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2026年6月 3日 (水)

プーチン、財政当局からいいかげんにしろと言われる

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とうとうプーチンの財布がショートしたようです。
ブルームバークはこのように報じています。

「(ブルームバーグ):ロシア政府の高官らはプーチン大統領に対し、ウクライナ戦争への支出が財政的に維持できない軌道に乗っていると警告した。ウクライナ侵攻が始まって以来、最も深刻な亀裂がロシア政府内部で表面化した。
事情に詳しい関係者の発言と、ブルームバーグ・ニュースが確認した文書によると、ロシア財務省と中央銀行の当局者らは、現在計画されている国防支出の水準では政府の財政赤字が危険なほど拡大する恐れがあるとクレムリンに進言した。
関係者らによると、ここ数カ月でロシア経済と国家財政の状況に対する懸念を強めている当局者らは、国防支出の新たな削減を提案した。逼迫する財政を立て直すには、さらなる効率化が不可欠だと助言しているという」
プーチン大統領に異例の進言、戦費維持困難とロ財務省・中銀高官 - Bloomberg

ウクライナ侵略後、ロシアは軍事行動や占領地の維持のために大きな歳出を続けています。
軍事支出はいかなる財政支出項目よりも優先されており、軍や治安機関、軍需産業への支出が膨らみ続けてきました。
その結果、社会保障やインフラはおざなりとなり、一にも二にも軍事優先の予算配分になっていました。

「2025年度予算案では軍事費が今年度予算比25%増の13.5兆ルーブル、歳出全体の32.5%に達することが示された。
4年ほどで国防費は2.5倍となり、前線の戦況悪化で人件費が増大しており、軍備増強の動きも関連費用の膨張を招いている。
なお、国家安全保障関連費を併せると歳出の4割強に達するなど、軍への依存度が高まる動きもみられる」
(西濵徹 第1生命経済研究所2024年10月2日)
ロシアは経済を維持する観点から戦争を止められないのかも ~25年度予算案で軍事費は25%増、歳出全体の3割強を占めるなど、戦争が一大産業と化している~ | 西濵 徹 | 第一生命経済研究所

軍事支出が国家支出の実に4割強ですって!
うちの国が2%にすると野党や中国から「新軍国主義」だなんて言われるんですから、のどかなもんです。
これだけ戦争という非生産的分野に予算投入すれば、皮肉なことに現象としてはGDPは伸びますわな。
大砲の弾や戦車でも、道路などのインフラの補修でも、教育福祉だろうがカネが動けばGDPは増大しますからね。

戦争経済はいわばアドレナリン出っぱなしの経済状態ですから、身体に大きな負担をかけます。
その結果、たいへんな財政赤字を生み出します。
財政赤字を増やすまいとすれば、軍事支出以外の支出をカットするしかありません。
つまり戦争を止めること、それしか処方箋はないのです。

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「墜落」するロシア財政。過去最大の赤字にプーチンはどう向き合うか | Business Insider Japan

「関係者の一部によると、プーチン大統領は財務省当局者に対し、国防費に手を付ける前に他の分野で歳出を削減するよう求めた。懸念の内容や規模は公表されておらず、関係者はいずれも匿名を条件に話した」
(ブルームバーク前掲)

頼みは石油しかありません。ロシアはモノカルチャー国家ですから、石油以外に売るもんがありません。
一時的にイラン戦争で原油価格が上がったのは福音でしたが、まったく足りません。

「情報筋はブルームバーグに対し、中東戦争による石油収入だけでは不十分であり、ロシア経済を改善するためには少なくとも1年間は1バレルあたり100ドル以上を維持する必要があるとのことである。
情報筋は、このような持続的な高価格でも、ロシアの経済成長、インフレ、銀行セクターに影響を与える構造的問題は解決しないと指摘した。ロシア財務省は4月9日に、2026年の最初の3か月でロシアの財政赤字が4.58兆ルーブル(約635億ドル)に達し、2026年全体の計画赤字である3.79兆ルーブル(約525億ドル)をすでに超えていたことを認めた」
ロシア攻勢作戦評価、2026年6月1日 |ISW

Fsyrevwqamg2ku

プーチンはバクチ打ちの心境に陥っているんでしょうな。
初めはチョロイと思って大バクチをかけたら失敗し、なんとかその失敗を埋め合わせるためにバクチを繰り返したが、とうとう胴元から、お客さんゼニがないと勝負はこれ以上できんよと宣告されたというわけです。

「プーチンが防衛費削減や戦争規模縮小を拒む姿勢は、プーチンが近中期で戦争に勝てると信じており、ロシア経済がそれまで持ちこたえられると考えていることを示唆しています。
ISWは最近、プーチンがロシア軍のウクライナでの成功について、ロシア軍の上層部からの大幅な誇張された主張に基づいて誤った認識を生み出している可能性が高いと評価しました。 プーチンの戦場状況の誤解は、戦争支出を高額に保つこと、そして軍事目標達成のために戦争を継続するという彼の姿勢に拍車をかけている可能性が高い」
ロシア攻勢作戦評価、2026年6月1日 |ISW

プーチンは全体主義国家の哀しさで取り巻きにはイエスマンしか置いていません。
だからゴマスリ共が「へぇ閣下、勝っておりますだ。もう一息でゼレンスキーは降伏を言ってきます」という甘言にとろかされていたのです。
だから財政当局に、もうしばらく我慢すれば勝って終わるから待て、と言っていたのでしょうね。

かくしてウクライナ戦争は完全に泥沼化してしまいました。
今年に入ってロシアはまったく支配地域を増やすどころか減少させています。
つまりプーチンの思惑どおり勝てるどころか、じり貧になっているのです。

「ウクライナ軍はこれまでのところ、ロシアの2026年春夏の攻勢をほぼ食い止めており、2026年5月のロシア軍は2025年5月の領土のごく一部にしか駐留していません。 ISWは、2025年12月から2026年5月の間にロシア軍が40.64平方キロメートルを掌握または浸透した証拠を観察しました。しかし、ロシア軍は同じ期間にロシア軍が支配する領土のみを考慮すると、281.1平方キロメートルを失いました」
ロシア攻勢作戦評価、2026年6月1日 |ISW

ロシアは侵攻の勢いをとうに喪失し、持久戦からいまや後退戦に移りつつあります。
いまや戦線を維持することも出来ず、ジリジリと支配地域を失っているようです。
プーチンのギャンブルも終わりは近いのかもしれません。

こんな状況のなか、ナチをトチ狂ったのかプーチンはルーマニアにドローン攻撃を仕掛けました。
こんな状況で自動参戦条項を持つNATO加盟国を攻撃するとは、もうこの男壊れてしまったのかもしれません。

 

 

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コメント

この財政状況は···ただのデカい北朝鮮ですね。
実際に戦争してるかどうかという違いはありますけど、30年前にあくまでも「推定」でしたが北朝鮮の軍事費のGDP比率が25%以上でした。今はもっと酷いでしょうけど。
世界でも10%を超える国って珍しいです。あんなに世界中に戦力投射能力を持っているアメリカですら5から6%ほど。
まるで日露戦争や第二次大戦期の日本のようになりつつあります。
日露戦争の時の戦時国債は当時同盟組んでた英国とユダヤ人コミュニティになんとか買ってもらって···その後は敵国になりましたが真面目に返済を続けて、100年債を返し終えたのは2005年です。

いつもありがとうございます。

ギャンブルの行き着く先は、萬田銀次郎に借りるしかないでしょうね。
先日の中露首脳会談の目的の一つだと思っています。

昨日の弾道ミサイルは、早速中国から引っ張ったもので、
時期に、兵員も中国農村部から動員され、
一時的には攻勢に転じるのではないかと思います。

その分、南側の国の皇帝に、骨までしゃぶりつくされることになります。

しかしあまりロシアが弱体化して、完全体中国になると困ります。

旧ソ連の崩壊の時もイキナリ!でした。私も、「こんな事ってホントに起きるんか!」と、そらもう涙を流して喜んだもんですわ。そして、それに続いた東欧諸国をはじめとした共産主義国家群の連鎖崩壊。私は、「世の中、結局カネなんかい? カネの無い権力はもはや権力にあらず」と、人間社会の真理を見た思いでしたわ。

単細胞キャラのトランプ親ビンは、実は煮ても焼いても食えないような策士で、ベネズエラと来てロシア・イラン・キューバ、そして北朝鮮などの中共寄りの専制体制国家を一緒くたに叩きのめして、その国民を解放しようとしてるのかしらん、そしてグローバルな自由主義体制下において米国がガポガポ儲けて、中共を締め上げる算段なんじゃ? というのが私の希望的妄想です。"カネの切れ目が縁の切れ目"なんで、ドミノ倒しも夢じゃない。

米ソ冷戦時代が「あっ!」という間に終了したように、そんな大変換を、私の目が黒いうちに又見てみたい。

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