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2026年1月22日 (木)

トランプとグリーンランド

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ほんとうにどーしようもない人物だと思います。トランプです。
第1期の時から欲しがっていたグリーンランドを、本気で欲しがってヨーロッパ諸国と対立しています。
軍事力行使も匂わせていましたが、それはとりあえず引っ込めたようです。(あたりまえだ)

「北極圏にあるデンマーク自治領グリーンランドをめぐりアメリカのドナルド・トランプ大統領が取得の意向を繰り返す事態の中、複数の欧州諸国が「偵察任務」だとして小規模の部隊を現地に派遣している。
フランス当局によると、15日には小規模な部隊がグリーンランドの首都ヌークに到着した。ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、オランダ、イギリスも、限定的に部隊をグリーンランドへ派遣している。デンマークは北大西洋条約機構(NATO)加盟国。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、この先遣部隊は近く「陸・空・海の戦力」で増強すると述べた」
(BBC1月16日)
欧州の兵員、グリーンランドに到着 トランプ氏はアメリカにはグリーンランドが必要と主張 - BBCニュース 

それに対してドランプは大好きな関税をかけると息巻いています。

「トランプ氏はSNS上でデンマーク、イギリス、フランス、ドイツ、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、オランダの製品に10%の関税を課すと警告し、合意に至るまで段階的に最大25%に引き上げる考えを示した。これはグリーンランドの自主性を支持し、同島の軍事演習に参加した欧州各国への「報復」として位置づけられている」
(KWPニュース1月21日)
トランプ・グリーンランド購入計画、EUが怒りと抵抗示す、NATO崩壊へ - KWP News/九州と世界のニュース

今どきはやらない19世紀型の力づくの帝国主義政策をとっておいて、なにが報復だというかんじです。

現在、グリーンランドはデンマーク王国の自治領であり、広範な自治権を持っています。

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トランプ氏、グリーンランドになぜ執着 安保要衝に触手 - 日本経済新聞

「かつてはグリーンランドは1721年から1953年までデンマークの植民地でしたが、1953年の憲法改正によりデンマーク王国の一部となり、植民地としての扱いは終了しました。
その後、1979年に自治権を獲得し、2009年には自治協定が締結され、政治的な権限と責任がデンマーク政府からグリーンランド政府に移譲されました」
グリーンランド - Wikipedia

EUにはデンマークを通じて参加しています。
日本にはこういう地域はないので理解が難しいのですが、グリーンランドは1回は独自に参加し、その後脱退してデンマークとして加わっています。
ですからヨーロッパ議会の選挙権は独自には持っていません。

さて、今回のトランプの意図ですが、世評ではこういうことのようです。
第1に、安全保障と軍事拠点です。 グリーンランドは北米対立の右肩にあたる重要な戦略的要衝ですが、中国はここにロシアと共同で「氷上シルトロード」として一帯一路を作ろうとしています。

「氷上シルクロード」構想が明らかになったのは、2017年の習近平主席のロシア訪問の旅でした。プーチン大統領との会談の中で習首席はこの氷上シルクロード構想を提示し、両国は北極海航路開発における協力推進に合意しました。
同年11月には北京を訪問したロシアのメドヴェージェフ首相と習主席が会談。習主席は「ロシアと共同で北極海航路の開発・利用協力を推進し、氷上シルクロードをつくり上げなければならない」と、二国間協力の推進を確認します」
(石原敬浩 海自幹部学校教官)
グリーンランドを独立させて親中国家に…中国が密かに進める「氷上シルクロード」構想の恐ろしさ 現地の自治政府は中国からの投資を歓迎 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) 

 これは中国がかつてやったような南シナ海への進出と同様のことを意味するものでした。
中国は一帯一路政策の下、アジアやインド洋諸国における海外インフラ整備をに邁進してきました。
その特徴は「債務の罠」と呼ばれる手法で、たとえばパキスタンのグワダル港やスリランカのハンバントタ港では、インフラ整備の名目で到底返済が難しい債務を負わせ、それが返済不能となるや債務軽減と引き換えに、港湾の運営権を99年間のリース物件として中国に譲渡する事態となりました。
そしてその後はお定まりに民間港湾が軍事基地化していくことになります。

いまグリーンランドにも同じ手法で接近しており、2018年には「北極科学ステーション」という名目で600万ドルを中国が負担し、160平方キロもの土地を99年の期間で租借しました。
これにグリーンランド自治政府はまんまと乗りました。それは自治政府が財政難だったことを見透かされたからです。

中国の意図は、グリーンランドを独立させて準同盟国に仕立て上げて北極航路の拠点港を置き、ゆくゆくは軍港や航空基地を建設することです。
そうすることに成功すれば、中国は北米の心臓部である東海岸を扼することができます。
かつてのキューバ危機のような喉元に匕首を突きつけられる危険をトランプが感じたとしても不思議ではありません。

また、グリーンランドは開発が遅れていますが、いまをときめくレアアースの豊富な鉱床を有しています。

特に、グリーンランド南部にはジスプロシウムやテルビウムのような重希土類を豊富に含む鉱床があり、その地質的なポテンシャルは中国に匹敵すると評価されています。
地球温暖化によって氷床が後退し、資源探査や開発が可能な地域が広がっていることも、中国の関心を高めています。

「グリーンランドは、レアアースなどの豊富な資源に恵まれているため、中国にとって非常に魅力的です。特に、グリーンランド南部にはジスプロシウムやテルビウムのような重希土類を豊富に含む鉱床があり、その地質的なポテンシャルは中国に匹敵すると評価されています。地球温暖化によって氷床が後退し、資源探査や開発が可能な地域が広がっていることも、中国の関心を高めています」
(石原前掲)

 まぁ、このような理由で「欲しい」という気分は充分に理解できます。
しかし「欲しい理由がある」ということと、現実に札束で頬を叩くようにして「買う」、ましてや軍事力で脅すとはまったく別次元です。
19日、米国はグリーンランドで軍事訓練をしたようです。


「こうしたなか、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は19日、複数の航空機がグリーンランドのピツフィック宇宙基地に向かっていると発表した。
アメリカとカナダの合同軍事防衛組織であるNORADは、今回の作戦について、「NORADのさまざまな長期計画の活動を支援するための」日常的な作戦の一部だと強調。デンマークとは調整済みで、グリーンランド自治政府にも報告済みだとした。
同基地では2022、2023、2025年にも、NORADの同様の作戦が実施されている」
(BBC1月20日)
トランプ氏、グリーンランドめぐる関税の脅しは「100%」実行に移すと  EUは利益堅持の構え - BBCニュース

米国は既にグリーンランド北西部にピツフィク宇宙軍基地をもっています。
ここは米国宇宙軍の主要な施設ですから、もう軍事拠点はあるのです。
これ以上を望むならグリーンランドを丸ごと欲しいなんていう不動産業者特有の発想ではなく、地道に借款を与え、経済協力や科学協力をするといういう方法で時間をかけたらどうですか。
意図は邪悪ですが、やり方においては中国のほうがよほどましです。

 

 

 

 

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コメント

中国もグリーンランドを狙っている事を、オールドメディアは余り報道しませんね。何故でしょう(棒)?

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