陽気に行こうぜ
野田さんの顔をみていると、陽気さがありませんね。
国民には野田氏というと、長きに渡ったデフレの鍋底景気とワンセットで、さらにデフレにアクセルを吹かした消費増税を決めた男というイメージがつきまといます。
モノ過剰-需要不足によるデフレが日本人をうつむき加減の国民に変えてしまいました。
あのころは、ひたすらプリーズ・プリーズ・プリーズ・ギブアップ、プライムミニスター・ノダと唱えておりました。
経済成長がプラスになるには、あたりまえですが、需要と供給が同時に成長しなければなりません。
インフレ時はどんどん物価が上昇していきますから、「今買っておかないと大変だ」という心理が消費者に生まれるのですが、デフレ期は真逆で、「もうちょっと待てばもっと安くなるんだから、今買わないでおこう」という心理が支配します。
つまり消費者は出し惜しみ、企業は投資をしなくなります。
野田氏、辺野古移設に慎重 「沖縄の感情踏まえ対応」 | NEWSjp
野田氏が殿を務めた民主党政権は、国民受けしようとやれ子供手当てだ、農家戸別補償だなどと税金のバラ撒きをしましたが、かんじんの消費者は「今買う必要がない」と思っているのですから、貯蓄に回してしまって景気はまったくよくなりませんでした。
デフレはモノを作っても売れない、あるいは安くなければ売れないという「低体温症」の時期ですから需要が増大しない限りぜったいに解決しません。
需要が回復すればそれに連れて経済の供給能力がフルに利用されていきます。昨日のブフレ・スパイラルと逆な景気回復のスパイラルが生まれます。
それはこういうスパイラルが生じるからです。
消費者が財布のヒモを緩める⇒
モノが売れるようになる⇒
企業の売り上げが伸びる⇒
国民全体の所得が増える⇒
物価が緩やかに上昇する⇒
更に企業の売り上げが伸びる⇒
更に所得と就業が伸びる⇒
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ね、これがポジティブな経済循環です。
しかし野田政権は、さっぱり効果がなかったバラ撒き政策を止めると、こんどは正反対の方向に走りました。
「財政の健全化」という財務省のドグマの信奉者になってしまったのです。
ここで出てくるのが消費増税です。いわば凍死寸前の低体温症の患者をベッドから叩き出して野田氏はこう叫んだのです。
「10%増税マラソンで身体を鍛えてこい!外国から安い輸入品を入れて国際競争力をつけるぞ。これがオレの改革だ!」
最悪な時期に最悪の選択をしてしまったのです。
かくして国民生活はズタボロとなりました。
「財政健全化のお題目の下で、国民生活が著しく犠牲にされてきた現実がある。1990年にバブルが崩壊してもなお増加し続けてきた実質家計消費は、2014年1Qをピークに下降に転じた。2012年度末302兆円、2013年度末311兆円に対して2025年3Q298兆円(2020年基準)と、低迷から脱しておらず、現役世代の怒りが高まっている。
経済成長率もG7の中でも最低水準が続いている。デフレ経済下で強行された「社会保障と税の一体改革」により国民負担率が、2011年度の38.8%が2022年度48.4%、2024年度(推)46.2%と急上昇したためである」
(武者リサーチ1月13日)
解散総選挙・挙国一致的内閣成立で日経7万円視野に | 武者リサーチ
さて、逆のポジティブ・ショックは高市政権の誕生と共に起きました。
解散総選挙・挙国一致的内閣成立で日経7万円視野に | 武者リサーチ
そしてこの勝利をさらに拡大したのが、先日の衆院選でした。
まさに自民党の地滑り的勝利。ここまでの勝利を「予想されていた」「織り込み済み」ということは不可能で、市場は大きく跳ね上がりました。
そして一部で「期待」されていたトラスショックは起きませんでした。
株価は大きくはねあがったものの債権市場は平穏なものでした。
「次に債券はどうでしょう.標準的な長期金利指標である10年債,取引参加者が少ないことから値段のジャンプがおきやすい40年債の利回りをみてみましょう.ここでも価格のジャンプはおきていません.しいて言えば...10年債で2/6 23:59から2/9 7:00にかけて2.232%→2.27%へと金利上昇が生じていますがその後の動きを見る限りこの程度の変化をジャンプということは無理筋です」
(飯田泰之2月10日)
飯田泰之
つまり「高市政権の権力基盤が強化されると,財政支出が拡大し,国債発行の増加から国債金利が高まる」という予想している者は少ないということです。
よくメディアに登場するコメンテーターが口癖のように言っていた「高市政権の積極財政で財政懸念が高まり国際金利が上昇するであろうぞよ」というご託宣は当たらなかったのです。
もちろん今後、景気が順調に回復し、いいかんじで加速度がつけはとうぜんのことながら金利もじわじわと上がっていくでしょう。
するとこんどはさっきのような人たちは、積極財政が悪いのだからすぐに止めろ、緊縮財政に戻せと叫び始めるのかもしれませんがね。
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経済成長率と長期金利(政策金利?)って、だいたいパラレルな関係にあればよいんじゃないですかね?財政出動で景気が上向けば、金利が上昇するのは至極当然のことだそうです。なんか、長期倫理がー!とか、財務残高がー!とか言ってるエコノミストって、私、Zのポチですって自分で言ってるような気がします。
投稿: 一宮崎人 | 2026年2月13日 (金) 15時11分