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2026年5月 1日 (金)

「出光丸事件」をどう評価すべきでしょうか

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イランが日本に難しい球を投げてきました。出光丸をホルムズ海峡を通したのです。

「船舶位置情報の提供サイト「マリントラフィック」によると、出光タンカー(東京)が所有する超大型タンカー「IDEMITSU MARU(出光丸)」(パナマ船籍)が日本時間28日午後現在、ホルムズ海峡を通過中のもようだ。
サウジアラビア産原油約200万バレルを積載しているとみられる。当初の目的地は名古屋港で、現在は「FOR ORDER」(注文用)と表示されている。出光タンカーの親会社、出光興産は出光丸の位置などについて「安全上の観点から、お答えできない」、日本船主協会は「連絡がなく、分からない」としている。
同協会によると、ペルシャ湾内には今も日本関係船舶が42隻残っている。米国とイスラエルによるイラン攻撃後、商船三井の液化天然ガス(LNG)運搬船などがホルムズ海峡を通過したものの、目的地は日本ではない。出光丸の安全航行が期待される」
(産経4月28日)
超大型タンカー「出光丸」がホルムズ海峡を通過中か サウジ産原油200万バレルを積載 - 産経ニュース

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「出光丸」ホルムズ海峡通過 戦闘開始後、日本関連で“初の原油タンカー”(2026年04月29日) - YouTube

出光丸はモンスター級の超大型タンカー(VLCC)です。
長さ333m、幅60m、深さ29mの巨大な船で、30万トン(200万バレル)の原油を積み、約30km/h(路線バスくらい)で休みなく走り続けることができるという怪物です。

ではこれが日本にどういう影響を及ぼすのか。
日本の製油所が復活します。というのは、日本の精油所は日本最大のENEOS川崎製油所で約24万9,100バレル/日、日本全体での原油処理能力は、石油連盟などの統計では日量合計で200万〜300万バレル規模とされています。
つまりちょうど出光丸が運んだ量に匹敵し、今の日本の精油所が陥っている苦境を救うまさに干天の慈雨です。

さて、気になっていたイランが要求していた「通行料」について、支払っていないとのことです。
また、日本政府がすべての国の船舶の無条件での通航を強く求めていましたから、その成果ともいえます。
これをさすが出光と手放しで激賞しているのが百田尚樹御大です。

「百田氏は29日、X(旧ツイッター)で「さすが出光! 約80年前、出光が日章丸でイランの石油を積み込み、ホルムズ海峡を突破したことを思い起こさせる」と投稿。30日の動画番組で「その出光が、状況は違うが、日本のタンカーとして最初にホルムズ海峡を抜けたのは感慨深い」と、声を詰まらせながら語った」
(産経4月30日)
日章丸描いた百田尚樹氏、ホルムズ通過「さすが出光」 飯山陽氏「イランのプロパガンダ」 - 産経ニュース

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ホルムズ海峡通過の出光丸、行き先は「名古屋」 厳戒下の決断、73年前の日章丸事件想起 (産経新聞) - Yahoo!ニュース

でたな、妖怪というかんじですが、いきなりこちらは頭が冷えてしまいました。
百田氏が有名な『海賊とよばれた男』を書いたことは有名すぎるほど有名ですが、あの「日章丸」事件とは、身も蓋もない言い方をすれば、日本の民族石油会社がイランと結託して米英を出し抜いてやったぜというお話なんですよ。
「日章丸」事件を彷彿とさせるというならば、今回の「出光丸事件」も苦境のイランと手を結んで、英米を出し抜いてやったぜということになってしまいます。
それってイランの日米分断工作にまんまと乗ったということじゃありませんか。
まちがいなくイランにはその意図があったはずです。

というのは、口が酸っぱくなるほど書いてきていますが、イランのカーグ島貯蔵施設は満タンでもう入らないのです。
窮余の一策でカーグ島にポンコツタンカーを付けて移送しようとしてみたり、最後には中国に陸路でなんとか移すことまで考えたそうですが、全部ダメ。インフラが革命政権のおかげでガタガタだからです。
溢れだしたら、イラン油井は「永遠のゼロ」です。

アラグチなどの現実派はなんとかホルムズは開けるし、封鎖が解ければ核物質もなんとか革命防衛隊をなだめるからと米国に言っているのでしょうが、米国の答は変わらずにノーです。
イランの約束破りと引き延ばし戦術はいつものことですし、そもそも言っている
アラグチらが実権を掌握していないことを充分に知っています。
「一億総特攻」のカリバフがクーデターを起こして現実派を一掃しようとしていることまで知っているからです。

現実派がどこまで国軍を味方に付けられるかが勝負です。
結局、国軍を動かすしかないでしょうが、今ひとつ国軍の状況がつかめません。

イランのもひとつの軍である国軍が、「一億総特攻」に走った革命防衛隊とシッカリ対峙できれば状況は大きく変わるのですが。

こんなときに飛び出したのが「出光丸事件」でした。
これをアラグチらの差し出す手ととるか、分断ととるかなんともいえません。

 

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コメント

 イランは中国共産党やプーチンのロシアとも異なる、最悪のテロ国家です。デモに参加した自国民四万人を機銃掃射して殺めたのはつい二、三か月前の事で、その実態は天安門事件を上回ります。アラグチやベゼシュキア、ガリバフなどの統治権限は失われ、国家主体すら見えなくなっているので話し合いだの合理的判断を期待する事が不可能な状態に陥っています。つまり、革命防衛隊というテロ集団が国家の実権を握るさらなる「革命」を成就させた、とも言える有り様です。そういうイランを世界がどう見ているか?欧米であれ、中東諸国であれ、イランに与する国などありません。あのプーチンですら、先のトランプ電話会談でイランに関して「米国と同じ立場」と逃げています。けだし、日本はチョロい国です。
伝統的友好国などと両国関係を規定し、パーレビよりも古いほろびたイランとの事を未だに後生大事に言い立てて美談にする。
NHKの支局長は人質よろしく返ってこない、平時であっても日本のタンカーが過去に何回も攻撃を受けています。
孤立するイランが国際社会に、わけても米国の同盟国である日本との関係を喧伝したがるのは当然のプロパガンダです。
また、百田尚樹の拙い小説は、あれはあくまで小説です。出光佐三氏は商魂たくましい人物でしたが、関係者は「ああいう人ではなかった」と話しています。百田が見苦しいのはこの小説によって国賓待遇でイランに招かれた席でのスピーチで、原爆投下を言い募り「米国下げ」をしていた事もある。まったく国会議員にあるまじき人物です。
この件に関し今のような日本の論調は、本当に恥ずべき事だと考えます。

イラン大使館も70年前の「日章丸」を全面に出して親日国アピールしてますけど、んなもん露骨な宣伝にすぎませんよ。
アラグチなんてイラン国内政治ではたとえば同族や閨閥経営の大企業での課長クラスでしょう。

トランプの大統領権限での戦争期限が明日に迫りました。今後は議会承認が必要になりますが、どうなるか注目ですね。

いつもありがとうございます。

イランにとっては、UAEが宣戦布告同然となったので、
味方が欲しいのと敵の結束の弱いところを狙ったと思いました。

油井の件は、素人ですが、
そこらの砂漠に捨てればタンクは空くよね、
と思いました。

もちろん、熊さん・八っつぁんの花見酒のように、
お金にはならないのですが。
そこはロシアが革命防衛隊だけは何とかしてくれるだろうと。

そんな羽振りの良い革命防衛隊を見て、
貧困に陥ったイラン国民から怨嗟の声が上がってほしいです。
アメリカの事情もあり、一旦停戦して相手の結束が緩めば、
内紛が起こって革命返しになるかもしれません。

出光丸のホルムズ海峡通過を過小評価も過大評価もしたくないので、ありのままを見るようにしています。
出光丸はパナマ船籍の便宜置籍船であるところ、ネット上では、「イランは日本船籍を通す意図があるのだから、イランへ出向いて交渉しろ」という自称専門家があり、パナマ国旗を写真で見て「日本の船じゃない!」とお怒りのポストがあり、高市は「イランと交渉するな!」と言ってきた熱烈支持層と決別しろとポストする中東専門家あり。私が知る限り、高市熱烈支持層は「イランに金を払う交渉はするな」であって、「誰もが普通に通れる交渉もするな」という人はいなかったと思うのですけれどね。
船舶の運航には様々な立場から関わる多くの者があるのですが、「日本関係船舶」とは何であるのか、誰も正確にわかっていないまま、あれこれ言い募っている様相です。イランに通航料を払ってはいない、それ以外の諸々では、安全上公表できないこともあるかもしれない。そう考えて、まぁ落ち着けよ、と思います。
私のような者は、成り行きを観察するだけです。

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