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2026年6月29日 (月)

追いこめられる米国、粘るイラン

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まぁこうなるでしょうな、という展開です。
イランは徹底的にねばり、一歩も譲らず、時間がたてばたつほど米国はロープ際に追い込まれて行っています。
その象徴的キャラがバンスです。
バンスは珍しくも、政権中枢から派遣された特使としてジュネーブの和平会談に臨みました。
と、ここまではよかったのです。おそらくバンスやトランプは敗戦処理くらいに思っていたはずです。
しかし冷静になって見て下さい、イランはなにひとつ譲歩していないのです。

「イランは12日、米国との戦闘終結に向けた覚書の文言は最終決定されておらず、14日にスイスのジュネーブで署名するとの報道は事実で​はないと否定した。国営ヌールニュース が情報筋の話として伝えた。
また準国営の‌ファルス通信は、交渉チームに近い情報筋の話として、14日にジュネーブで米国との合意に署名するとの報道は虚偽だと伝えた。
イラン国営通信IRNAも同日、米国との覚書において、イランはホルムズ海峡の管理権の移譲に​ついていかなる約束もしておらず、同海峡の将来的な運営については、イランと​オマーン間の対話および共同決定によって地域問題として解決され⁠るとした。また、現行の覚書では核問題に関する合意はなされておらず、核協議は署​名後60日以内に実施されるとしている」
(ロイター6月12日)
イラン、米との覚書巡る報道否定 ホルムズ管理移譲も「約束せず」=報道 | ロイター 

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ロイター 

イランは「米国との覚書において、イランはホルムズ海峡の管理権の移譲に​ついていかなる約束もしておらず」と初めから言っているじゃないですか。
つまりイランはホルムズ海峡がいかにメガトン級の外交的武器であるのか知ってしまったということです。
海上封鎖は物理的、軍事的に完璧にやる必要はないのです。
やると見せかけるだけでいいのです。軽く襲撃をしてみせるとか、ミサイルを撃つだけでいい。当たらなくてもかまやしません。
それだけでロイズは敏感に反応し、海峡を通過する船舶に保険を発行しないことがわかったからです。
イランがただ海峡を封鎖すると「言うだけ」で世界経済は震撼してしまった、そしてそのことをイランがしっかり学習したという恐ろしさです。
これはある意味、出来るのか出来ないのかわからない核兵器より強力、しかもイージーです。

今後自由主義陣営は、イランのホルムズ海峡の「実効支配」に怯えて、この海域に海軍を貼り付けておくしかなくなりました。
そして中東地域から米軍を撤退させよ、などというイランの要求はとうてい呑めないわけです。
となるとイランとの交渉は頓挫するでしょうな。

そのうえにイランは小憎らしいことには、かんじん要の核兵器に関しては絶対に廃棄しないというラインを死守しています。
だっていまや核兵器はイランの「国体」ですもん。
放棄したらイスラム坊主独裁体制が崩壊してしまいますもん。
だから色々と言うでしょうが、絶対に核は手放さない。
手放して滅亡したカダフィと、核を握りしめて独裁を維持できている北朝鮮を見ていますから。

そうなると困るのは逆に米国です。というかバンス。
頑として譲歩しないイランと、イライラが募って八つ当たりするトランプに見事に挟まれてしまいました。
トラ親方は激怒しています。

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XユーザーのThe White Houseさん

「米国軍機は、停戦協定違反を理由に、イランのミサイル・ドローン貯蔵施設と沿岸レーダー施設を攻撃した。またしてもだ!彼らは決して学ばないかもしれない!
我々がもはや理性的に対応できなくなり、我々が非常にうまく始めた任務を軍事的に完遂せざるを得なくなる時が来るかもしれない。そうなれば、イラン・イスラム共和国はもはや存在しなくなるだろう!」

トランプはこの暫定合意を廃棄して戦闘を本格的に再開するぞ、とどなっています。
トランプは簡単に「うまく始めた任務を完遂させる」なんて言っていますが、意味わかっているのでしょうか。
空軍と海軍ではイランという独裁国家は敗北を認めないのですよ。
「完遂させる」ためには陸上部隊の本格投入が必要です。
そうなったら足抜き出来ませんよ。

しかしそんなことを米国議会が承認するでしょうか。
民主党はあの泥沼だったイラク・アフガンを思い出して冗談ではないと震え、共和党すらトランプは戦争をしないと言って大統領になったんだろうと突き上げます。
バンスはいままで戦争に消極的でしたから、彼に矛先は向かいます。

「核問題などでイランとの最終合意に向けた協議を担うバンス米副大統領が米国内で難しい立場に置かれている。与党・共和党には米イランが17日に締結した戦闘終結の覚書がイランに妥協し過ぎているとして批判的な声があり、対イラン攻撃に慎重だったバンス氏が元凶という見方がある。バンス氏は2028年大統領選の共和党候補選びで有力視されているが、協議の行方次第ではトランプ大統領の後継者争いで失速する可能性もある」
(産経6月28日)
バンス米副大統領に対イラン強硬派の突き上げ 協議失敗なら責任、28年大統領選に影響も - 産経ニュース 

共和党当保守派はこんなあいまいな合意は止めちまえ、徹底的にやれと言うし、そんなことをしたら先は見えているバンスはそんなこと言われてボク困っちゃうよと悩んでいます。
それもこれも甘い見通しで戦争をおっ始めてしまったトランプが馬鹿なのです。

 

 

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コメント

 そこまでイランを過大評価していいんですかね。

なにごとも、中途半端はよくない。
戦争を始めたなら、最後まで徹底的にやらないと、のちの禍根を残すことになります。
そんな覚悟もなく始めた戦争なら、トランプには反省してもらいたいですが、どうせあのじいさんは反省しないでしょうから、せいぜい存分に苦しんでいただきたいものです。

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