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2026年3月20日 (金)

トランプがなにをしたいのかわからない

S-134

イラン戦争をメンドーにしているのは、トランプが戦争目標を明示していないことです。
戦争目的が不明瞭だから、同盟諸国も批判は控えるが、有志連合には加われないよねというのが共通のスタンスです。
だから各国の利害が一見一致しているホルムズ海峡の航行の自由すら共同できていません。
行けば、米国の戦争を肯定して協力したと見なされますし、かといってトランプが言っていることにも一理あるので安易に批判できません。

それにしても高市さん、前から決まっていたとはいえ、しんどい時期に訪米することになったものです。
たぶんヨーロッパ諸国は高市氏を注視しているでしょう。
また掃海艇を出せと言われるかどうかわかりませんが(ともかく猫の目のように言うことが変わりますんで、この人)、非武装の掃海艇をこんな戦場に丸裸でだすわけにはいかないので護衛艦の1隻も付けてやらねばならないでしょう。
もちろん空中から監視する哨戒機も必要となります。
そして長期化に備えて補給艦も近くの海域に置いておかねばならないとなると、ちょっとした艦隊です。

ヒダリの皆さんが言うように9条をがあるんだから出来ないと言え、とノーテンキに言えればいいのですが、こういう憲法の使い方は昭和の御世でおしまいです。
もう憲法を理由に日和見を決めこめるような長閑な時代じゃないのです。
改憲を視野に入れている高市さんが9条がありますからダメですと言ったら、それは自己否定に等しいんじゃありませんか。

さてトランプは彼自身なにが戦争目的なのかわかっていない節があります。だから困る。
「イランの核武装計画を完全に潰す」のなら、そこにだけ集中すればよい。去年の核施設爆撃で討ち漏らした核施設をしらみ潰しにすればいいわけです。
ところがイスラエルに引きづられるようにしてイラン指導部を皆殺しにしてしまったら、誰と交渉するんだいということになってしまいました。
指導部を根こそぎされたイランは、超強硬派のアジタバを戴いて神権体制を続けるつもりですが、いまやモスクワに大怪我をして入院中で、鶴の一声を発する者がいません。

戦争目標が明確ではないから、航空優勢と海上優勢を取るために、イランの空海戦力を徹底的に叩いていますが、これは米軍のいわば本能みたいなものにすぎません。
空海だけで戦争が終わらないのは米軍は百も承知のはずです。

ならば体制を代える、民主派に勝たせるというなら、それはそれで自由主義陣営の盟主としては大いに筋が通っていますが、デモをすれば敵国加担で死刑にするという国でどこまで民主派にその力があるのかどうか。
そしてそれを米国がどう支援できるのか。

いずれにしても空軍と海軍だけではどうにもならないのです。

革命防衛隊は全国の支部(30数カ所あるそうですが)に、上級指導部と連絡がとれなくとも徹底抗戦しろと命じたといわれています。
そこで彼らは洞窟や地下に隠してあったミサイルやドローンでゲリラ的な攻撃をしているというわけです。
彼らを排除するには、少なくともホルムズ海峡沿いの海岸一帯を地上戦力で制圧する必要があります。
今、日本から強襲揚陸艦「トリポリ」に乗った海兵隊が現地に向かっているそうですが、彼らがその任を与えられるのかどうか。

ところで1984年にベトナムで大怪我をした米国は、ワインバーガー・ドクトリンというものを策定しました。
これは以下の6つの柱で構成されています。

 

  • 国家の合理的行動: 軍事力の行使は国家の明確な目的のため
  • 最大の戦力集中: 可能な限り最大限の戦力を投入
  • 政治的・軍事的な目標の明確化: 目標を明確に定義
  • 継続的な再評価: 目標を常に再評価
  • 国民世論と議会の支持: 国民と議会の支持を得る
  • 国家の合理的行動の再強調: 最初の柱の重要性を再度強調

トランプはこのワインバーカー・ドクトリン6原則をじっくりと見直したほうがよろしいでしょう。
これだけの軍事力を行使したにもかからわず、いまだ軍事力の使用に明確な目的を示せないのですから。

 

 

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コメント

トランプ版「鳩左ブレ」?

戦争を始めるのは簡単だけど、終わらせるのははるかに大変だという大原則があるのですが、トランプ本人は「大戦果だ」「勝利した」といくら言っても返す刀でNATO批判したり中韓日は艦艇を出せと言ったり、急に発言がコロコロ変わるのではなんとも。つまり戦争目的がまるで見えない。トランプなら単純に「あいつらを叩き潰す!」程度の考えだったかも。
NATOやヨーロッパ先進国としては「トランプの爺さんがネタニヤフに乗せられて勝手働いて迷惑なんだけど···」となります。ベネズエラならともかくよりによってペルシャ湾で何やってくれてんだよ!と。
耄碌していて湾岸戦争の時代のように他国がこぞって「多国籍軍」に参加すると思っていたのでしょうか。35年前とは相対的に先進国の影響力が低下してますし、ロシアや中国といった核を持った大きな独裁国家も台頭してます。

よく我慢しているなあ、と感心してるのがイランから一方的に攻撃されている湾岸諸国ですね。
これも昨日サウジ外相がブチ切れてたので、今後反撃して全面戦争になる可能性もあります。
その場合は「シーア派vsスンニ派」になるのか、「ペルシア人vsアラビア人」の形になるのかによってもユダヤ人含めて形がずいぶんと変わってきますね。

高市さんはとりあえず「世界に平和をもたらすのはドナルドしかいない!」と持ち上げながら、「日本に出来ることと出来ないこと」を伝達したようですが···

ワインバーガードクトリンですか。ワインバーガーはレーガン政権での優秀な戦略家でしたけど、名前が不味そう(笑)
コントラ事件とか古臭い手口を民主党系マスコミで叩かれて失脚しましたね。当時の米国にも日本の週刊誌みたいな下世話なのがいて「国防総省に納入された灰皿」が五万円だとかと···全くくだらない。

プーチンみたいに「斬首作戦して首都を占領して傀儡国家にする」という目的がハッキリしているなら、各国もスタンスを明確に出せるのですよね。(ロシアは初手で大失敗したのでザマアミロとしか言いようがありませんが)

トランプは本当に何がしたいんですかね。思いつきで斬首だけして放置したら、首無し死体が生理的な反射だけで血しぶき上げながらバタバタ暴れてる状態ですよね。

先制攻撃の根拠を問われてトランプ3月4日
"had a feeling based on fact"
「事実に基づいて(差し迫った脅威があると)感じた」
3月11日
「ジャレッド(クシュナー)が私に話したことに基づいて、イランが攻撃してくると思った」

4日に' had a feeling 'と聞いてから私は、「差し迫った脅威」の確実性が高いならば高いほど、「感じた」と言う必要がないのでは?とずっと引っかかっている。
この二度にわたる「感じた」「思った」発言は、米ニュースメディアのインタビューや討論番組で何度も擦られている。そりゃ、「感じた」と言われたら誰でも「え???」となる。

ペンタゴンが「最大の脅威」と言う通り、イランが地対艦ミサイルと発射機、そして山岳地帯などそれらを分散して隠せる場所を多数持っていることは以前から知られていて、イランは狭い海峡にいる船舶艦船を地上のほぼ何処からでも地対艦ミサイルで狙い、命中させられる。
それこそが合衆国海軍がホルムズ海峡へ行くのを躊躇する理由であり、我が国自衛隊の艦船が出せない理由のひとつであり、保険会社が保険を引き受けない大きな理由。
トランプがいくら「イランはもう無力」みたいなことを言おうとも、地対艦ミサイルと発射機、発射能力がある限り(無いと確認されない限り)、我が自衛隊が行けば護衛だろうと掃海だろうと撃たれるし、船舶保険会社は保険を引き受けない。
この知られた事実に対して、アメリカはようやく一昨日になって地対艦ミサイル狩りを始めたらしき模様で、この戦争をやらねばならないなら、これを早いうちからやろうとトランプは一度も思わなかったのだろうか…
従来マッドマン戦法好きのトランプのマッドぶりにブーストがかかったら、感覚と衝動だけになっている。最高司令官が世界中の他人を意のままに動かして己の力を感じたいパワハラ上司みたいになっていると、世界最強の軍でも目標や使命が明確にならないまま戦うことになる。どうしてそんな勿体無いことをするのか…

 高市訪米はこの件でとりあえず上手くいったようですね。
日本として何が出来るか?を提示して国内的にも合意も出来る時間が作れたように思います。

WSJの記事によれば、湾岸諸国はようやく「イランの体制返還なくして、平和はない」と、これまでの方針から大転換したようです。そうすると、欧州の対応も変化せざるを得ないでしょう。
それでも問題はホルムズ海峡。諸島に海兵隊が上陸して圧力をかけるようですが、イラン本土で誰が何をして体制を突き崩すのか?それからになるでしょう。実際に米軍は段階を追って確実に遂行しているのが事実で、どこまでも革命防衛隊の力を削ぎ落す事を続けるでしょう。

いつも楽しみに拝読・拝見しております。
トランプ大統領に真珠湾の質問をしたのは、テレビ朝日の記者だったようですね。日本が真珠湾攻撃をドイツやイタリアに知らせていたのかと同様の趣旨になりますし、仮に今回のイラン攻撃を日本に事前通告されていたとしても、こんな場でYesと言えるはずがありません。こんなこと、私のようなごく平均的な日本人でも普通に判断できます。
イスラエル・アメリカとイランには関係なく、日本は自国の国民生活と権益を守るため自国の企業が運航する船舶を船籍に関係なくホルムズ海峡で護衛する、普通に当たり前にやる必要があることのように思います。イランの革命防衛隊が周辺諸国を無差別攻撃していて、サウジアラビアなんかはもうブチ切れそうになっています。日本はイスラム教ともユダヤ教とも無関係に、周辺諸国と自国防衛のために協力するというような外交努力があっても良いと思います。

親ビンはその著書(ゴーストライター?)の中で、不動産屋のオヤジらしく、物件を仕込んだらとにかく"待つ"、いづれ目論見通り新規の道路が出来て物件が爆上げするまでひたすら"待つ"、辛抱強く"待つ"ことが大事だとしてるんですわ。たしかビジネスパートナーとした『巨像も踊る』のルイス・ガースナーが、トンと進まぬ不動産開発にイヤ気がさして「お願いだ、もうこの儲け話から降りさせてくれい!」と懇願するくらいに親ビンは実は気が長い。

別にはプロレスの興行もしていて、リングに上がってパフォーマンスをかましたりして大衆心理を操る計算高いところもあり、見ての通りの只の単純バカ男じゃないんですわ、もう耄碌してたら別ですけど。商売人ですから"人"を見る目もあるハズで、シンゾーやその舎弟サナエは人間性を信頼されたようで、まあ何よりです。プーチンの野郎は親ビンを裏切ったのか? そうならそのうちこっ酷くリベンジされますわ。

急に表に出なくなった副大統領バンスとともに、いったい何を企んでいるのやら? はじめの1ヶ月間は武器商人にタンマリと儲けさせてやって、その次は本命の石油利権が転がり込んで来るのを『細工は流々仕上げを御覧じろ』という具合のようで。うまくいけば中間選挙も楽勝なんですけど。

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