米国-イラン交渉さすがに大詰めか
米国とイランの休戦協定は大詰めであることは確かなようです。
「トランプ米大統領は23日、イランとの戦闘終結に向けた合意が「まもなく発表される」との認識を示した。合意内容の大部分について交渉は終わったとして「ホルムズ海峡は開放されるだろう」と主張した。
自身のSNSに投稿した。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)など中東諸国の首脳とイランと交わす予定の覚書について電話協議したと明らかにした。現時点で「最終的な詳細を協議している」と書き込んだ。
電話協議の相手についてはサウジとUAEのほか、カタール、トルコ、エジプト、ヨルダン、バーレーン、パキスタンの首脳を挙げた。これとは別に、イランとの戦闘を主導したイスラエルのネタニヤフ首相とも電話し「とてもうまくいった」と言及した。
トランプ氏の「ホルムズ海峡が開放される」という主張について、イランの革命防衛隊に近いファルス通信は現地時間24日、事実ではないと伝えた。戦闘終結に向けた合意が成立した場合でも、イランがホルムズ海峡を引き続き管理下に置くと主張した」
(日経2026年5月24日)
トランプ氏、イランとの合意「まもなく発表」 覚書を調整 - 日本経済新聞
いままでなんどとなくトランプの「交渉は終わった」という言葉にふりまわされてきましたが、今回は息子の結婚式にも出ずにホワイトハウスにいると言ったことで、おおっとなりました。
たしかにいくつかの兆候が現れています。
5月22日、米国も認めた上でカタールの交渉チームがパキスタン入りしました。
ここでカタールというコウモリ外交の国が顔を出したのは面白いといえます。
テヘランでのカタールチームの会談;トランプは息子の結婚式を欠席して首都に留まると言っています。タイムズ・オブ・イスラエル
カタールはひとことで言えばヌエ、コウモリ国家です。
ハマスを支援してその指導者の豪邸まで構えさせており、その繋がりでイランとも関係を持っています。
それが原因でイスラエルがハマス残党を爆撃し、カタールの政府関係者にも死亡がでました。
これはイスラエルの戦略ミス、有体に言えばやりすぎというべきで、これで湾岸諸国の対イスラエル感情は冷え込みました。
その一方、カタールは米軍基地も設置させており、そのためにイランはカタールへの攻撃もようしゃなく行い、天然ガス施設に被害が出ました。
そのために仲介の場にカタールは登場しなくなっていますが、今回、再び仲介役を買ってでたわけです。
ここでカタールが首を出したのには理由があります。
おそらく(推測の域を出ませんが)現時点で交渉の眼目は、 イランの凍結資産の解放がテーブルに乗っている可能性が高いと言われています。
解放に時間がかかる場合、カタールは120億ドル(60億ドルはカタールの銀行に凍結中)をイランに支払い、解放手続きを進めるとされています。
これが最大の米国がイランに与えた飴で、この飴を振り出す役割がカタールです。
また核濃縮については、停止期間を10年、15年、あるいは20年とするのかで決着がつかないようです。
すでに60%濃縮済みのウランは400キログラムあるので、これをどうするのか、イランに残るとすればIAEAの査察と監視下に置かれ、中国やロシアというイランと親しい第三国に行くという案もあるようです。
ただし中露に保管を委託なんていう折衷案をトランプが飲むかどうか、はなはだ疑問です。
あとはホルムズ海峡の「管理」問題ですが、イランはすでに法律を作って行政化し、通行料の支払い方(仮想通貨を使うそうですが)や窓口まで作っています。
これを認めるのかどうか、これは革命防衛隊の最後の意地みたいなものですから、案外がんばっているのかもしれません。
核とホルムズ海峡でイランを黙らせないと交渉は終わらないということです。
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さて、今回の交渉、油井のコーニングはどれだけ効いたでしょうね。
投稿: 珊瑚は大切に | 2026年5月25日 (月) 01時04分