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2026年7月 9日 (木)

身体と一緒に頭も冷やせ

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温暖化二酸化炭素説というのは、あまたある気候変動説(おそらく10くらいはあります)のひとつくらいならほどがいいのです。
そうですね、人為的温室効果ガスはもあるでしょうね、という程度なら私もそのとおりだと素直に思います。
しかしよく二酸化炭素説に少しでも疑問を呈すると、「おまえは温暖化を否定するのか」とか「CO2をジャンジャンだしても心痛まないのか」「地球に優しくない不埒者め」などといわれたりしますが、もちろん違います。

今、世界は温暖化しているのは事実ですし、CO2もこれ以上出ては困ります。
ただし、温暖化の原因は単純ではないというコトを言いたいのです。
また化石燃料を敵視する余り、経済に足かせをかけるのも止めようや、と言いたいだけです。
いまやっと呪縛が解けかかってきていますが、いままではそりゃあヒドイもんでした。

IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)によって二酸化炭素説独裁政権が成立し、他の説を「粛清」すると、二酸化炭素だけですべての気象変動を説明できるような錯覚が生まれました。 
このIPCCという科学者の国際団体は、1998年の設立趣旨でこう謳っています。
「人間が起こす気候変動の(クライメイト・チェンジ)リスクの科学面と影響、対策を考える」
ここには「気候変動」とはありますが、その原因を温暖化とだけは書いていません。
当然です。初めから結論を決めた科学などはありえないからです。

IPCCの報告書は、科学面・影響・対策の分野に分かれていますが、なんと言っても「科学面」の知見がその大本です。
「気象変動」という限りは、当然寒冷化の可能性も含まれた多様な議論が保証されるべきですが、そうではありません。
初めから結論が人為的炭酸ガス説でガッチリ固まった「科学的団体」なのですから、白けた自己矛盾です。

私はIPCCの人為的炭酸ガス温暖化説は「根も葉もある間違い」 だと考えています。
たしかに人為的温暖化は存在します。
これだけ人類の経済的社会的営為が広範になると、その影響は無視できません。
しかし炭酸ガスだけで、地球の気候変動をすべて説明しようとするにはあまりにも無理があります。
地球の気候は周期的に変動し続けていますが、その理由を右肩上がりに増大する人為的炭酸ガスひとつで説明しようとするから無理がでるのです。

たとえばなぜ、他の太陽の活動や海洋の周期を視野に入れようとしないのでしょうか。
おそらく私は人為的温暖化と、周期的寒冷化が綱引きをしている状態が現代ではないかと思っています。

しかしIPCCは、温暖化の原因を過度に人為的炭酸ガスのみに求めた結果、その対策もまた炭酸ガス排出規制に一面化され、ともかくなんであろうと炭酸ガスさえでなきゃいいんだろうというようになりました。

そしてIPCC二酸化炭素説独裁政権が成立すると他の説を「粛清」してしまい、二酸化炭素だけですべての気象変動を説明できるような空気が生まれました。
この空気はコワイですよ。ひと頃は化石燃料も適度に使おうなんて言っただけで「地球の敵」としてグレタ・トゥーンベリさんから怒鳴り込まれる有り様です。  

他の説は皆忘れられるか、こっそりと異端審問にかけられて葬られてしまいました。
たとえば、IPCCは太陽の活動の影響を、二酸化炭素の温室効果の7%ていどと過小評価して葬ってしまいました。
科学者にあるまじき非科学性です。

ところで、コロナの真っ最中にCO2が史上最高値だったのを知っていますか。
コロナ感染の盛りで世界経済が最低だったのにかかわらず、CO2だけは出まくっていたことになります。

「ロンドン(CNN) 二酸化炭素(CO2)をはじめとする大気中の温室効果ガスの濃度は年々上昇を続け、昨年さらに観測史上最高値を更新したことが、世界気象機関(WMO)の新たな報告で明らかになった。
WMOが25日に発表した報告書によると、昨年のCO2濃度は産業革命前の149%を記録した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で新たな排出量は一時的に減少したものの、大気中の濃度が過去10年間、次第に上昇してきた傾向に変化はみられなかった。」
(CNN2021年10月27日 )
CNN.co.jp : 大気中のCO2濃度、昨年も記録更新 世界気象機関の報告

これを炭酸ガス人為説の間違いの傍証のように言っている人がいましたが、そうではありません。
こういう時間差が出るのは、CO2が海洋や植物に吸い込まれる自然界の緩衝作用が働いているからです。
植物や自然界がいったんCO2を吸収して一定時間ため込んでから吐き出すのです。

では、いったいどのくらいの時間かかって吸い込まれているのかは大事なポイントです。 
というのは、海洋や植物に吸収されるまでに長い時間がかかるのです。
つまり、今この世界にあるCO2は、ただいま現在のものではなく、過去に由来して蓄積しているのです。
この蓄積期間にも説がいろいろとあるようですが、最短で5年間、長いもので200年間という学者もいるそうです。 

このCO2が自然界に吸収されるまでの期間を、「滞留時間」と呼びますが、これを最短の5年間ととると、モロに人間の活動によるという証明となります。
 一方200年ととると、人間活動との関係が微妙になります。 
というのは工業化のきっかけとなった産業革命が起きたのが18世紀半ばから19世紀だからで、人為説ならばそこから有意な気温上昇がなければならないはずですが、実は19世紀にはテムズような河が凍るような小氷河期が到来したこともあるのです。
また20世紀にも70年代には寒冷期が来ています。
私が若い頃はもっぱら氷河期がやってくると人類はおびえていたのをもう忘れたようです。

では、5年~15年間の短期滞留期間説を取るとすればCO2が気温上昇の疑惑の真犯人という異になります。
ここで登場するのが、CO2と気温上昇がパラレルで上昇するという超有名なマイケル・マンのホッケースティック曲線です。 
これは樹木の年輪の感覚から割り出した仮説です。

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これが地球温暖化を説明するのに都合がいいことから、炭酸ガス主犯説の科学的根拠とされました。
しかしあいにく、このホッケースティック曲線は間違いだらけなのです。
最大の誤りは、上のグラフの右に見える19世紀以前の気温が単調に横ばいですが、現実の観測記録と大きく異なっています。
また10C世紀~14世紀の中世温暖期は無視され、19世紀の小氷河期もなかったことになっています。
つまりマンは都合悪いデーターはこっそり消していたのです。

実はそのことはいまやIPCCですら認めています。ただしこっそりと小声で。

「だがIPCCの第5次評価報告書(2013年)の示した過去の温度のグラフでは、中世(1000年前後)の温度は、現在とあまり変わらない高さまで上がっている。
政策決定者向け要約
「北半球では、1983年から2012年の30年間は、過去1400年間で最も暖かかった可能性が高い」「幾つかの地域において、中世気候異常(950年から1250年)の内の数十年間は、20世紀末期と同じぐらい暖かかった(高い確信度)」となる。(略)

ホッケースティック曲線の発表の後、古気候を巡った論争が起きて、結局、IPCCはホッケースティック曲線の使用を止め、最新の第5次評価報告書では北半球において中世の温暖期(今のIPCCの言葉では中世気候異常と呼ばれているけれども)が存在したことが明記されている」
(『中世は今ぐらい熱かった:IPCCの最新の知見』杉山大志IPCC第6次評価報告統括代表執筆者)

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上図のIPCC(2007) 第4次評価報告書においては、ホッケースティック曲線は消滅しています。
つまり20世紀に入って特異な気温上昇が見られたという説は、科学的信憑性が低いとIPCC自身が認めているということになります。

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また上のグラフは、中世温暖期は地球規模で見ても、中世の温暖期は現在よりも暖かかったとする複数の温度再現研究結果をまとめたものです。
中国においても同様の中世温暖期があったことが記録に残っています。

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また、このホッケースティック曲線が衝撃を与えた20世紀からの極端な気温上昇の中にも、下図のように1940年から1980年まで続いた「寒冷期」が存在します。
そういえば思い出しました。1970年当時の世界の気象学会はどんな警鐘を鳴らしていたのでしょうか。「来る小氷河期に備えよ!」でしたっけね(苦笑)。
そのわずか20年後に真逆ですか、まさに「君子ハ豹変ス」の見本ですな。 

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それはさておき、上の地球の気温変化グラフに、下図のCO2の排出量グラフを 重ねてみましょう。1940年~1980年にかけて、大気中のCO2濃度に低下が見られたのでしょうか、下図をご覧ください。

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 一目瞭然ですね。1940年のCO2排出量は50億トン弱、1980年には180億トン弱、つまり3.6倍になっているにもかかわらず、実際には寒冷期が来ているのです。
これをどのように、CO2の増大が地球の気温上昇につながったと整合性をもって説明するのでしょうか。 

下は極地における氷床ボーリングによる二酸化炭素とメタンの資料ですが、左端の現代と2万3千年前を較べれば同じだとわかります。
さらには1万3千年、3万3千年前にも高い時代がみられます。
The Vostok Ice Core: Temperature, CO2 and CH4
http://euanmearns.com/the-vostok-ice-core-temperature-co2-and-ch4/
 

Vostok_temperature_co2

これらをバッサリ切って視野に入れない、いや議論すらさせないでは、あまりに非科学的というもんではありませんかね。
にもかかわらずその原因を一面的に人為的炭酸ガスのみに求めていき、経済や社会生活に大きな打撃を与えかねない現在の信仰にも似た風潮には疑問をもたざるをえません。

現在のグリーンファンドなどは巨額な資金を運用しており、いまや世界経済にも影響を与えるまでになっています。彼らの野望とこの人為的炭酸ガス説は無縁とは考えにくいのです。

 

 

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コメント

CO2を出しまくってる中国に対して、忖度して何も指摘もできない国々が何を言おうと、薄ら寒いだけです。
しょせん、ビジネスを包むだけの糖衣にすぎないCO2削減なんて美辞麗句は、「どれだけ儲けられるか?」という目的を果たす道具にすぎません。
人間が欲望を抑えて地球のために自らの命を捧げようなどと、できるわけがないのです。

基礎研究にはお金が掛かるが、時間も掛かる。(もちろん応用研究も。)再現性の高さを確認するには途方も無い時間が掛かるテーマもある。
お金が絡む以上、研究を続けるための妥協や、儲けや名誉の目論み、政治性・党派性などいろいろ付いてくる。役に立つと分かるまで100年掛かるかもしれなくてもお金を出します、なんてことはもう世界規模で難しくなっている。
「時間が掛かるのは分かっている。でも成果は出して欲しい。取り敢えず口は出さずに研究費を出しましょう」などと言ってくれる人徳ある大富豪はなかなかいない。
それでも、お金も名誉も政治もまぁ置いて、「知らなかったことを知りたい」と思う研究者の動機が新たな知見と応用へ繋がっていくことはある。お金を得る・生むための重圧をチラ見しながら、誰にも知られなくても、すぐには役に立たなくても、研究を続ける人々や続けさせてくれる、くれようとする上司はある。

ラボでやったら駄目よと教わる沢山のことの中に、
・少ない/十分でないサンプル数で一般化する
・「ある期間に見られる傾向」に永続性があると思い込む
・状況証拠と直接証拠を混同する
・地位や業績ある人の意見だから、或いは多くの人が言っている意見だからと同調する
などなどがある。誰の実生活にも役立てられる戒めかと思います。

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