• 20260418-033958
  • 20260417-045359
  • 20260417-045817
  • 20260415-040641
  • 20260415-041424
  • 20260414-035200
  • 20260414-041527
  • 20260413-010245
  • 20260413-012543
  • S90d-011

« トランプ演説が終わりました | トップページ | 日曜写真館 ひそやかに子がぬすみたる花菜かな »

2026年4月 4日 (土)

イランは長期戦に持ち込むですって?

S-089_20240423013801

昨今はインフルエンサーという社会寸評家になっている、ひろゆき氏がこんなことを言っています。

「緊迫する中東情勢。あるユーザーが、第二次世界大戦時の日本と同じ状況で、イランは無条件降伏以外に選択肢はないと投稿した。
これを受けて、ひろゆき氏は戦時下の日本と違い、アメリカ軍はイランに地上部隊を投入できず、原爆も落とせないと主張。ロシアによるウクライナ侵攻と同じ耐久戦になると指摘した。
軍事衝突終結の条件について、ひろゆき氏は「短期では、2026年11月の中間選挙。長期では、2029年のトランプ大統領の任期終了。ここまで耐えればアメリカが折れる確率が上がるので、イランに選択肢はあります」と私見をつづった」
(サンスポ3月8日)
ひろゆき氏が指摘…第二次世界大戦時の日本とイランの違い - サンスポ

ひろゆき氏がこれを発信してもう1カ月ほどになるので、どうかな、まだ同じことが言えまますかな。
1カ月前は陸上戦力の集結がまだ終わっていなかっただけなのですよ。
「米国はイランに陸上部隊を入れられない」という見立てはいまや時間の問題で崩れるはずです。
たぶんこの1週間以内になんらかの陸上戦力の限定的投入を図るはずです。

昨日も書きましたが、増援している海兵隊や第82空挺、あるいはさまざまな特殊部隊を使ってペルシャ湾のカーグ島の石油輸出ターミナルや、ホルムズ海峡に面したバンダラ・アッバス港とララク島を占領するかもしれません。
なぜ地上軍を限定的に使うのでしょうか。
イランのやり口を米国は熟知しているからです。なんせ煮え湯をなんどとなく飲まされていますからね。

イランは嘘つきです。好意的表現でいえば外交が巧みです。
たぶんイランはひろゆき氏の言うようなグチャグチャあーでもない、こーでもないと引き延ばしてトランプの任期切れまで引っ張る気でしょうが、そそうは問屋が卸しません。

イランはいわゆる「イラン核合意」で核開発を行わないと約束しましたし、中長距離のミサイルを保有していないと言っていました。
この辺は北朝鮮にそっくりですが、オバマが強く出られない足元を見てペルシャ商人したのです。
そうそうイランは、したたかで世界のその名を馳せたペルシャ商人の国なんですよ。
相手が弱いとみたら買い叩き、強ければ被害者づらでウソ泣きのひとつもしてみせる、嘘八百並べて煙に巻くなんてお手の物です。
オバマやバイデンのような欧米のインテリはすぐに騙されましたが、海千山千の不動産屋のオヤジはそれをとっくに見破っていました。

だから容赦なくプレスをかけ続けたところ、イランは60%の濃縮ウランを保有していることがばれ、2週間で兵器レベルにすることができると言いだしました。
長距離ミサイルを持っていないとも言っていましたが、2週間後にはディエゴガルシアに向けて2発のミサイルを撃ち、欧州のすべての主要都市を攻撃できる能力を持っていることを証明しました。
たぶん今は持っていませんが、遠くない時期に米本土に届く長距離ミサイルも完成したことでしょう。
それにポンコツでも核弾頭をくくりつけて米本土を狙うなんてことも、あながちトランプのホラとばかりはいえないのです。

こんな状況になってしまったら初期的な相互確証破壊のようなもんですから、もう手が出せません。
だから国際法違反の予防戦争だと言われようといまこの芽を摘んでおく、という判断です。

日本のインテリはおおむねそうですが、ひろゆき氏もイランを過大に評価しています。
いまイランで戦う力がかろうじて残っているのは例のイスラム革命防衛隊だけですが、こんな状況だとイランウォッチャーは推察しています。

「イランのミサイル発射要員は50%以上の死亡リスクに直面しています!
政権自身も認めたテヘラン国会議員アミホセイン・サベティは、ミサイル発射要員が死亡する確率が50%を超えると述べ、この部隊内の極度の危険性を痛感させた。
「エダラト・エ・アリ」が入手したIRGC航空宇宙軍のリーク文書は、発射場の分類、コードシステム、そして司令部から作戦部隊に至るまでの指揮系統を含む政権のミサイル運用システム全体が暴露されていることを明らかにしている。
命をかけた人物が届けたとされるこの文書は、この部隊で勤務する人々の家族への明確な警告となっています。
場所、手続き、責任がもはや秘密ではなくなり、人員やポジションが脆弱で特定可能になったことを明確にしています。
これはイスラム共和国のミサイル計画の中核における作戦上の安全保障の崩壊です」
The Iran Watcher 🇮🇷(@TheIranWatcher)さん / X

この推定ではもはや革命防衛隊もミサイルやドローンを発射する能力を喪失していることになります。
米国とイスラエルは作戦当初から、イランが中東の米軍の基地やイスラエルの国土を攻撃するミサイルや自爆型無人機の基地を爆撃し続けてきました。
イスラエル軍は開戦劈頭の3月1日までの2日間でイランが保有するミサイルの約半数を破壊したと発表し、その後も営々と発射基地の破壊を継続しています。
この結果は明らかです。イランはミサイルとドローンを撃てなくなってきたのです。
元情報本部分析官の西村金一一佐はこのように述べています。

20260404-054403

西村氏

「イランがUAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビア、クウェート、バーレーンに行ったミサイルと自爆型無人機攻撃の推移は、下図で示したように、当初の2日間だけは特別に多かったものの、その後は急激に減少した。
具体的には、2月28日と3月1日の2日間のミサイル攻撃が約510発、自爆型無人機攻撃が約670機であり、3月21日・22日と当初の2日間を比較すると、ミサイルは約95%、自爆型無人機は約90%減少している」
(西村金一3月30日)
検証:米国とイスラエルはイランの軍事施設をどの程度破壊したのか 海空軍能力はほぼ壊滅、残るは地上軍とドローン生産拠点(2/3) | JBpress (ジェイビープレス) 

また革命防衛隊とバシージは戦前は15万から19万任と言われていましたが、指揮官クラスはほぼ全員が戦死。
兵員もすでに15%に当たる5千人が戦死傷しているといわれていますから、ほぼ戦闘力を喪失しかかっていると判定できます。
あとはヤケパチでやられること覚悟で洞窟からミサイルを引っ張りだして1発撃てるのが精一杯、気の毒ですが撃った瞬間に衛星に察知されてボコボコにやられて全滅です。
日本では無責任にホルムズ海峡にミサイルの飽和攻撃が来るぞなんて人がいますが、そんな力があったのは開戦3日間だけです。
まるで戦中の南方戦線のようですが、とても持久戦に引きづり込むなどはむりでしょう。

いやベトナムは長期戦を戦いぬいたぞ、と勇ましいことを言う人がいますが、それは強力な後ろ楯があってのことです。
たとえばベトナム。

「ベトナム戦争におけるベトナム、朝鮮戦争における北朝鮮が典型例。どちらも、ソ聯や中国がバックについて軍需品や人員をドンドコ供給したのが効いている。朝鮮戦争のごときは、頭数だけで見ると「韓国 vs 北朝鮮」というより「アメリカ vs 中国」の戦争というのが実情。
アフガニスタンでも、ムジャヒディンに西側諸国が武器を供給していた影響は無視できない (特にスティンガー SAM)。逆に、OEF (Operation Enduring Freedom) でタリバンが潰滅したのは、強力な後ろ盾がなかった上に、攻撃側が最新ハイテク兵器と空からの支援を受けていたため、装備や情報面の差が、地理的条件の有利さと防御側の利を上回ったためと考えられる。
正規軍だけでなく、ゲリラ戦といえども人員・物資・資金面での支援は必要で、それには外部からの支援が必須。本当に独力で政権をひっくり返したり外敵を追い返したりしたゲリラは、案外と少数派のはず。
もし、経済面・物資面での後ろ盾が得られなければ、短期決戦で決定的な打撃を与えて、相手の継戦意思を挫いて追い返すしかない。それに失敗すれば、敗北する」
(井上孝司)
Kojii.net - 井上孝司の週刊連載コラム

いま、この条件がイランにあるでしょうか。馬鹿な全方位攻撃を仕掛けたために、中東諸国のすべてから敵国認定されてしまいました。
ロシア、中国があてにならないのはご承知のとおりです。
だからむしろ短期決戦したいのはイランの側なのです。
イランは勝利できる条件のすべてを自分で破壊してしまいました。

 

 

« トランプ演説が終わりました | トップページ | 日曜写真館 ひそやかに子がぬすみたる花菜かな »

コメント

今回の見立てはちょっと楽観的すぎるように思います。

①イランミサイル攻撃の規模が低下しているのは事実ですけどそれは温存しているだけなのでは?
その理由としてミサイル発射車両の撃破映像がそれほど出ていないと言うことです。成果を誇示したいトランプが隠蔽するとは考えにくいですし。事実、F15やAWACSが撃墜・破壊され、F35戦闘機も攻撃されたようにイランの防空網や対地ミサイルはまだ生きています。

②カーグ島を空挺部隊や特殊部隊を使って電撃的に占領することはできても長期的な占領はかなり困難だと思います。
なぜならカーグ島はペルシャ湾の奥深くの海岸の近くにあるため補給物資を船で届けようにも沿岸からミサイルや大砲の攻撃を受けて物資の補給どころか占領部隊への被害が大きくて維持できないと思うからです。

③ウクライナより多い1億に迫る人口のイランの地上戦力を1ヶ月の空爆で壊滅させたと考えるのも楽観的ですね。タリバンがそうだったように首を切ってもヒドラのようにまた生えてくるだけではないでしょうか。

「日本のインテリはおおむねそうですが、ひろゆき氏もイランを過大に評価しています」」※欄にもありますが「横暴な大国アメリカに対抗する数少ない小国」という心情から過大評価するのでしょうか?でも同じ「横暴な大国ロシアに抵抗する小国ウクライナ」を過大評価も正当にも評価しないばかりか、「早く降伏しろ」と抜かす奴が出る始末。この差は一体何なの?

いつもありがとうございます。

米軍機撃墜などイランが強気なのは、ロシアのせいではないかと思います。
戦況膠着による原油高でロシアは大きな利益を得ます。
防空システムが壊滅したのにミサイルを撃てるというのは、情報が嘘というよりはロシアから持ち込まれたと考えるのは、どうでしょうか。

戦力の供給源のイランが力を失ったのはロシアには痛いですが、
現状では少しでもミサイルを供給して、
米軍機を1機でも撃墜すれば米軍を及び腰にさせて、
原油も高騰する、
コスパの良い支援だと思います。

短期で解決させるには、テヘランかモスクワで反乱を起こさせるくらいしかなさそうです。
あるいは中国と利害対立させるネタがあればですね。

たとえ「撃ったら即見つかってボコボコに」できる状態までアメリカが持っていけたとしても、その「万が一の一発」を撃てる可能性がまだまだ残っている限り、ホルムズ海峡は渡れない…というか保険会社がOK出さないのでは。

そしてそれはヤケッパチイランがある程度意図的に狙って達成できるゴールでは。

 もはや「戦況」とは言えないほど、イランの戦闘能力は激減しているのが事実でしょう。その意味では、とっくに決着がついています。
あとはゲリラ戦にでも持ち込もうとするんでしょうが、指揮命令系統なしの局地的バラバラ部隊ではね。「死なばもろとも」で世界中の経済をかく乱にかかっている局面が現在地点で、しかし、なにより湾岸諸国が腹を括ってしまったのが致命的です。宗教を隠れ蓑にした「狂ったテロ国家」の終焉が見れそうで良かったです。

トランプはロシアや中共の今の状態を見てこそ、今この時を決めたんでしょう。いろいろ言われますが、いつか誰かが決断しなければならなかった事は間違いないのですから。

いつも楽しみに拝読・拝見しております。
大言壮語してすぐTACOるトランプ大統領も、嘘つきペルシャ商人のイランも、言っていることが本当かどうか定かじゃありません。情報をあまり精査しないで、現状を主観的に考えてみると、イスラエルに乗せられてすぐ終わるつもりで参戦したアメリカは、意外にイランがしぶといので、海兵隊などの地上兵力の集結を待つために時間稼ぎをしているように見えています。
第二次世界大戦時のアメリカは、アジアの異民族で一億玉砕と言っていた日本が、本土で硫黄島のような戦いをすると本気で思っていたのかもしれません。イランは異宗教の異民族ですが、多くのイラン国民は、革命防衛隊上層部の情報が敵に筒抜けになっていることでもわかるように一緒に玉砕するつもりはないでしょう。現状露骨に支援してくれる国がない革命防衛隊は、イランの一般市民を盾に市街地に隠れてゲリラ戦を展開するのは難しいと思います。なので、市街地を焼き尽くす東京大空襲や広島・長崎の原爆みたいな攻撃はそもそも不必要でしょう。
VT信管じゃない旧日本軍の対空砲火でも撃墜された米軍機はあったわけで、数機撃墜したから大勢が変わることは考えにくいと思います。トランプ大統領のことですから、集結した地上軍の投入場所は、意外とカーグ島ではないかもしれませんね。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« トランプ演説が終わりました | トップページ | 日曜写真館 ひそやかに子がぬすみたる花菜かな »