トランプ、新年早々のベネズエラ侵攻
改めまして明けましておめでとうございます。
と言ったやいなやわれらがトランプがやっていただきました。三賀日くらいはおとなしくできないものか、トラ年じゃねぇぞ。
新年早々いきなりのベネズエラへの堂々の侵攻です。
ベネズエラ大統領のマドゥロは拘束されて米本土に送られ、米国はこの国を「運営」すると宣言しました。
壊滅状態になっている石油施設へのてこ入れだと思われますが、一定規模の地上軍の投入も視野に入っているはずです。
「米軍は3日に実施した南米ベネズエラに対する地上攻撃とニコラス・マドゥロ大統領の拘束に、戦闘機や無人機など計150機以上の軍用機を投入した。陸海空軍や情報機関などを総動員し、周到な計画を立てて電撃作戦に踏み切った。
トランプ米大統領は3日の記者会見で、「わずかな時間でベネズエラの軍事力はすべて無力化された」と語り、作戦は成功したと強調した。
トランプ氏が作戦の実行を指示したのは2日夜だった。トランプ氏は3日の米FOXニュースの番組で、1週間前にマドゥロ氏と電話で会談し、「あなたは諦めるべきだ」と降伏を促したが、応じなかったため軍事作戦による排除に踏み切ったと説明した」
(読売2026年1月3日)
米軍総動員した電撃作戦、マドゥロ氏の行動・服装・ペットまで分析…緻密な攻撃にロシア製の対空システム機能せず : 読売新聞
ベネズエラ首都で爆発報告、カラカス上空で軍用ヘリコプターを確認
この軍事作戦は思いつきで始めたのではなく、周到な準備がなされました。
「米国がカリブ海地域の軍事力を明確に増強し、軍艦その他の物資を移送する一方で、別の増強が密かに進行していた。8月、米中央情報局(CIA)はベネズエラ国内に小規模なチームを密かに配置し、マドゥロ氏の行動パターン、所在、移動を追跡。この情報により、同氏の正確な所在(就寝場所を含む)を把握し、3日の作戦を成功に導いたと、計画に詳しい情報筋がCNNに明らかにした。
ケイン統合参謀本部議長は3日、当該のチームがマドゥロ氏の「移動経路、居住地、旅行先、食事内容、服装、ペットの種類」を把握したと述べた」
(CNN1月4日)
ベネズエラ大統領拘束、米当事者らが明かす作戦の内幕 - CNN.co.jp
作戦決行がこの時期になったのは、標的となったマドゥロが中国の特別使節である邱小琪(中国ラテンアメリカ問題担当特別代表)とミラフロレス宮殿で会談し、「揺るぎない兄弟愛」を謳っていたからです。
両国はエネルギー貿易や米国による海上封鎖・海賊行為への対抗を非難し議論し、600件以上の合意にサインしたばかりでした。
ここでマドゥロは致命的ミスを犯したことになります。
影武者ではなくマドゥロ本人がカラカスの特定の場所にいることを暴露してしまったのです。
この時を待っていたのは米国でした。
米国は数カ月の作戦準備を行って、マドゥロの動向を追尾していたと思われますが、位置を特定できたことでゴーサインが下されました。
マドゥロの確実な拘束が作戦の最大の目的であったことを思えば、眼前の海に米国が大規模艦隊を置いているこの時期にあろうことか中国と蜜月を演出するとはとんだタワケです。
米国からすれば、余得で南米に食指を伸ばす中国のメンツを丸潰しにできたのですから、これ以上のタイミングはなかったはずです。
作戦決行を命じたトランプは別邸マール・ア・ラーゴで、ルビオらとテレビでフットボールも見るような顔で観戦していたようです。
作戦自体は練りに練られたもので、精密に立てられた計画どおりに進行しました。
「(ニューヨークタイムス紙によると)作戦は首都カラカスの広範囲を停電させるためのサイバー攻撃から始まった。米軍の軍用機が暗闇の中でベネズエラ側に気づかれずに接近するためだ。3日未明、陸上と海上の20か所から飛び立った海兵隊や海空軍などの軍用機がベネズエラのレーダー基地などを攻撃し、爆発音が響き渡った。同じ頃、特殊部隊を乗せたヘリコプターがマドゥロ氏の邸宅に到着した。この間、最新鋭のステルス戦闘機F35などが上空からヘリを護衛した。
マドゥロ氏の拘束任務を担ったのは、米陸軍の特殊部隊「デルタフォース」と、2011年のウサマ・ビンラーディン襲撃作戦に参加した第160特殊作戦航空連隊だった。同連隊は夜間の任務を専門としており、「ナイトストーカーズ(闇夜に忍び寄る者)」の通称で知られている」
(読売前掲)
特殊部隊デルタフォースはマドゥロを邸宅の寝室で発見し、別室に逃げようとしたマドゥロを部隊が制し拘束しました。
大規模に電子妨害が行われており、ベネズエラ軍は手も足も出ずに屈したようです。
作戦中に米側の軍用機1機が攻撃されたが、米側に死者は出なかった。米側は数人が負傷したとされますが、ベネズエラ側には30数人の犠牲者を出しています。
拘束されたマドゥロは強襲揚陸艦「イオージマ」に移された後にキューバのグアンタナモ基地を経て、ニューヨークにある麻薬取締局(DEA)拘置所に収監されたようです。
この間、手錠をかけられて目隠しをされたマドゥロの写真がトランプのSNSで公開されています。
仮にも一国の元首である人物を、このようなさらし者にするのがトランプの悪意です。
麻薬取締局(DEA)の拘置所に収監されたというのは、マドゥロがすでに米国NY州などで麻薬犯罪・麻薬テロで起訴されていることを受けています。
たぶんトランプはこれを法的な根拠にするはずですが、外国への介入を非難し続けてきたトランプとしては、これは侵略ではなくただの麻薬犯罪者であるという立て付けにするためのようです。
つまり米国はマドゥロを「麻薬テロリスト」として逮捕した、その逮捕に向かったDEA職員の安全を確保するために米軍が「保護」にあたっただけだと言いたいようです。
またマドゥロが国家元首ではないかとする非難には、西側は共通して二度の不正選挙で勝利したにすぎない、特に2024年の選挙後は大統領としての承認していないと答えるでしょう。
とまれ国内司法機関のDEAが外国ににまで司法権を及ぼすというのはハチャメチャなロジックで、言うまでもなくリッパな「侵略」です。
明日に続けます。
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まるでパナマ侵攻の時みたいです。政権転覆のために本当にやるとはなあ。。
トランプの頭の中は冷戦時代のままなのでしょう。というか、ソ連に代わって中国が台頭とた結果でもありますが。
下準備を入念にやるのは当然ですが、普通は満月の夜に夜襲はやらない。そういえばクリスマスにはナイジェリア爆撃もしてたしなあ。
鮮やかにやり遂げるとは、さすがデルタ!
別に作戦自体は褒めていません。とんでもない武力行使で、許されるものではない。現場の手腕が凄いって話です。
準備や連携不足だとイラン大使館占拠事件の時のようになります。
投稿: 山形 | 2026年1月 5日 (月) 07時04分
明けましておめでとうございます。今年も一年宜しくお願い致します。
法的にはまあ、駄目とは思いますが、ベネズエラ国民の喜ぶ声と顔、歓声が多数上がってるのと、選挙で負けた人間がそのまま大統領として居座って、国民が数百万もの人が国外脱出してるし、アメリカ側の薬物の流出なんとかしろという要請無視してるし、ベネズエラ国民からしたら国際社会や国際法がなんかしてくれたのか?無力じゃないかって感じですからねぇ
そりゃメディアは国際法の話をするけど、ベネズエラ国民からしたら今日を生きるか死ぬかの話だもの
投稿: Q州 | 2026年1月 5日 (月) 09時12分
マドゥーロ1人がいなくなっても副大統領やその他軍と政権の高官は残ったままですからなあ
このままでは首をすげ替えただけで終わりです
投稿: 中華三振 | 2026年1月 5日 (月) 12時19分
本当に難しいところですよね。
「力による現状変更は認めない」という原則には間違いなく抵触しているわけで、目的のためなら手段は選ばないという如何にも米国らしいといえばらしい判断。戦争嫌いで知られるトランプもやるときはやるのねという感じで、金正恩なんかはかなり肝を冷やしてるのではないかと。
この決断が中国に台湾侵攻への切っ掛けを与えるのではという向きもありますが、ベネズエラにべったりだった中国に対して一定の脅しになってそうにも思えます。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2026年1月 5日 (月) 13時26分
今年もよろしくお願いいたします。
斬首作戦、
ロシアが失敗し、中国がやろうとしていたのを、
鮮やかに遂行しました。
副大統領が米との協力を表明、
大きな騒ぎになっていないことから、
ベネズエラの要人達にも根回しが済んでいたと思います。
色々批判もありますが、
強いアメリカは、世界に必要と思います。
投稿: プー | 2026年1月 5日 (月) 14時50分
明けましておめでとうございます。新年早々トランプ大統領がやらかしましたが、今回目立ったのは中国の無自覚なフレンドリーファイヤー振りですね。マドゥーロ大統領と特使との会談をテレビ中継して米国に大統領の居場所を知らせるような大失態をやらかしたのですから。普通は場所を非公表にして極秘会談という体裁を取るはずですが…まあ極秘にしたところで嗅ぎ付けられるかもしれませんが、だからこそ中国のマヌケ振りが際立つのです。これが友好国に対してやる事でしょうか?「まさか米中間で何らかの取引があったのでは?」と勘ぐってしまうほどお粗末な醜態でした。
投稿: 珊瑚は大切に | 2026年1月 5日 (月) 15時48分
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
この件で召集された国連安全保障理事会のカテゴリータイトルは「国際平和及び安全への脅威」。
マドゥロはベネズエラにとって排除された方が良い独裁圧政者でも、どれほど国民は民主化を望んでいても、それが他国による侵攻と主権侵害を肯定してよい理由にはならない。
国際社会の秩序ルールがなぜ必要なのかと言えば、その価値を宗教的に信奉するわけではなく、誰でも本当は自分に甘くてズルくて残酷だと皆知っているから、ルールが無いと本当に起きる大惨事をできるだけ避けるため。
だから、誰であれ軽々しく他国に武力行使をしてはならないというシンプルにして常に押さえておく基線があり、破った場合は相当のペナルティや代償が、たとえ功績があったとしても必要になる。
誰にもアメリカを止められないのが現実だが、真に強い国として「国際法を破る代償を払ってでもやらねばならなかった理由がある、それはこうだ」とアメリカが安保理で説明し、その妥当性を諸国に納得させるなら、少しは理解するが。
中共とロシアは、援助しているマドゥロ政権からリターンを回収できなくなれば、それについては大きく落胆するだろう。
もし南米大陸から中露の影響を排除できたら、それはアメリカの手柄でもあろう。
だがしかし、アメリカがベネズエラへの主権侵害をしなかったら、グリーンランド併合を思い止まったら、中共とロシアは自身の野望を取り下げるかといえば、そんなことはない。アメリカの姿がどうであろうと、中露は自分のやりたいことをやるし、試みるだろう。
我が国と東アジアにとっては、トランプがはっきりとモンロー主義を口にし掲げている以上、トランプは西半球だけを見ていて台湾に介入しないと習近平が確信or判断してしまう場合の危険を考えざるを得ない。
投稿: 宜野湾より | 2026年1月 5日 (月) 17時17分
米国にケンカ売って、核兵器まで使われた末に旧大日本帝国は崩壊して、チューインガムとチョコレートとともに民主主義のシン・日本は誕生し、国民もクソッタレ大本営が無くなって喜んだし、現在でも「言ぃーたくはないけど、正直負けてよかった」という国民は多いはずですわ。
わが日本の敗戦を考えると、私は今回の作戦に対して、実にビミョーで複雑な気分になりますわ。後は、これからベネズエラがどーなって、そこの国民が幸福になれるか?ですわ。トランプ親ビンの評価は、結局はそこに尽きます。
TACO呼ばわりされていたトランプ親ビンですが、中・露・北の独裁者どもは「ヤベ!米国をマジで怒らせると、ヘタすりゃ、こっちがタマ取られるわ、ヤッパ仲良くしておかなくっちゃ」と胆を冷やしたハズなんで、その意味でも作戦が大成功して良かったですわ。
投稿: アホンダラ1号 | 2026年1月 5日 (月) 22時26分