ルビオ、お前もか
マルコ・ルビオ国務長官の腰が抜けました。
ルビオだけが、第2次トランプ政権で唯一まともな政治家だと思っていた人には、ルビオお前もかと叫びたかったはずです。
ルビオは、中国に関して常に最も厳しい姿勢で臨んできました。
たとえば2021年5月11日、上院でのスピーチでは、「中国に敗れた場合、屈辱の世紀が私たちを待っている」と述べていました。
「ルビオ氏は、「21世紀は中国と米国の関係によって定義される。率直に言って、これがバランスの取れた関係を確保するための最後のチャンスだ」とし、「米国は過去数十年間、中国とのビジネスで金を稼ぐことに夢中になってきた一方で、知的財産が盗まれ、雇用機会が奪われるなど、さまざまな脅威がもたらされた。
中国は将来の戦争で、米国が投資した技術を利用して米国に立ち向かう可能性もある」とした」
(レコードチャイナ2021年5月18日)
米国の反中急先鋒のルビオ氏「中国に敗れた場合、待っているのは屈辱の世紀」―中国メディア
まことに道理が通った議論で、まさに中国は西側先進国、なかでも米国の技術を盗み軍事的経済的拡大を遂げてきました。
たとえば「中国製造2025」計画なるものを策定し、ロボット工学、バイオテクノロジー、人工知能といった世界の最先端産業において主導権を握ることを目指しました。
この目標達成のため、米国が持つ経済的指導力の基盤である知的財産を様々手段で取得するよう、政府や企業に指示してきました。
「様々な手段」とは、産業スパイを国家があらゆる機関や時には民間人を使い、国家規模で行うのです。
さすがに盗まれまくった米国は、通商法301条に基づき、中国の技術移転強制や知的財産権侵害に対する調査を開始しました。
ルビオはこの最先鋒で、中国への対応策の提言として以下のような具体的な政策を提言しています。
- 技術・研究開発への投資増加
- 南シナ海、東シナ海、台湾などでの中国との軍事対抗
- 世界貿易機関(WTO)改革と中国製品への関税徴収と規制
- 中国による医療分野支配の防止
- ウォール街への透明性の要求と中国軍関連企業への投資流入の防止
- 新疆ウイグル自治区での強制労働によって製造された製品の流入禁止
妥当です。まことにストレートな反撃でした。
そのルビオが国務長官に指名された時、ならず者とごますりを集めたようなこの第2次政権にも一本芯じ通ったかとほっとしたものでした。
それがいまやこの様です。
「米国のルビオ国務長官は19日の記者会見で、悪化している日中関係への対応について、「我々は日本との強固な同盟関係を継続しながら、中国と生産的な協力方法を見いだすことが可能だ」と述べた。中国側の行動は批判せず、対中配慮をにじませた。
中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射が起きて以降、ルビオ氏が日中関係について言及するのは初めて。ルビオ氏は「最近の中国による日本への挑発行動を非難するか」と問われたが、「(日中の)緊張関係は以前から存在していた」と述べるにとどめた」
(読売12月20日)
ルビオ米国務長官、にじむ中国への配慮…挑発行為を非難せず「日中の緊張関係は以前から存在していた」 : 読売新聞
なにが「日中の緊張関係は以前から存在していた」ですか。
今、中国があらゆるチャンネルを使って全面的に日本を押しつぶそうと画策していることは誰の目にも明らかです。
それをイヤー前からあったことなんだよねですか、呆れてモノが言えない。頼もしい同盟者だこと。
呆れた記者団がこう追及のひとつもしたくもなります。
「あなたは長年にわたり、中国に対して強硬な発言をされてきたことで知られていますが、失礼ですが、中国による最近の日本に対する挑発的な行動を非難されますか?」
Secretary Rubio delivers remarks to the press
するともう目が泳ぐわ、腰が引けるわ、両手をあげてこんなことを言っていました。
「私には別の仕事がありましたから。今の私の仕事は、外交において米国大統領と米国を代表することです。中国とは良い進展を遂げてきたと思っています」
Secretary Rubio delivers remarks to the press
ダメだ、こりゃ。今の私はトランプの召使でしかありませんから、クビになっちゃいますから、というわけです。
そしてより突っ込んでこんなことも言っています。ある意味、これが核心です。
「緊張は必ず生じるでしょう。それは間違いありません。結局のところ、中国は豊かで強力な国であり、地政学上の要因であり続けるでしょう。私たちは中国と関係を築き、対処しなければなりません。協力して取り組める点を見つけなければなりません。
そして、現在そして近い将来、緊張の局面が訪れることを認識できるほど、両国は成熟していると思います。責任ある国家運営の一環として、私たちの仕事は協力する機会を見つけることです。
なぜなら、中国と米国が協力して取り組める世界的な課題があれば、それは解決できると私は考えているからです。そして、緊張の局面は必ず訪れるでしょう。私たちは皆、それを認識しています。そして、私たちの仕事は、この二つのバランスを取ることです。両国ともそれを理解していると思います」
Secretary Rubio delivers remarks to the press
今、トランプがやっているのはただの貿易交渉ではなく「中国と米国が協力して取り組める世界的な課題」について話ているのです。
それがなにかは分かりませんが、おそらくはアジア、太平洋、インド洋地域の「安定」のはずです。
それを「協力して取り組む」、まさにG 2の考え方そのものてす。
いちおう表面的にはトランプは中国と日本をバランスすると言っています。
怪しいものです。トランプにとって日本などよりはるかに重要なパートナーのはずです。
ましおや台湾などは知ったことかというわけでしょう。
思えばウクライナ和平でもそうでした。
プーチンが作ったような和平案が出てきた時、ルビオは「これはロシアの願望だ」と言いながら、結局はそれを取り消して唯々諾々とトランプに従いました。
腰抜けめ。そんなに国務長官の地位が大事か。
ポンペオやボルトンがいたら、なんというか聞きたいもんです。
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特亜に批判的だった政治家や言論人が何時の間にかテノヒラクルー、という例が過去にもありましたが、ルビオもシナトラに嵌まったのでしょうか?
投稿: 珊瑚は大切に | 2025年12月23日 (火) 03時37分
まあこの人は元々若いだけの「ミニトランプ」として劣化コピー版でしたから、親分の言うことには何も言えない立場でしょう。
誰も期待してないでしょうけど、トランプ爺ちゃんの意向を知るアンテナにはなりますな。
一方でロシアだとペスコフ報道官なんかプーチンの操り人形だけど、その発言には逆張りしとけば良いという逆にこちらも分かりやすいです。
投稿: 山形 | 2025年12月23日 (火) 09時32分
アメリカ、日本振り回すのいいかげんにしてほしいです
3年後民主党に仮に政権交代したら
また中国との融和を破棄するんでしょうか
高市さん、舵取り難しすぎます
投稿: ぐるぬこ | 2025年12月23日 (火) 11時16分
国民民主の玉木さんが、危惧していましたが、トランプの頭なかには、やはりG2なる考えが存在しているのでしゅね。それに異を唱えることは出来ないというところですか?ま、とりあえず高市さんが首相の間は、トランプも日本切りはしないでしょうけど、総理が替われば、速攻日本切りしそうですね。
投稿: 一宮崎人 | 2025年12月23日 (火) 14時19分
トランプが妙に中国に寄っているように見えます。たぶん、ルビオはそのトランプと同一歩調を取っているんじゃないでしょうかね。
で、いまイチ煮えきらないトランプですが、門田隆将氏の説によると中国に大豆を買ってもらわないといけないからだ、とのことです。それが正しいかどうかは今のところ分かりませんが、そうとでも考えないと他に理由が見当たらない。
おそらく、高市総理はトランプ大統領とは電話連絡していて、日本の立場を十分説明してくれていると思いますが、トランプ大統領にとっては背に腹を変えられないというところではないか。
大統領がだめでも、米議会は上下両院ともに日本寄りの姿勢を示してくれています。これからどうなるか、よく分かりませんが、日本国民が高市総理の足を引っ張らないように・・・左翼野党とマスコミは思いっきり足を引っ張っていますが・・・粘り強く支持を続けることが肝要ではないかと思います。
投稿: 泰山木 | 2025年12月23日 (火) 15時06分
また投稿がスパム扱いされて弾かれましたが、どうなっているのですか?
投稿: 珊瑚は大切に | 2025年12月23日 (火) 16時54分
中国寄りと言われるトランプですが、一方で中国の神経を逆なでする台湾への武器売却を継続、人的交流の制限撤廃などをしていますが、彼の意図は何処にあるのでしょうか?
投稿: 珊瑚は大切に | 2025年12月23日 (火) 17時06分