トランプ真珠湾発言からミーが抜けています
朝日がこんな記事を飛ばしています。
「19日午前(日本時間20日未明)に米ホワイトハウスで開かれた日米首脳会談で、トランプ大統領が、1941年に旧日本軍がハワイの米軍基地を奇襲した真珠湾攻撃に言及する場面があった。
高市早苗首相との会談の冒頭、米軍とイスラエル軍が2月末に対イラン攻撃を始めた際、「なぜ欧州や日本といった同盟国に事前に知らせなかったのか」との質問が記者団から出た。
これに対し、トランプ氏は「あまり知らせるべきではないこともある」と答えた。さらに、「奇襲について日本以上によくわかっている国はあるだろうか」と前置きした上で、「真珠湾攻撃のときに日本は知らせてくれなかっただろう」と言った。トランプ氏はイラン攻撃を念頭に「我々は奇襲をなしとげた。奇襲のおかげで予想以上の成果も上げられた」と続けた」
(朝日3月20日)
トランプ氏、日米首脳会談で真珠湾攻撃に言及 イラン「奇襲」めぐり [米・イスラエルのイラン攻撃 イラン情勢][トランプ再来]:朝日新聞
誤報とまではいいませんが、意図的に正確さを欠いた記事です。
たぶん朝日などは、「ホレ見ろ、米国との強固な同盟なんていっても、イラン攻撃を事前通告してくれなかっただろ。やーいーやーい」という定型で報じたかったんでしょうな。
だからテレ朝の官邸番記者がわざわざ唐突にこんなことを質問したわけです。
ところがこの記事はトランプの発言を歪曲していたことが直ちにバレました。
高市早苗X
日本のメディア報道では原文の「me」が抜けているのです。
それに気がついたのはシンシアリーさんでした。
「なんの「me」なのかといいますと、日米首脳会談(記者たちから質問を受ける、公開部分)をライブ動画を見ていましたが、トランプ大統領は真珠湾の話をしながら「なんで真珠湾攻撃のとき、私に知らせなかったの?」と言いました。
でも各マスコミの記事を見ると、その部分についての話がありません。「パールハーバーのとき、トランプさんは生まれていたかな?」という部分まで含めて考えると、「イランへの攻撃を、なぜ日本など同盟国に知らせなかったのですか?」という質問に、トランプ大統領が「サプライズ(奇襲)だったからだ」、「日本がよく知っているだろう。パールハーバーのとき、なんで知らせなかったんだ?」と答えたとします。これが一般的に広がっている訳ですね。
しかし、「日本がよく知っているだろう。パールハーバーのとき、なんで私に知らせなかったんだ?」なら、そのニュアンスは大きく変わります。前者は「責め」、後者は「冗談」のイメージが一気に強くなるからです」
(シンシアリーのブログ3月20日)
トランプ大統領の「真珠湾」発言で、なぜか各記事で訳されないでいる「一つの単語」
ね、トランプはこういったのです。
”Why didn’t you tell me about Pearl Harbor, OK?”(なぜ真珠湾のことを私に言わなかったんだ、いいかい?)
トランプが1941年12月8日に生まれているはずがありませんから、これはジョークです。
トランプが事前通告という外交上にデリケートな問題をパスしてブラックジョークにしたのか、そちらのほうが大事なのです。
その理由はいうまでもなく、日米同盟強化が目的のこの首脳会談に水をさされたくなかったからです。
これを聞いたテレ朝記者は、これを飛ばして後段の「サプライズだからだ。日本がよく知っているいるだろう」という部分だけと大きく取り上げて煽ったわけですが、海外メディアはしっかりヒアリングしてショークで返したと報じています。
こんな馬鹿丸出しのことを聞きに、わざわざワシントンまで行ったのかい、テレ朝さん。
高市さんはたぶん苦笑いして聞いていたでしょうが、サプライズアタックは今回米国がやったイラン攻撃が典型です。
日本がやった真珠湾作戦はこの成功例です。
サプライズアタックとは宣戦布告なき戦争開始のことです。
国際法上の問題を度外視すれば、軍事的には米国もしょっちゅうやっていることにすぎません。
このテレ朝記者は、常々日本は「イランは日本の伝統的友好国」「世界一の親日国」だと言ってきたんじゃありませんか。
するとトランプは「世界一の親イラン国日本」になぜ事前通告しなかったんだということになりますね。(笑)
あたりまえじゃん、するわきゃないじゃん、確実に漏れるもん。
たぶん外務省の中東屋あたりが、すわっハメネイ閣下の危機とばかりにご注進するでしょうよ。
米国はそんなことは百も承知だから事前に教えない、それが正解です。
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各社報道は「高市総理が一瞬引き攣ったが苦笑いだけで流した」というような書き方してますね。
昨日のBSフジのプライムニュースをたまたま観てたら、「なんで朝日の記者は自身の記者人生のハイライトのような米大統領への質問という場面で、何やってんの?」と。
また文法的に日本人がやりがちだけど、アメリカで「Why didn't you···」という言い出しは殆ど「詰問」する強い表現と取られて急に態度を変えで皮肉られたりキレられたりすることが多いとも。。
ああ、なるほどね!と。
ネットどころかテレビでもバレるくらいのしょうもない低レベルな話でした。
あと早稲田の名誉教授とか「サナエはイランに行って土下座しろ!国民のために働け!」とかツイートで飛ばしてる人はなんなの?
思想の自由は憲法で保証されている日本ですが、好き勝手に公に発信して良いわけでは無いでしょうに。他の大学だと何らかの処分が下りるケースですけど、極左から極右まで幅広い層グループが存在する私学の雄である早稲田がちゃんと処分できるか注目です。
投稿: 山形 | 2026年3月24日 (火) 06時56分
はい、'me'があるのは管理人さん引用ご指摘の通りで、海外各メディアとSNSでは、'Why didn't you tell me about Pearl Harbor,OK?'と文字起こしされており、アップされている複数の動画では、トランプが'me'に強勢を置いて話しているのがわかります。
なお、アメリカのニュースメディアとSNSでは、ニュースキャスターが頭を抱えて下を向いたり、「トランプ大統領が外交規範を蔑ろにする最新例」と報じられたり、「自分の国が恥ずかしい」と投稿されるなど、右派左派関係無くトランプの外交儀礼欠如を批判しております。
これは今回の奇襲攻撃云々にはあまり関係無くて、今の多くのアメリカ人にとって「真珠湾」というワード自体が、我々が思うよりも遥かに、差別被差別の文脈に繋がる非常に気を遣う言葉でもあると認識されていることによります。
なので「ああ、対日外交で真珠湾て言っちゃったよ…」的な反応なのです念為。
海外各メディアとクロスチェクしないと我々が事の実相や多面性を把握し難いのが、本邦メディアでございます。
投稿: 宜野湾より | 2026年3月24日 (火) 10時31分
真珠湾攻撃って「戦術的には効果あり、戦略的には大失敗」の展開だと思います。なのでトランプ自身が「真珠湾攻撃みたいなもんだよ、ハハ」と笑うのはものすごく皮肉というか「この先の大失敗が見えてんだろテメー、さっさと『考えなしに攻撃開始して泥沼化させた私がアホでした』と認めろや」という気はします。
当時の世界常識を鑑みても尚、あの作戦は「宣戦布告(実際にはとてもそんな風には呼べないお粗末な文書)を攻撃直前に渡して、『僕ら正々堂々としてますけど?』と嘯くつもりだった(←考え方がダサすぎる)」上に、
実際には「文書作成が間に合わず(そもそもの体制整備が一切やる気なし)、結局攻撃の1時間後に渡した(←やってることが間抜けすぎる)」
という、お粗末にお粗末を掛け合わせたような駄作戦ですよね。何考えてんだ、アホタコトランプは。
投稿: ねこねこ | 2026年3月24日 (火) 13時18分
千々岩記者の意図ってのは、「これほどの同盟国なのに、なぜ日本に通告がなかったか?」という、真の同盟そのものを揶揄する目的だったと思います。meが抜ける事でトランプの歴史的対日観はフレームアップされ、あるいは操作されて伝わる事になりました。このような朝日の芸当は小さいものですが、ちょくちょく見かけます。
日米の歴史的暗部をことさらに言い募り今を見ない蒙昧姿勢を、トランプとしては今の日米同盟とは切り離しています。
その後トランプは直截に「「このような記者は正しい記者か?悪い記者か?」と日本側に問いかけます。
「so so」と言ってとりなした茂木さんのおかげで、千々岩記者こそが救われる事になったのですが、日本のポンコツメディアは「勇気ある記者」扱い。どんなけズレてんの?と思わざるを得ませんね。
投稿: 山路 敬介 | 2026年3月24日 (火) 18時51分