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2026年4月 8日 (水)

天皇なきイランの悲劇

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米軍が予告していたカーグ島の攻撃に踏み切りました。

「CNNなど欧米メディアによると、米軍は7日、イラン最大の原油積み出し拠点があるペルシャ湾のカーグ島にある軍事拠点を再度攻撃した。これに先立ち、ヘグセス国防長官は6日の記者会見で、軍事作戦の開始以来、最大規模の攻撃を行うと述べていた。
米軍は3月にカーグ島で爆撃を実施。ミサイル貯蔵施設など90以上の標的を破壊したが、エネルギー施設は攻撃対象から除外した。イラン労働通信は7日、今回も軍事施設のみが攻撃され、原油施設は標的になっていないと報じた」
(読売4月8日)
アメリカ軍、イラン・カーグ島の軍事拠点を攻撃…トランプ氏「一つの文明が滅び二度と復活することはないだろう」 : 読売新聞

ただし、これもまだ「予告」の段階だそうで、こうもトランプは言っています。

「トランプ米大統領は7日、イランが戦争終結に向けた米国の条件に応じない場合、数時間以内にイランに対する大規模な爆撃を実施すると改めて威嚇した。
これに先立ち、米国はイランの原油積み出し拠点であるカーグ島の軍事目標を攻撃した。ただ、エネルギー関連インフラは標的にしなかった。  トランプ氏はカーグ島への攻撃後、「一つの文明全体が今夜滅び、二度と戻ることはないだろう」とSNSに投稿
その上で「そうなってほしくはないが、おそらくそうなる」と述べた。
一方で、より賢明で、それほど過激ではない新たなイラン指導部であれば、自身が設定した米東部時間7日午後8時(日本時間8日午前9時)の期限までに合意に至る可能性があるとも述べた」
(ブルームバーク4月7日)
トランプ氏「一つの文明が今夜滅ぶ」、期限控えイラン攻撃を再警告 - Bloomberg

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CNN カーグ島石油ターミナル施設群

石油施設の攻撃には違いありませんが、どうやら今回攻撃施設本体ではなく送油パイプライン、防空施設などへのピンポイントに限定されてとり、あえて施設本体への攻撃をはずした威嚇爆撃のようです。
なおイスラエルも、かねてから予告し一般市民は鉄道の傍に寄るなと警告していたイラン全土の鉄道への爆撃を開始しました。
このような攻撃は、今やっている最終和平交渉に乗ってこなければ、次はわかってんなということです。

トランプはこれまでに3回最後通牒の期限を延期していて、またまたTACO(Trump Always Chickens Out・トランプはいつも怖じ気づいて止める)といわれかけていました。
「タコ」って言っても日本語じゃないよ、米語のスラングですよ。
この言い方はトランプが、自分で仕掛けた関税戦争で何度となく言っていることを変えたからですが、今回のイランもそうなるんじゃないの、という米国メディアは皮肉な視線を送り、日本のメディアはそれを口移しして得々とテレビでしゃべっています。

では、今回もトランプは「怖じ気づいて止める」ことになるのでしょうか。
たぶんメディアのご期待に反してそうはならないでしょう。
相手が相手だからです。

ちなみにパキスタンの仲介案はそれなりによくできていて、互いに呑み込みやすいと思うのですが、やはり不調のようです。

「米ニュースサイト「アクシオス」は5日、米国とイラン、仲介国が45日間の停戦を協議していると報じた。2段階を検討しており、第1段階で45日間の停戦が実現すれば、その間に第2段階として戦闘終結を話し合う」
(時事4月6日)
時事通信ニュース

米国はホルムズ海峡の安全さえ確保できれば、この仲介案を飲む可能性がなきにしもあらずだったのですが、イランは歯牙にもかけない態度を貫いています。
トランプとしてはパキスタン案の第1段階が決まれば、これで勝利宣言を発して深追いはしたくないのが本音だったはずです。

「[ドバイ 6日 ロイター] - イラン外務省の報道官は6日、仲介国を通じて提示された最新の停​戦提案に対する見解と要求をま‌とめたと述べた。その上で交渉は「最後通牒や戦争犯罪を犯すとの脅迫とは相容​れない」と指摘した。
関係者によるとイラ​ン紛争停止に向けた枠組み案を⁠パキスタンがとりまとめ、イランと​米国に提示された」
(ロイター4月6日)
イラン外務省報道官、停戦案への回答を仲介国に伝達 | ロイター

イランの脳味噌は煮え煮えですな。
状況は、大戦中の日本にたとえれば硫黄島も沖縄も陥落して本土爆撃を受け、原爆投下直前の1945年夏のような状況です。
勝機はゼロで、あとは原爆投下が残っているだけ。
いや待て、本土決戦があるぜ、一億火の玉、総特攻だなんて頭のネジが飛んだことを叫ぶ一部将校がいました。
この本土決戦派が起こしたのが「宮城事件」です。

畑中中佐を中心とする軍の過激派が、1945年8月14日深夜から15日未明にかけて宮城を占拠し、天皇の終戦の詔書放送(玉音放送)を阻止して戦争継続を図ろうとした未遂クーデター事件です。
偽の命令書を作って近衛第2連隊を使って玉員放送原盤を奪おうとしましたが、失敗して自決に追い込まれました。

このクーデターの失敗の最大の原因は、天皇陛下の和平の意志が強固だったことです。
天皇陛下の意志が変わらない以上、仮に玉音放送の原盤奪取に成功したとしても、後が続かなかったはずです。
それこそ陛下に銃をつきつけて松代第2大本営にお移りいただくしかありません。
あるいは陛下を彼らの意図に従う他の宮様にすげ替えるか、いずれにしても宮城に銃を向けた段階で彼らは「朝敵」なのです。

いまのイランにはこの天皇陛下に当たる存在がいません。
あえていえばモジタパですが、かれはどうも瀕死のようです。

「タイムズによると、モジタバ師は、イスラム教シーア派聖地のコムで治療を受けている。父アリ・ハメネイ師が死亡した2月28日の米イスラエルによる攻撃で負傷した。メモにはモジタバ師が「体制の意思決定に関与できない深刻な状態にある」と書かれていた」
(産経4月7日)
イラン指導者モジタバ師、意識不明の重体か 「米攻撃で負傷」「国を統治できず」と英紙 - 産経ニュース 

革命防衛隊はまた2名の将官を失い、完全に統制のとれないゲリラと化そうとしています。
先日の大救出作戦の動画でパイロットの捕獲に走る革命防衛隊の姿がチラリと出てきましたが、統一された軍服もなくカラシニコフ一丁を持ったどう見ても民兵でした。
無傷の部隊もあるのかもしれませんが、指揮系統はとうに寸断された烏合の衆が大部分ではないのかな。
西側のリベラルメディアがあまり革命防衛隊を「精鋭だ。精鋭だ」と褒めそやすので、その気になって本土決戦をする気になっていたら地獄です。
なんせ天皇陛下という最大の平和主義者なきイランですからね。

 

 

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コメント

ホントどうすんのかね?
NHKでは反米を唱える群衆が橋や発電所で人間の鎖やってるとか。
パキスタンは仲介者としては小物すぎます。誇り高きペルシャ人から見たらかつて征服していた蛮族のヤツら。瀬戸際の期限でどうなるやらです。
本当は仲介者たり得るのはトルコだと思うんですけどね。

「宮城事件」と畑中大佐ですか。玉音盤奪取計画とかは以前Nスペとかでもやっていましたね。
天皇に銃を向けた時点で朝敵というか当時なら神の敵です。
15年前の東日本大震災の時の中華メディアの報道では「宮城」の陸自連隊が救助活動というニュースで、マジで無知で偏った記者らしくて「近衛兵までもが真っ先に投入された!」とかいう、とんでもない勘違い記事がありました!そりゃあ被災現地の多賀城と柴田はもちろん霞目駐屯地の航空隊もすぐに災害派遣されるわな。

どうやら停戦合意したようですね。仲介国のパキスタンは中々馬鹿にできない国で、何せ核を持っている上に今は米軍基地もなく、宿敵インド以外は基本全方位外交で、中東のイスラムイスラムしている国とも一線を画す上イランに次ぐシーア派の拠点でイランとも付かず離れず。
更に英語が広く通用する国でアメリカの連中と通訳交えずに交渉できるという利点もあります。今回でアメリカに恩を売って以降自国の利にするはずで、結構したたかなところもある。

双方が「ワシらは勝った!」と言っているんで、Win-WinのDeal成立ですわ。これからどーなるか知りませんが、しかし「イランは徹底抗戦するぞ、長引くのは必至だ」とか言っていた大勢のセンモンカ連中は、いったいどこが専門家なんでしょうねぇ? マスゴミも彼らに多くを語らせ煽っておいて、いざ停戦となるとそんな事はどこ吹く風で、テキトーな後解釈をタレ流しているし。日本のマスメディアの質には、ホントに驚かされることが多くなりましたわ。

こちらでは「イランはもうアカンぞ、ヘロヘロで戦闘続行なんてムリムリムリ」論調だったんで、その考察が正しかったことになりますわ。

資源の乏しい国の一般平民としては、願わくば停戦が終戦となり、このインフレの加速を緩めて欲しいですわ。この頃ときたら、スーパー行って会計するのがコワイ。食料品なんて数十%で上げてるし、内容量を減らしたステルス値上げも横行していて、ぢっと値札を見ている客の姿が目にとまりますわ(ぢっと見たところで安くはならない)。戦闘が再開されて、酷いスタグフレーションが来なきゃいいけど。

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