能性がある」
(産経10月30日)
【動画】トランプ米大統領、他国と「対等」な核実験を指示 中国との軍縮交渉に持ち込む狙いか - 産経ニュース

この核兵器実験が、バイデン政権も4年回で3回やった核爆発を伴わない臨界前核実験なのか、それとも違うのか、さらにどこの国を意識したものなのかは不明です。
しかし難しく考えないでも、対象は中国に決まっています。
おそらく核軍縮も非公開の首脳会談で出たのでしょう。

米露間では核軍縮が協議のテーブルに乗って久しいですが、中国だけは頑として核軍縮協議に加わるそぶりも見せないからです。
いや、正確に言えばそのそぶりだけはアピールし続けています。
たとえば核実験の全面禁止は常々主張したり、包括的核実験禁止条約(CTBT)の交渉にも積極的に参加しています。
その他、兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT) 軍縮会議での合意に基づき、FMCTの早期締結を支持していたり、核不拡散条約(NPT)の締約国でもあります。
外形的に見れば核軍縮に積極的に参加しているように見えますが、果たしてそうでしょうか。

中国が言う核軍縮とは、最大の核保有国である米国が核兵器の削減を行うべきだという大前提から始まっています。
だから自国の核保有は「自衛を目的とした最小限の核保有」であって、他国を脅かしたり、核兵器の先制使用はしない、国外にも持ち出さないなどと言っています。
う~ん、いつもながら言葉だけはキレイですな。これで日本の左翼脳の人たちはコロリとダマされています。

実態はまるで違います。
中国ほど顕著に核戦力を強化している国はありません。
近年において核弾頭数を増加させているのは、核兵器国の中で中国だけです。

20251103-034300

[コトバとデータ]中国の核 30年までに1000発保有か | 沖縄タイムス+プラス

「近年、中国は通常戦力の近代化と並行して、核戦力の増強も進めていることが明らかになった。2010年代までは200発程度とみられていた中国が保有する核弾頭数は、今や500発にまで増加し、2030年代には米国やロシアと並ぶ1000発以上にまで増えると米国防省はみている。さらに中国は、核弾頭の数だけでなく、それらを搭載する核の3本柱と呼ばれる運搬システムについても、その能力向上に向けた開発を進めている」
(防衛研究所 新垣拓 2024年5月24日)
NIDSコメンタリー 第323号 - 防衛省防衛研究所

また、核兵器を投射する手段も増強し続けています

「保有する核弾頭数の増加と並行して、中国は弾道ミサイルの発射台も大幅に増設している。専門家によれば、2020年から2022年までの間に、西部戦区に2カ所、北部戦区に1カ所の弾道ミサイル発射区域を新たに整備し、合わせて320の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射サイロを建設したとされる。
さらに中国は、ICBMや潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)といった運搬システムの近代化も進めている。2019年頃から新たに配備された固体燃料型ICBMのDF-41は、移動式/固定式発射台で運用可能であり、12,000~15,000kmという世界最長を誇る射程は米国本土全土を攻撃することが可能である」
(防衛研究所前掲)

これらの核戦力増強は秘匿されており、透明性を欠いています。

「米国防総省は18日、中国の軍事力に関する年次報告書を公表した。2024年半ば時点で中国が保有する運用可能な核弾頭数が600発を超えたと推計した。1年で100発ほど増えた。かつての想定を上回るペースでの軍備拡張が続いている。30年までに1000発を超えると推定した」
(日経2024年12月19日)
中国の核弾頭600発に、想定超える拡大 アメリカ防総省分析 - 日本経済新聞

米露間では成立している核軍備管理対話へ参加することは拒み続けています。
トランプが、ロシアに次ぐ3位の核保有国である中国が「5年以内に追いつく」と主張しているのは当然のことです。
ですからトランプが、習氏との会談直後に「他の国が核兵器実験をするなら米国もせざるを得ない」と言ったのは、明らかに中国に対しての揺さぶりなのです。

習には余裕がありません。
習との首脳会談の直前に高市・トランプ首脳会談で対中政策できっちりタッグを組むことを宣言され、レアアースなどの経済安全保障問題についても日米協力を強化することを言われてしまいました。
そのうえにインド・太平洋における海軍力強化を目指す造船の協力も確認されています。
中国にとって痛いことばかりです。

「石破政権時代は心配する必要のなかった日米タッグに対して、中国は警戒せざるをえなくなった。米中首脳会談、そして日中首脳会談の実現は、その流れの中で習近平政権が選択せざるをえなかった妥協だと思います。習近平側の妥協もけっして小さくはないのです。
今の習近平政権は先週の四中全会を見てもわかるように、大粛清継続中の恐怖政治のさなか。一種の混乱期です。子の混乱期を乗り越えて、2027年の第21回党大会までに、党中央と解放軍を立て直さなければならない、というのが習近平の最大の関心事だと思います。
そのために、外部環境は安定させ、経済をすこしでも回復基調にしたいのですが、そのために米国との妥協はいずれ必要なのです。レアアースカードは確かに今のところ強烈ですが、日米がレアアース対策の協力強化、経済安全保障協力強化を打ち出してくると、この方面の中国依存脱却スピードは加速してくるでしょう」
(福島前掲)

だから習はトランプと握手せねばならなかったし、高市氏とも会談を持たざるをえなかったのです。
どちらが「勝った」かは明白でしょう。

 

 

 

« 日曜写真館 あらたまの弥勒が穹の花火かな | トップページ | やっぱりやっていた韓国空軍機、竹島上空通過 »

コメント

>これで日本の左翼脳の人たちはコロリとダマされています< トランプ大統領が核実験の実行に言及すると、早速ノーベル平和賞を受賞した反核団体が噛み付きましたが、同日に報道された、プーチン大統領が核魚雷の完成に言及した事は完全にスルーでしたね。こんな体たらくだから、米露間で行われている核軍縮には参加せず、核弾頭を増やし続ける中国(と北朝鮮)の核軍拡をスルーするのは必然でしょう。形だけでも抗議すればいいのに、取り繕う事すらしないのは、冷戦時代のダブスタ体質から全く脱却出来ていない事の証左でしょう。こんな団体がノーベル平和賞なんてブラックジョークにもなりませんし、かえって核軍縮の足を引っ張るだけです。

結局、台湾の話題を出さなかったのは何故で、台湾の出さなくてもトランプの勝ちなのは何故なんでしょう…?

ちなみにトランプの言う「核実験」とは、爆発を伴わない実験のことだそうで、それけっきかこれまでもやってたことじゃーんということみたいです。

要はトランプに技術的な知識が無く勘違いしてただけ、と。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 日曜写真館 あらたまの弥勒が穹の花火かな | トップページ | やっぱりやっていた韓国空軍機、竹島上空通過 »