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2026年5月 6日 (水)

祝ホルムズ海峡開通

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この戦争も終わりが見えてきました。たぶんあと数週間、早ければ来週には終了するでしょう。
というのは、米国が「プロジェクト・フリーダム」作戦を本格開始しましたが、イランの最後の切り札「蚊の艦隊」は手も足も出ないことがバレてしまったからです。
イランラバーの皆さんは、雨あられとミサイルの飽和攻撃があるとワクワクされていたのかもしれませんが、ミサイルはUAEのハリファ港を狙った4発のみ。それも3発は撃ち落とされ、1発は海中にドボンでした。
昨日書いたフジャイラ石油関連しせつにはドローンが飛んできただけ。火災が起きましたが、たいしたことはありません。

「アラブ首長国連邦(UAE)は4日、イランによるミサイルやドローン(無人機)の攻撃を受けたと発表した。国防省によると、イランからミサイル4発が発射され、そのうち3発を迎撃し、1発は海に落下した。
また、東部フジャイラの地元当局によると、イランによる無人機攻撃を受けて石油関連施設で火災が発生した。インド国籍の3人が負傷し、病院に搬送されたという」
(読売5月5日)

UAE、イランによるミサイルやドローン攻撃被害…石油関連施設で火災発生、3人負傷 : 読売新聞

米海軍に守られた船団は静々とホルムズ海峡を押し渡っています。
イラン革命防衛隊の特攻ボート(「蚊の艦隊」)が襲撃しようとしましたが、鎧袖一触で吹き飛ばされて6隻撃沈されてしまいました。

「ブラッド・クーパー米中央軍司令官は4日、米国がホルムズ海峡の船舶航行を解放するための作戦を開始し、​イランの小型船舶6隻を破壊したほか、イランが発射した巡航ミ‌サイルとドローンを迎撃したと述べた」
(ロイター5月5日)
米中央軍、イラン小型船舶6隻を撃沈 ホルムズ海峡開放作戦を開始 | ロイター

20260505-155328

ロイター

そりゃそうなるでしょうとも。米国は多層的防御陣形を敷いていたのですから。
空中から多数の航空機で監視する下を、多くの駆逐艦と海中ドローンが守備を固めていたのですから、わずか10隻足らずのレジャーボート艦隊などつけいる隙間はありませんでした。

「クーパー氏は、作戦開始にあたり、イラン軍​に対し米軍に近づかないよう「強く推奨した」と述べた。作戦には​米兵1万5000人、米海軍の駆逐艦、100機超の陸上・海上航空機、水中戦力が⁠投入されているという。また、イランへの船舶の入港やイラン領土からの​出港を阻止する米国の対イラン封鎖も継続しており、予想以上の効果を​上げていると述べた。
作戦は複数の段階で構成され、まずイランが敷設した機雷を除去する航路の確保から始まった。米国は4日、米国旗を掲げた商船2隻を海峡に通過させ、​航路の安全性を実証した」
(ロイター前掲)
ホルムズ海峡は驚くほど狭い海峡で、大型タンカーが通過できる水深がある最も狭いポイントはたった33キロしかありません。
こういう地形をチョーク・ポイントと呼びます。チョークは「締める」くらいの意味ですから、ここを封鎖してしまえば、世界経済に大打撃を与えることができるわけです。
「水深75m - 100m、最も狭いところでの幅は約33km。イラン本土近傍のゲシュム島ホルムズ島をはじめとして、複数の島が海峡内にある」

Wikipedia

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ホルムズ海峡の衛星写真 Wikipedia

Strait_of_hormuz

Wikipedia

ちなみに2019年6月には日本が運用していた「コクカ・カレイジャス」号が革命防衛隊とおぼしきボートで吸着機雷を着けられて炎上したことがあります。

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Marine Traffic HP

この襲撃現場は革命防衛隊海軍ジャースク基地の目の前です。

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出典 黒井文太郎氏ツイート
2月末のイランの軍事力がまだ残存している時期のホルムズ海峡での攻撃ポイントは下図のようになっています。 
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ホルムズ海峡周辺でイランは船舶にどのような攻撃を行っているのか ミサイル攻撃、水上艇、携帯型対戦車砲、ドローン…(1/4) | JBpress (ジェイビープレス)
攻撃はペルシャ湾全域ではなく、ホルムズ海峡とその周辺の狭い海域であり、カタール沖、クウェート沖ではそれぞれ1隻と極めて少ないのがわかります。
あれ、ホルムズ海峡はイランが支配してたんじゃなかったの?機雷原じゃなかったの?
ミサイルの飽和攻撃でアメ公に尻尾を振って通ろうとすれば、海岸に隠したミサイル陣地から雨あられと鉄拳が降り注ぐんじゃなかったの?
こんな襲撃をすれば、リッパな休戦違反ですから反撃を喰いますよ。ばかですね、わかってやっていればクレージー、知らないでやっているならただの大馬鹿です。
トランプの思う壺じゃないですか。
仮に米海軍駆逐艦に発砲などしたら、満を持していた米国の航空戦力がイランを徹底的に叩きのめしに出撃しますよ、いいんでしょうか。

200ドル、いや300ドルになるぞ、日本は破滅だぁと嬉しそうに待ち構えていた危機待望論者にはもうしわけないですが、原油価格はこのホルムズ海峡開通で一気に暴落するでしょう。
UAEが増産開始していますし、たぶん60ドルくらいまで下落するんじゃないかしら。
もうイランに打つ手はありません。というか元々なかったんです。

 

 

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コメント

さて、反米の反動でイランをヨイショしていたオールドメディアは今どんな気分でしょうか?特に「出光船籍」という迷言を残した自称ナフサの専門家さんは。

ナポレオンの言葉がしっくりくる今日この頃。
「人間は、その想像力によって支配される。」
「愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る。」

 「ペルシャ湾内はイランが、ホルムズ海峡出口は米軍が押さえている」、そのような雑な認識で単純に見るから「五分で戦っている」ような誤謬が生じてくるのでしょう。くわえてイランのプロパガンダというか、すぐにばれる嘘八百に報道やイランラヴァーは情報の足をとられてる。「米艦にミサイルを撃ち込んだ」とか、「無数の機雷を撒いた」とか、イラン側からのこれら隅から隅までに渡るウソ八百が混じっている情報。
これらの嘘っぱちは、実はむしろイランの置かれた悲惨な状況、圧倒的な苦境を露わにしています。

一昨日WSJの社説で「イランは停戦破りを行ったのだから、トランプは正当に停戦を解き軍事力をもって海峡を開く事、さらなる徹底的な軍事行動に出る事が出来る」としました。実はこれさえも誤った認識が含まれています。
実のところイランは米軍によって、「停戦違反」にさえしてもらえない。
なぜかと言って、すでにイランは軍事的には赤子のように無力な主体にすぎないからです。あとはトランプは待てばよいだけです。時折発生するボウフラのようなトレジャーボートを監視、手軽に排除すればそれでよく、数少ないミサイルに対しては、つまりUAEのような国にはなんとイスラエルのアイアンドームがすでに配備・稼働されている始末。それが真実です。

いつも楽しみに拝読・拝見しております。
この時間でニューヨーク市場のWTI原油先物は前日比10%程度下げて90ドル程度、生憎日本の株式市場はGW連休中ですが、海外市場の日経平均先物は5月1日より3,000円近く高い62,000円を超えているようです。マーケット的には完全に戦争終結=米国完勝といった認識のようですね。
革命防衛隊が簡単に音を上げるとは思えませんので、あとは水コーニングで絞り出していたイランの油井が瓦解して、依存度の高い中国やロシアがどうなって行くのか、シニカルに傍観しようと思っています。

船体に「CHINA OWNER & CREW」と書かれていた中国タンカーがホルムズ海峡入り口付近で攻撃を受けたそうです。
記事タイトルの「CHINA」沒用には笑った。中国嫌われ過ぎ。

船身寫「CHINA」沒用!中國油輪首度在荷莫茲遇襲 中國人:難以接受
https://www.setn.com/News.aspx?NewsID=1835146

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