一転して県の特別調査委員会設置決まる
すったもんだで設置が危ぶまれていた辺野古転覆事故の背景や再発防止策を調べる特別調査委員会の設置がようやく決まったようです。
当初、デニー知事とその与党であるオール沖縄は「捜査中で時期尚早5などというわけのわからないことを言って反対してきました。
「沖縄県議会の各会派代表者会が8日開かれ、名護市辺野古沖で3月に発生した修学旅行船舶転覆事故を巡り、沖縄自民党・無所属の会が提案した調査特別委員会の設置について協議した。しかし、自民以外の各会派は「捜査中で時期尚早」「総務企画委員会で対応できる」などとして反対し、意見の一致には至らなかった。自民会派は引き続き、本会議への上程を求める方針だが、設置議案は否決される公算が大きくなった」
(産経7月10日)
沖縄県議会の辺野古事故調査特別委、設置否決の公算 自民以外「時期尚早」などと反対 - 産経ニュース
特別委員会設置要求の景気となったのは、当時の状況を防犯カメラ映像が見つかったのです。これの詳細は明日に。
【動画】辺野古沖事故、漁港防犯カメラの映像公開 緊迫した様子…救助された生徒「1人足りない」(写真・画像 5/5) - 産経ニュース
「17日の会見では、その真意を問われ『事故は捜査機関が調査中で、県としては引き続き状況を注視したい』と説明。その上で、『一般論として、防犯カメラの映像は捜査や調査の一級証拠品となり得るものと認識している。捜査の情報として伝えられるものが、なぜそのように発信されているのかという疑問はついて回る』と述べた」
(八重山日報7月10日)
防犯カメラ映像公開重ねて疑問視 玉城知事 「捜査の一級証拠となり得る」(沖縄八重山日報) - Yahoo!ニュース
ほー、デニーさんそこにズラしましたか。
当時の事故後の辺野古港状況をリアルに伝える防犯カメラ映像がを公表したのは産経でした。
産経はヘリ協議会の代表の浦島氏がいうところの「右派メディア」ですが、右から出ようと左から出ようと、それが語る事実こそが問題なのです。
それをデニー氏は「なぜ発信されたのかという疑問」にすり替えてしまってうやむやにもみ消そうとするわけです。
死亡事故、それも未成年を死に至らしめたのですから、当該首長は再発防止のために徹底した事実究明を率先して行うのが常識です。
その第一級の資料が出てきたら、デニー氏は「誰が出したんだ、こんなもん」と言うのですから人間失格です。
鋭く反応したのは知華さんの御遺族でした。
お父上はデニー知事とその与党に対してこう述べています。
「この報道を受けて、遺族としての考えを残しておきます。
海上保安部による捜査は、刑事責任の有無を明らかにするためのものです。
一方で、なぜ学校の研修旅行という教育活動の中で、生徒が安全性が確認されていない船に乗ることになったのか。学校、旅行会社、受け入れ側、そして行政のそれぞれに、どのような課題があったのか。こうした全体の構造の検証は、捜査とは別に行われる必要があるものです。
文部科学省の調査と通知、学校法人の特別調査委員会は、その一部を担うものですが、沖縄県側の受け入れの仕組みを検証できるのは、沖縄県と県議会しかありません」
(辺野古ボート転覆事故遺族メモ7月10日)
防犯カメラ映像 沖縄県議会|辺野古ボート転覆事故遺族メモ
まことにそのとおりです。
この前後にご遺族は知華さんと共に暮らした家を引き払ったそうです。
「京田辺にはこの5年間の思い出がたくさんあります。
よく寝落ちしていたコタツ
朝メイクの洗面台
推し活グッズが並んだ棚
夜中までお菓子作りをしていたキッチン
知華が入るとなかなか空かないトイレ
家の中では、どこにいても知華の姿や声がはっきりと思い浮かべられます」
(辺野古ボート転覆事故遺族メモ前掲)
ご遺族は知華さんの遺品を整理しながらこれをお書きになっていたのでしょう。
そのような時に、それにもっとも答えねばならないはずの県知事は新事実の調査に尻込みし、誰がこんなもんを出したんだと筋違いな怒りを吐く、このギャップを埋めるのは県議会しかなかったはずです。
その背景には事故調査が進展をみせない、捜査範囲は狭く、政治責任に問われる可能性も低いと遺族は見ています。
ご遺族はこう書いています。
「いろいろな方々に、広く話を聞いています。
その中で、当初から持ち続けている大きな懸念があります。
それは、刑事罰に問われる範囲が、私が想像しているよりも遥かに狭い範囲にとどまってしまうのではないかという点です。
今まで直接やり取りをさせていただいた関係各所、弁護士、専門家、報道の話を総合すると、おおよそ以下のようになります。
・海難事故の捜査は、陸上での交通事故等と違い、送検までに時間がかかる
・海上保安庁が担当する捜査は、海上とその周辺に範囲が限定されがちである
・警察が並行して捜査することはない
・船長を含む反対協議会は被疑者として捜査対象にはなっているはず
・現時点で、学校法人、校長、教員は、いずれも被疑者として扱われていない
・旅行会社についても、学校と同様
特に、学校に対する家宅捜索などが未だなされていないことからすると、現時点で、学校関係者が被疑者として捜査の対象になっていないことは間違いなさそうです。
法に明るくない私からすると、
複数年にわたって積み重ねられた学校のいい加減な対応や怠慢。
一部教員が危険を認識しつつも、共有や改善が行われなかった。
違法な抗議活動を行う船長に生徒だけを乗せ、引率教員は乗船すらしなかった。
結果、船は転覆し、知華は未来が奪われた。
事故は何度も防ぐ機会があったのに、学校は何も行わなかった。
そうした学校側の責任は、転覆させた船長と同等に重いのではないでしょうか。それなのに、誰も何の罪にも問われることなく終わるなど、あって良いものかと思うのです」
(辺野古ボート転覆事故遺族メモ 6月23日)
刑事責任|辺野古ボート転覆事故遺族メモ
遺族から「沖縄県側の受け入れの仕組みを検証できるのは、沖縄県と県議会しかありません」と名指しされて、一転してようやく県議会も動きました。
「沖縄県名護市辺野古沖で船2隻が転覆し同志社国際高(京都府)2年、武石知華(ともか)さん(17)ら2人が死亡した事故を巡り、沖縄県議会は13日、事故を調査する特別委員会設置案を全会一致で可決した。8日に行われた各会派の代表者会議では自民以外の会派が「時期尚早」などとして反対。設置案は当初、否決の公算だったが、知華さんの遺族の意向を踏まえ、一転、全会一致での可決となった。
政治利用につながらないよう十分配慮し、慎重かつ適切な運営を期すとする付帯決議案も全会一致で可決した」
(産経7月13日)
辺野古沖事故で沖縄県議会、調査特別委の設置案可決 否決公算から一転、「全会一致」に - 産経ニュース
今後どのような展開になるか予断を許しませんが、県議会がこの事件の闇を払ってくれることを祈ります。












































































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