ミランコビッチ・サイクルなんてものもありますよ
だんだん話がニッチになってくるので恐縮ですが、地球温暖化を説明する時、忘れられた学説でいちばん有名なのは、おそらく旧ユーゴ(セルビア)のミルティン・ミランコビッチという天才が唱えたその名もミランビッチ・サイクルでしょう。
これは数万年単位でなぜ地球に氷河期が来て、その後に温暖期(間氷期)が来るのかを、公転軌道と地軸の傾きから説明したものです。
ところで、地球の軌道が楕円だということをご存じでしょうか。
・ケプラーの第1法則
- 惑星は太陽を1つの焦点とする楕円軌道を公転します。
- 太陽は楕円の中心ではなく、少しずれた焦点に位置します。
- 惑星と太陽が最も近づく近日点、最も遠ざかる遠日点、太陽 (焦点) はすべて楕円の長軸 (長い方の軸) の上にあります。
- 軌道長半径をa、離心率をeとすると、最近距離はa(1-e)、最遠距離はa(1+e)となります。
約10万年の周期で地球は正円になったり、楕円になったりすることは知られていました。
楕円軌道の時と正円軌道の時はなんと1800万キロも離れているのですから、地球に影響が出ないはずがありません。。
楕円軌道 - Wikipedia
実際、楕円の軌道の時は外周が太陽から離れてしまいますから地球は冷えていき、その逆に近づくと温暖化します。
実は21世紀の地球公転軌道は、太陽に近づいている軌道上を回っていますから温暖化しているというわけです。
次に、地球は公転しながら自転軸が変化しています。その傾きは21.5度から24.5度です。
この傾きが大きいと夏が暑くなり、冬は寒くなるといった季節さが激しくなります。ちなみに現代は23.4度で傾きが大きいほうの時期になります。この周期は約4万1000年です。
さて、これでお終いかと思ったらもうひとつあります。それが地軸そのものの回転運動です。独楽が首を振るように太陽と月の引力の影響で、自転軸が回転しています。
これを歳差(さいさ)運動と呼び、その周期は約2万5800年です。
さあ、この3ツの壮大な地球の軌道や自転軸の回転による周期が、地球の気象を決定づけています。
周期の長い順番から
①約10万年周期の地球公転軌道の離心率の変化
②約4万1千年周期の地軸の傾斜角の変化
③約2万6000年周期の歳差運動
この3つが重なり、日射量の周期的変化が生じ、日射量の極小期が氷河期に当たり、極大期が間氷期(温暖期)にあたります。
上図のPrecessionというのが歳差運動のことで、その下のObliquityは自転軸の傾斜角、3番目のEccentricityは公転軌道の離心率です。
この三つの周期で地球気候が決まるわけてすが、その計算式は専門家にも複雑怪奇だそうです。
しかし、それが正しいと立証されたのは、70年代に、海底のボーリング調査によって、採取されたサンプルの有孔類の酸素同位体比からえられた気象変動周期とミランコビッチ周期がぴったりと一致したためです。
これにより、太陽の日射量と氷河期の成立には強い相関関係があると分かりました。
国立天文台の伊藤孝士氏は、自転軸は傾きが大きければ極地方に入射する日射量は大きくなって氷床は溶けて小さくなり、傾きが小さければ極地方に入射する日射量が減って氷床は成長しやすくなる、と述べています。
この他に地球気候に大きく影響を与えているのは地球の自転、海流や気圧の変化により約30年前後の周期で大気と海洋が連動して変化する太平洋振動などもあり、そのうえに太陽黒点の変動も重なっているわけです。
とまぁこんなに変数が多いのに、どうして人為的二酸化炭素ガスだけが、地球気象の決定要因だと断言するのか理解に苦しみます。
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本当に結びの言葉が全てを言い表しているように思えます。
多くの変数が入り乱れて複雑なはずなのに、恣意的に端折ってシンプルな方程式を導き出し、某かの悪をあぶり出して晒しものにする。
陰謀論を振りかざす気持ちはさらさらないですが、深謀遠慮というか、なにか闇の存在を感じてしまいます。
投稿: 右翼も左翼も大嫌い | 2026年7月10日 (金) 06時57分
なんともここでミランコビッチ·サイクルの話が出てくるとは思いませんでした!
仮説としては数十年前からありましたけど、昨年に南極氷床の分析で証明されましたね。
他の様々なデータと組み合わせて、記事全体がまるで専門家の地球物理学者が書くような内容で非常に分かりやすいし納得できます。。
投稿: 山形 | 2026年7月10日 (金) 08時10分
前にも書いたかも知れませんが、近年になって顕著になっている温暖化要因は、数多の文明の利器を発明しながら増え続けている人類の活動熱そのものだと思いますわ。ぞくぞく建設してるAIデータセンターなんて、もうメチャクチャ熱を発生するようです。
地球規模からすれば一つ一つは無視できるような極小の熱ですけど、これからも100億人が米国並みの生活水準を目指して頑張っていくわけですから、その熱全体が地球の直径に比較すれば薄い薄い大気圏へ排出されていくわけで、そりゃもうタマリマセンわ。すぐに宇宙空間に逃げてくれればいいのですが、空気がそらもうめちゃくちゃ熱を蓄積するのは、一般の生活の中ででも感じ取れることですわ。
人類が発生する熱と大気圏の熱環境との関係を研究してる人達もいるのでしょうが、市井にいる私にはそれを見た記憶がないので、実はあまり関係性が無いのかも? それともこの説は「それを言っちゃあオシマイよ」なんで秘匿されている?
これだと期待されている小型原子炉も元々地球上にない熱源なんでアウトだし、同様に核融合もダメ。再生可能エネルギーだけが元々自然界にある熱源としてセーフかと思いきや、バックアップ電源が必要だし、その施設の生産・廃棄にかかるエネルギーもバカにならない。100億人はツライよ。
かのイーロン・マスク兄ィが火星移住をホンキで考えているのは、超天才のタワゴトとは片付けられなくて、彼は地球がダメになることを確信しているのか?小学生の頃に邦画"ノストラダムスの大予言"を観て、心底ビビリまくった記憶がよみがえって来ましたわ。
投稿: アホンダラ1号 | 2026年7月11日 (土) 00時25分