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2026年2月19日 (木)

米国、辺野古には長い滑走路が必要

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さぁ、困ったことになりました。
辺野古移設で必ず米側が言っていたことが、今になって大きな障害として現れてきました。
使えない飛行場なのです。

「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還を巡り、米国防総省が政府監査院(GAO)からの勧告に回答した文書で、留保する条件を付けていたことが17日分かった。移設先の名護市辺野古には「長い滑走路」が整備されないとし、日本が代替となる滑走路を選定するまで「普天間の施設は返還されない」と説明した」
(産経2月18日)
普天間返還には代替となる「長い滑走路」選定が必要 米国防総省が留保条件 - 産経ニュース

まぁ、いつか言われると思っていたんです。そもそもよくあんなハンパな滑走路案を米国が呑んだな、とかねてから不思議に思っていました。
中途半端な妥協の産物でした。

そもそも米国は普天間から出て行きたくはないのです。
よく米軍のために移転計画があるように言う人がいますが、それはまったく誤りです。 
米軍にとって移転するメリットはなにもありません。 

普天間基地の性格を考えてみるとそれがわかります。普天間基地は陸軍のキャンプではありません。そうだったのならとっくの昔に移転が完了していたことでしょう。
普天間基地は、東アジア有事に備えた海兵隊の緊急展開用航空基地なのです。
整理しましょう。普天間基地とはこのような性格の軍事施設です。

①東アジアを中心とする広域の有事に備えた基地である
②有事に際して最初に投入される海兵隊の拠点である
③オスプレイを運用する航空基地である 

したがって、基地の移設は以下の5つの条件を満たしていなければなりません。
すなわち 

①紛争が予想される朝鮮半島、台湾、インド洋などに短時間で展開が可能な場所。
②海兵隊のもうひとつの投入手段(パワープロジェクション)である強襲揚陸艦の港が近くにあること。
③兵員が日常的に駐屯するキャンプがそばにあること。
④MV22-オスプレイと給油機KC-130を運用できること 。

また、忘れられがちなことは、単に初動だけではなく有事対応の施設であるということです。
ですから5番目として

⑤米国本土から応援に駆けつける大量の航空機と兵員を受け入れる基地である 。

17年間、県内、県外のいくつもの候補地が消えたのは、これらの諸条件を満たさなかったからです。 
その中でギリギリなんとか条件を満たしそうな場所が辺野古でした。
辺野古には他の候補地にない以下の利点がありました。 

Photo

週刊オブイェクト

①キャンプ・ハンセンという駐屯地と隣接している。
②海岸なので航空事故の危険が少ない。
③地元の辺野古地区が受け入れを表明している 。

しかし一方、米国からみればデメリットもありました。 

①辺野古は滑走路が1200m2本であり、普天間の2800mの半分の長さである 。
②そのために離発着の機種の制限を受ける。たとえば、普天間基地には離着陸出来たC-5やC-17などの大型戦略輸送機は、滑走路が短い辺野古では使えなくなる 。

これでは通常の航空機、たとえばオスプレイと一緒に運用されている空中給油機や、補給のための大型輸送機が使えなくなります。
また有事の際に米国本土から応援に来る大量の兵員や装備を運ぶ大型輸送機が使えません。 
たぶん当時、行き詰まった交渉をフイにしないために、嘉手納基地を利用するという妥協を米国に呑んでもらったものと思います。

そして滑走路以外にももうひとつ移設したくない理由がありました。
それは

③実戦基地の機能を移動するということ自体が困難である 。

かつてのフィリピンのクラーク空軍基地のような完全撤収ならともかく、前線基地としての機能を維持しながら移動するということは、そうとうな技術的難しさを伴います。 
特に今のような東アジア情勢が極めて不安定な時期に、基地の引っ越しなどはしたくない、それが米軍の人情です。 
このように見てくると、米国がよくこんな損なことを納得したなと感心するくらいです。 

おそらく、民主党政権末期には、米国はもはや日本政府は解決能力を喪失したという見切りをつけ始めていたはずです。 
いつまで待ってもまとまるどころか、グアム、テニヤンなどというあらぬ妄想まで出てくる上に、米国としては好意でやっていることがいつのまにか沖縄県の反米闘争の象徴のようになってきたのですから、米国からすればたまったものじゃありません。 
米国からすれば、「もう止めない、この話」というのが偽らざるところでしょう。
しかしほんとうに中止した場合、それは反米闘争の勝利とみなされて、日米同盟が大きく毀損されます。 
ですから、止めるに止められないということになります。
木原官房長官は普天間基地の移設にはかわりはないとしていますが、どうやるのでしょうか。
発信元が信頼性の怪しいあの共同通信なので、もう少し追加情報が欲しいところです。

 

 

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コメント

これもずいぶん前から言われてたんですけどねえ。辺野古予定案ではC-5AやフルロードのC-17が離着陸出来ない!
散々妥協を重ねて現在案になったというのに、民主党政権の鳩山が「トラスト・ミー」の一言でオジャンになりかけたのを、安倍自民がさっさと埋め立てて「既成事実化」して米軍に普天間から移転してもらう計画。
しかも今度は「新基地反対」と言い出す始末。
変なV字2本滑走路になった経緯も離陸方向(西向き)によっては陸上の騒音が悪化するから苦肉の策だという交渉経緯の事実があるというのに···それすらずいぶんと前のここのコメント欄で指摘したら「嘘つくな」とわけのわからん発狂コメントが飛んで来たわ(笑)

滑走路長の問題は解決出来ない訳で、有事対策としてはさらに多額の費用をかけて埋め立てるか、それとも嘉手納(空軍)や那覇(空自)に大型機を離発着させて弾丸バイパス道路でも通さないとどうにもなりません。

ちなみにC-17はサイズの割にSTOL性能が他界ので、何とか2000m以上にできれば運用出来ます。
実際に山形空港には15年前の震災の救援物資を積んだオーストラリア空軍のC-17が来てました。混雑する中でILSアプローチせずに旧来の有視界と地上誘導だったのでウチの近くでエンジン吹かしながら急旋回したので、親父が「なんか四発の凄いデッカイの来た!」とたまげてました。「あれは友軍機だよ、支援物資持って来てくれたんだ」と説明した思い出。
オレ自身「まさかグローブマスターⅢを自宅から観られるとは思わなかった!」と驚きましたけどね。。

以下は既にJSFさん他何名かの方々がXで指摘されていますが、もともとある普天間飛行場返還8条件のひとつ、「普天間飛行場代替施設では確保されない長い滑走路を用いた活動のために緊急時における民間施設の使用の改善」(17日沖縄タイムスから引用)を指していて、あら確かに正式には未選定だけど那覇空港第2滑走路があるじゃないですかやだー、という話であり、仮にもし今改めて「アメリカ側」が何か違う話をしだしたとすれば、先の2国間合意に基づいていきましょうよという話。
今これを書いている時点では、「アメリカ側」がどういうつもりなのか私には分かりませんが、沖縄タイムス2月17日紙面には、「普天間返還の行方混迷」の見出しの「フォローアップ」記事中でこの条件とともに、代替民間滑走路は那覇か下地島になることが書かれてあり(大事な情報は見出しでなく本文にある、の典型例、ウェブ記事でも有料部分に書かれてあると指摘されている方もあり)ます。
いずれ頃合いを見て、緊急時・有事の那覇空港第2滑走路の使用が正式に選定されて終わる話かなと考えますが、誰が何をどう駄目だと言っているの正確によくわからず、観察継続です。

もうグダグダすぎますね

初めから普天間基周辺の住民に賠償金払って
安全地域に移住してもらったほうが
安くついたのではないでしょうか

続報
この件のYahooニュースにおける、エキスパートコメンテーター高橋浩祐氏とJSF氏のコメントをご参照ください
https://news.yahoo.co.jp/profile/commentator/takahashikosuke/comments/cd9a0d81-c641-47cd-9b04-3b208b8a12cb

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