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2026年4月 6日 (月)

猛然と救助する米軍

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米軍のF-15EとA-10の2機が同時に落とされたので、日本のメディアはなんかうれしそうです。
とくに乗員1名の救出が遅れていたためにF15のほうは、「撃墜ゼロ記録が崩れたぞ」「ヤーイ、革命防衛隊に捕まったらどうすんだぁ」という野次が外野席から飛んでいました。
しかし、大規模な米軍の救出作戦が実施され、特殊部隊が残り1名まで保護したようです。
鼻高々のトランプ。

「米国のトランプ大統領は5日、SNSの投稿で、イランに撃墜された米軍のF15戦闘機の乗員2人のうち、イラン領内で行方不明になっていた乗員1人を救出したと明らかにした。乗員について「けがをしたが、大丈夫だろう」と述べ、救出作戦で米軍に死傷者は出なかったとしている。 トランプ氏によると、乗員は「イランの険しい山岳地帯で敵陣深くに孤立し、刻一刻と迫りくる敵に追われていた」が、米軍が位置を監視し、綿密な救出作戦を策定して救出に成功した。イラン側は軍が報奨金を設けて乗員の拘束に動いていた。トランプ氏は「我々は決して米国の戦士を見捨てはしない」と強調した」
(読売4月5日)
救出された米軍F15戦闘機乗員、トランプ氏「敵陣深くに孤立し迫りくる敵に追われていた」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

えー、イーグルの被撃墜記録はこれで破れたわけですが、だからなんだって言うの。
同じイーグルでも迎撃を目的とする空自のF-15と違って、こちらは地上攻撃を目的とした複座のE型です。

ですから、CAS(Close Air Support・近接航空支援)やCAP(Combat Air Patrol・戦闘空中哨戒)をするために低空をしかも低速で飛行しますから、地上からの格好の標的となります。
CASもCAPも戦闘機が特定空域をパトロール飛行し、ミサイルやドローンの発射拠点を早期に発見し潰すのが任務です。
大変に危険な任務で、高空からスタンドオフミサイルで攻撃するのと違って、地上から目視できるような低空を、しかも低速で飛行せねばならないために損害が増えます。

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テヘランタイムズ

よく訳知りのメディアが「マッハ2以上で飛行する高性能のF15が撃墜されたぜ、ざまぁ」なんて馬鹿言っていますが、CASの時には、地上部隊のすぐ近くにいる敵を攻撃するための航空支援ですから、戦闘機は「敵に当てやすく、味方を誤爆しない」速度と高度で動く必要があります。
だいたい400㎞から700㎞といったところです。
いくら最高速度がマッハ2出ようと出まいと、地上攻撃の時にはプロペラ機とドッコイなのです。

今回、イラン側は肩撃ち対空ミサイル(MANPADS )を発射したようで、人が肩に担いで発射する小型の地対空ミサイルです。
「携帯式地対空ミサイル」や「携行SAM」とも呼ばれます。
歩兵や民兵が発射車両を使わずに気軽に持ち運べるために、低空で飛ぶ戦闘機にとっては天敵です。
イランはこれをたぶん数千のオーダーで保有しているはずです。
携帯式防空ミサイルシステム - Wikipedia

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スティンガー

米軍は指向性赤外線妨害装置を使って防いでいますが、低空低速だと反応時間にかぎりがあり、しかも複数発射された場合避けきれない場合が出ます。

落とされた乗員は射出座席で脱出しましたが、米軍はCSAR(Combat Search And Rescue ・戦闘捜索救難)を実施し、イラン領空に特殊作戦輸送機と捜索救難ヘリコプターを投入しました。

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アメリカ軍のF-15E戦闘機をイランが撃墜、脱出した2名の乗員を回収すべく戦闘捜索救難を実施(JSF) - エキスパート - Yahoo!ニュース

米軍に驚嘆するのは、この手厚い乗員救出チームの重厚さです。
最精鋭が集められています。今回はパイロットにイラン軍が接近し、民兵まで駆りだして賞金をかけて捜索しようとしたために、レスキューチームだけではなく特殊部隊まで投入されたようです。
これは戦友を絶対に見殺しにしないという米軍の鉄の掟であると同時に、仮にパイロットが捕虜となった場合、間違いなく取引のカードに使われるからです。
ま、ひとまずは無事でようござんした。

 

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コメント

よくイランの奥地の山の中まで捜索出来たし、しっかり救助成功ってスゲェな!パイロットもよく無事でした。

乗員2名救出死者なし、これは本当に良かった。
この価値を考えれば、F-15と作戦中の被弾や故障により破壊・放棄したというA-10の喪失を含めても作戦は成功です。
ワシントンポストによれば、CIAが偽情報を流した模様。
その間にけっこうな奥深くに捜索救出拠点を構築、救出できたということか。
戦闘捜索救難のモットー
THAT OTHERS MAY LIVE
他者が生きられるように
(在日米軍基地イベントで販売される捜索救難部隊のTシャツにはこの訳でプリントされていることが多いが、必ず助けに行くから生き延びろ、という意味合いと思う)
最高司令官がどんな人物であろうとこのモットーが実践され成功する、それがなにより。
革命防衛隊は多数のエリアごとの指揮系統を持っている点でしぶとく手強いですが、それと表裏一体である各系統間の連携の弱さを指摘して「モザイク防衛の欠点が出たか」と分析されている方があり、私には腑に落ちました。

元軍ヲタの感想。

超音速で連続10秒以上ドッグファイトに近い機動飛行を繰り返して撃墜されなかったパイロットがいたら、そのパイロットは人の形をした別のナニカだと断言しても過言ではない。
そもそも、航空機自体が失速したり空中分解しかねない。

今回使われたのはアザラシュクかもしれません。
https://ja.topwar.ru/257720-army-recognition-iran-postavil-na-vooruzhenie-usovershenstvovannuju-sistemu-pvo-azarakhsh.html

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