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2026年5月19日 (火)

もうプーチンに聖域はない

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あまり日本では報じられていませんが、ウクライナがモスクワを爆撃しました。
なんとモスクワを襲ったウクライナのドローンはその数500機の猛爆でした。
プーチンは首都モスクワも守れないと非難されてメンツ丸潰れです。

「(CNN)  ロシア国営タス通信は17日、地元当局者や軍関係者の話として、ウクライナが夜間に500機を超えるドローン(無人機)でロシアを攻撃し、首都モスクワ近郊で少なくとも3人が死亡したと報じた。
タス通信が市長の発表をもとに報じたところによると、モスクワへの攻撃は「ここ1年あまりで最大」規模となった。ロシアは今週、ウクライナの首都キーウを狙った大規模攻撃を相次ぎ実施。ウクライナ当局によると、一連の攻撃で少なくとも25人が死亡、数十人が負傷していた」
(CNN2026年5月17日)
ウクライナがモスクワへ大規模攻撃、3人死亡 ロシア国営メディア「ここ1年あまりで最大」 - CNN.co.jp

これはキーウ空襲に対する報復だとゼレンスキーは宣言しました。

「ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は17日、ウクライナ軍が露首都モスクワや近郊への大規模な長距離攻撃に成功したとし、「戦争は『母港』に戻っている」と述べた。攻撃は13~14日にかけた露軍の大規模攻撃によりウクライナの首都キーウで24人が死亡したことなどに対する報復だったとした上で、「他国に侵略戦争を仕掛けるべきではないというシグナルだ」と指摘した。
今回の攻撃について、ウクライナ軍参謀本部とウクライナ保安局(SBU)は17日、ロシアの軍需施設や原油精製施設などを標的としたと発表。攻撃にはウクライナ製のミサイルを使用したとも説明した。地元メディアが伝えた」
(産経5月18日)
ゼレンスキー氏「戦争が『母港』に戻った」 モスクワへの大規模長距離攻撃で声明 - 産経ニュース

ゼレンスキーはいみじくもこう言ってます。

「ロシアによる戦争の長期化と都市やコミュニティへの攻撃に対する我々の対応は完全に正当化されます。
今回はウクライナの長期制裁がモスクワ地域に及び、我々はロシアに明確に告げています。彼らの国家は戦争を終わらせなければなりにしなければなりません。
ウクライナのドローンおよびミサイルメーカーは引き続き活動を続けています。私はウクライナ保安局およびウクライナ国防軍の精密さに感謝します。ウクライナ国境からの距離は500km以上です。モスクワ地域におけるロシアの防空の集中度は最も高いです。しかし、私たちはそれを乗り越えつつあります。ウクライナに栄光あれ!」
XユーザーのVolodymyr Zelenskyy/ X

ロシアはメンツにかけてモスクワを絶対守備圏としてきました。
他の都市など無視し、防衛産業インフラ地帯ですらスカスカの防空のまま放置し、最新の防空システムで十重二十重にモスクワを守っていたのです。
ですから、去年夏頃から軍需工場や石油基地はやられ放題。ウクライナ軍のドローンがなんの抵抗もなく爆撃していくのが動画に残されています。

「[キーウ 11日 ロイター] - ウクライナは11日、ロシア西部モスクワ州の戦闘機工場とトゥーラ州のミサイル製造施設へのドローン(無人機)攻撃により、両施設で爆発と火災が発生したと発表した。
ウクライナ軍によると、これら施設ではミグ戦闘機や対空ミサイルが製造されていた。
一方、ロシア国防省は、モスクワに向かっていた11機を含む計155機のウクライナのドローンを撃墜したと発表。トゥーラ州のミリャエフ知事はテレグラムへの投稿で、同州へのウクライナ軍の攻撃で1人が死亡、1人が負傷したと述べた」
(ロイター2025年7月12日)
ウクライナ、ロシア西部にドローン攻撃 戦闘機・ミサイル工場標的 | ロイター

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【オピニオン】ロシア領内深くを攻撃するウクライナ - WSJ

ウクライナのドローン爆撃によって対独戦勝利記念日はボロボロにされ、今回の「モスクワは爆撃」でメンツを徹底的に叩き潰されたプーチンは、今以上に防空アセット(資産)をモスクワに集中させることでしょう。
いままでは国境からわずかな地域のみを防空していればよかったのが、一気に自国領内最深部までウクライナの爆撃範囲に入ってしまったのですから。
すると他の地域はいっそうザルとなるわけですが、頭に血が昇っているプーチンはそうするでしょうね。
その結果、いっそうウクライナ侵攻軍は戦車が足りない、迎撃ミサイルが足りない、砲弾が足りない、兵員が足りないというないない尽くしに陥ります。
さぁ、いつまで侵略軍を他国に置いていられる余裕があるのでしょうか。

一方ウクライナはドローンの迎撃において世界一の能力を獲得しています。
いまやキーウを攻撃に来るロシアドローンの9割は撃墜されるというノウハウがあります。
たとえばロシア軍が大量に使用しているイラン製シャヘドに対して、ウクライナはそのほとんどを迎撃できています。

「ロシア軍が用いるシャヘドは、もともとはイランから輸入されていたが、ライセンス契約のもと、西部のタタールスタン共和国エラブガ(タタール語・アラブガ)にある巨大な新工場での国内生産分が増えている。シャヘドの設計は過去2年で改良されてきたとはいえ、基本はほとんど変わっていない。翼幅約2.5mのプロペラ駆動式ドローンで、時速約180kmで巡航し、45kg超の弾頭を搭載する。低コスト以外でシャヘドの大きな強みは1600km超という射程(航続距離)の長さで、最長で3300kmに達する可能性がある。
ロシア軍は通常、一度に最大30機のシャヘドを発射する。ウクライナ側は、ネットワーク化された何千ものマイクでシャヘド特有の草刈り機のようなエンジン音を聞き分け、探知している。そして、目標に到達するまでの数時間の間に、重機関銃や機関砲を装備した対ドローン機動部隊が配置につく。多くのシャヘドはこうした部隊や地対空ミサイルシステムで迎撃されていて、カスタマイズされた電子戦(EW)システムでコースをそらされたり、墜落させられたりする場合もある」
(フォーブス2024年8月14日 )
ウクライナの長距離ドローン攻撃数、ロシアを初めて上回る | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

これを活かして、ウクライナの民間企業がドローン迎撃技術を自由世界に輸出しようという動きすらあるほどです。

「ウクライナ戦争は、同国をドローン(無人機)迎撃技術の先駆者へと押し上げた。中東紛争はウクライナにとって、この技術を世界展開できるか否かの分かれ目となる可能性がある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は週末、ドローン迎撃システムとノウハウを売り込むため、イランによるドローン攻撃の標的となった湾岸諸国を歴訪した。
ゼレンスキー氏は先週​ロイターのインタビューで「ウクライナは中東では得られない専門知識を提供している。専門知識とはドローンそのものだけではなく、ドローンを防衛の一部に‌組み込むスキルであり、戦略であり、システムのことだ」と語った。
実際、ウクライナはここ数日でサウジアラビアおよびカタールと協力枠組み協定を締結し、アラブ首長国連邦(UAE)とも協定交渉中だと明かしている。ゼレンスキー氏は、武器販売は政府レベルで決定すべきことだと強調し、自国の企業が顧客と直接交渉しないようくぎを刺した。
ウクライナのドローン産業は輸出の解禁を今か今かと待ち望んでいる」
(ロイター2026年3月31日)
焦点:ウクライナ、ドローン迎撃技術輸出の好機 中東紛争で需要 | ロイター

イランのドローンにさんざん被害にあったUAEとはすでに商談が進んでいるとか。
中国のウンカのようなドローンと戦ねばならないわが国もぜひ導入したいものです。
ころんでもただ起きないウクライナのしぶとさが戦局を換えようとしています。

 

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コメント

さあて、この現実を前に、ロシアのシンパ達はどうしたり顔でフォローするのやら。

いつもありがとうございます。

ウクライナ、凄いですね。
今後の支援の見返りに日本に導入できれば、ですね。

ロシアはまた核恫喝を始めるのではないでしょうか。
これがなければとっくに、クレムリンやクリミア大橋も攻撃していたでしょうに。

ロシアは国連憲章第2条4項絶賛違反中なのに国連は有効に機能していない。
それどころか国連の人道支援車両も攻撃を受けたのに、何もできない。

国連の存在意義とは???

 モスクワに住んでる特権階級の人間たちにも、戦争の実感が届けられて何よりです。近頃は名物右翼のイゴール・ギルキンですら「ロシアの敗北は避けられない」と言ってます。
「ロシアの敗北」の定義は何か?って事ですが、種々報道されているように、上層部からの瓦解かも知れません。
ですが、夏に向けてベラルーシがどう動くか?沿ドニエストルからの攻撃の可能性など、まだまだ試練がありそうでもあります。

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