• 20260211-035755
  • 20260210-042446
  • 20260209-002644
  • 20260209-002902
  • 20260209-004435
  • 20260209-100606
  • S-015_20260208000901
  • S-016_20260208000901
  • S-021_20260208001001
  • S-029_20260208001001

« ベネズエラ攻撃を三つの視点でみると | トップページ | 国際法はもはや「魔法の剣」ではない »

2026年1月 8日 (木)

ノーベル平和賞受賞者、ベネズエラ攻撃を評価

S-041_20241214014201

今回のベネズエラ攻撃に対して、当のベネズエラ国民の反応は肯定的です。
去年ノーベル平和賞をもらったばかりのベネズエラの民主化指導者マチャド氏は、このようなコメントを出しています。

「昨年のノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏は5日、X(旧ツイッター)に、世界各国でマドゥロ大統領の拘束を祝う人たちの映像と共に「ベネズエラ人はトランプ米大統領に感謝している」と投稿した。
マチャド氏は「ベネズエラは安全保障、エネルギー、民主主義、人権の分野で米国の主要な同盟国になるだろう」と記した。
欧州連合(EU)欧州委員会報道官は、民主化に向けた協議はマチャド氏らを交えたものとなることが必要と訴えている」
(産経1月6日)
「ベネズエラ人はトランプ米大統領に感謝している」ノーベル平和賞のマチャド氏 - 産経ニュース

20260108-050954

マリア・コリナ・マチャド 時事

たぶんこのマチャド女史のコメントで、トランプのベネズエラ攻撃に対する評価は落ち着くのではないでしょうか。
少なくとも自由主義陣営内では、日本のメディアのように国際法違反糾弾でバッサリやることはないということです。
要は落し所なのです。これでトランプが強引に米国の息のかかった人物を連れてきて傀儡政権を作るなら話は別ですが、マチャド失脚に伴う民主選挙を行うまで米国が「運営する」というのはありえるということになるでしょう。
実際、ヨーロッパ諸国はその方向でまとまりつつあります。

「アメリカ・トランプ政権によるベネズエラへの大規模攻撃について、ヨーロッパ各国の反応です。
イギリスのスターマー首相は、マドゥロ氏を「正当性のない大統領」と断じ、「政権が終焉しても、それを惜しむことはない」と述べ、事実上、政権移行を容認する姿勢を示しました。
その一方で、国際法支持を改めて表明し、国民の意思を反映した正当な政府への「安全で平和的な移行」に向け、今後アメリカと協議していくとしています。
フランスのマクロン大統領は、マドゥロ氏について「権力を私物化し、基本的自由を踏みにじることで、自国民の尊厳を深刻に損なった」と厳しく非難しました。
その上で、今後のプロセスについては「平和的かつ民主的で、ベネズエラ国民の意思を尊重するものでなければならない」と述べ、一方的な軍事行動を強めるトランプ政権をけん制しました。
ドイツのメルツ首相は、「マドゥロ氏は国を破綻へ導いた」と述べ、麻薬取引への関与などが地域の不安定化を招いていて、アメリカによる介入の法的根拠については「精査中」と慎重な姿勢を見せつつも、国際法を尊重し、選挙によって正当化された政府への秩序ある移行を実現すべきだと強調しました。
EU=ヨーロッパ連合のフォンデアライエン委員長は「平和的かつ民主的な移行を支持する」と述べた上で、「いかなる解決策も、国際法および国連憲章を尊重するものでなければならない」と訴えました」
(FNN1月4日)
ヨーロッパ各国、ベネズエラ・マドゥロ政権を厳しく非難しつつもアメリカの独走を警戒|FNNプライムオンライン

方法論としては容認しがたいが、選挙で民主的な政権が誕生するならよいことだ、ということです。
歯切れが悪いですが、全面的に肯定すれば、ではロシアのウクライナ侵攻を認めてしまうのか、ということになってしまいます。
しかしマドゥロとゼレンスキーはまったく別次元であるというのは厳然たる事実で、外形的にだけ見られないということです。

ちなみにわが国の高市首相のコメントはこうです。

「ベネズエラでの事案を受け、日本政府としては、私の指示の下、邦人の安全確保を最優先としつつ、関係国と緊密に連携して対応にあたっています。
ベネズエラ情勢については、日本政府として、これまでも、一刻も早くベネズエラにおける民主主義が回復されることの重要性を訴えてきました。
我が国は、従来から、自由、民主主義、法の支配といった基本的価値や原則を尊重してきました。
日本政府は、こうした一貫した我が国の立場に基づき、G7や地域諸国を含む関係国と緊密に連携しつつ、引き続き邦人保護に万全を期するとともに、ベネズエラにおける民主主義の回復及び情勢の安定化に向けた外交努力を進めてまいります」
Xユーザーの高市早苗さん

過不足なし。これでいいんじゃないでしょうか。

 

« ベネズエラ攻撃を三つの視点でみると | トップページ | 国際法はもはや「魔法の剣」ではない »

コメント

ヒトはもともと自分に甘くてズルくて残酷なもの。ヒトとして己の欲望を制御できる能力の多寡・優劣次第で、選ぶ行動が決まる。
だから、国際法が何も無かったらどうなるかを考えれば、稲葉義泰氏が仰る「国際法に関しては、過度に期待も否定もせずに、無いよりは良いという気持ちでいることは重要ですよ」に、本当にそれね、と首肯する。
効かないルールに意味は無く、違反は過去にもやっているのだからまたやらかしても大国は大丈夫、悪者退治なら手続き無視も不問、それが現実というもの、という達観or冷笑の人が多数になると、落とし所の解釈は何処まで拡がって何処に行き着くだろうか。
アジア版NATOに興味は無いが、多国で構成する集団安全保障を持たないこともまた事実な我々にとって、日米同盟が重要であることは論を俟たない。その上で、かつて今のトランプと似た考えで南方へ侵攻していき、最終的に焦土となった我が国だから言えることもあるのではないか、と考えるし、そんなこともパワーポリティクスの前には無力か…とも考える。

私個人的には、独裁圧政を敷く/敷いた数々の人たちにも、習にもプーチンにも、ある面トランプにも、欲望の我慢は至難でやらずにはいられない、何故そうなのかといえば、習が習だから、プーチンがプーチンだから、トランプがトランプだから、としか言いようのない感覚がある。
今回の件は後味悪くとも落ち着くとしても、私は簡単に何処かへ着地できない気持ち悪さを、少なくとも今しばらくは持ちながら、佐橋先生の言葉を頭の一部に留め置く。
https://mainichi.jp/articles/20260106/k00/00m/030/228000c

 最初、小野寺五典さんが浮ついたコメントを出して心配したけれど、さすが高市さん。100点満点だと思います。
本格政権指向で期待が持てます。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ベネズエラ攻撃を三つの視点でみると | トップページ | 国際法はもはや「魔法の剣」ではない »