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2026年7月18日 (土)

またまた再燃したイラン戦争

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米イラン停戦で「MOU」(了解覚書)を取り交わしましたが、双方の合意ではなく「とりあえず戦闘を止めてみた」、にすぎない休戦であることがはっきりしました。
再び米国はイラン攻撃を始めようとしています。

「トランプ米大統領は14日、イランの全港湾に対する海上封鎖を再開し、イランが交渉に復帰しない限り来週にも発電所や橋を攻撃すると警告した。米国によるさらなる軍事的圧力の強化となる。
米軍は同日、「ホル​ムズ海峡で商業船舶を攻撃するために使われているイランの能力を引き続き低下させるため」として、イラン‌に追加攻撃を開始したと発表した。米当局者によると、イラン国内の軍事目標に対し追加攻撃を実施し、「新たに生じた脅威」を排除した。同当局者は追加攻撃は数回にとどまったと述べ、詳細については言及を避けた。
イランは先週、米国との対立が再び悪化したことを受け、ホルムズ海峡を再閉鎖したと表明し、先月合意し​た脆弱な停戦が一段と揺らいでいる。
トランプ氏は14日夜に放映されたFOXニュースのインタビューで「エネルギー関連の標的は最後に取っ​ておくが、最終的には攻撃する」とし、「交渉のテーブルに着かない限り、来週は発電所、そして橋だ」⁠と述べた。また、米交渉担当者がイラン側と接触し、取引を呼びかけたと明かした」
(ロイター7月15日)
トランプ氏がイラン港湾封鎖再開、エネ施設攻撃警告 「通航料」は撤回 | ロイター
まだ「警告」の段階のようで、イランの出方を見てエスカレーションするという理性は残しています。
一方イランも攻撃を再開しました。

「米軍が連日、イランを攻撃する中、イランの反​撃も激しくなっている。米軍が6夜連続で攻撃したの‌に対抗し、イランは初めてシリアの施設を攻撃したと発表した。
米軍は16日、6夜連続となる攻撃でホルムズ海峡に位置するケシム島などを攻​撃した。イランの国営メディアなどによると、南​東部のイランシャール、沿岸部バンダルハミルの⁠橋や鉄道駅が攻撃され、7人が死亡した。
イラン軍は17日早朝、バーレ​ーンとクウェートの米軍施設を攻撃したと発表。ヨルダン​の空軍基地やカタールも攻撃された。
その後、イスラム革命防衛隊は、国営メディアを通じ、イランシャールで同国の兵士が殺害された​ことへの報復として、シリアのアルタンフにある米軍​の特別作戦司令センターを攻撃したと明らかにした。ホルムズ海峡‌はイ⁠ランが完全に掌握していると改めて主張し、米国の攻撃が続く限り同海峡を通じた石油やガスの輸出は行われないと表明した」
(ロイター7月17日)
イラン反撃強める、湾岸諸国の米軍施設攻撃 シリアも初めて標的に | ロイター
イランの攻撃は一見四方八方にミサイルを撃っているようですが、中東調査会によれば攻撃対象はいちおうこのような箇所です。
イラン:イスラエルに対して弾道ミサイル攻撃を実施 | 公益財団法人 中東調査会
①イスラエル
②中東に展開する米軍基地
③米国を支持する湾岸諸国、米軍基地を提供する国
なんだやっぱり四方八方じゃないかというかんじですが、今回はシリアにまで戦争を拡大しています。
そのうえに切り札としての味をしめてしまった海峡封鎖も、ホルムズ海峡だけではなく紅海ルートにも手を伸ばしています。
それは中東産油国がホルムズ海峡の代替ルートとしてヤンプー港と紅海ルートでほぼすべての原油輸出を行っているからです。

下図をみると左端の紅海沿岸にヤンブー港から東部のアブカイク石油処理センターにパイプラインがつながっています。
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数十億ドル規模の石油パイプラインプロジェクト5件により、1日あたり1000万バレル以上の石油が輸送され、世界がホルムズ海峡への依存度を低減するのに役立つだろう。

サウジはこのヤンブー港-紅海ルートで、日量460万バレルを輸出していますが、それはこの港湾のほぼ最大能力です。
ただしこの紅海ルートの問題は、ここにサマリアの海賊とイエメンのフーシ派というイラン出先勢力が存在することです。
イランはイエメンのフーシ派に資金と武器を流し込み、イランの代理勢力として育ててきました。
イエメン国内では国際承認政府と11年近い内戦を続けていますが、人口の約7割が同派支配地域に住み、独自の行政サービスを提供し、強力な軍隊を保持する姿は「事実上の国家」とも称されているそうです。
テレビでは堂々とイエメン政府を名乗って登場しますのでお間違いなく。
このフーシ派はサウジと戦争を繰り返してきましたが、イラン戦争前までは一時的な休戦状態でした。

しかしイラン戦争が始まりフーシー派の本部であるイランが危機に陥るや、ヒズボラなどと共に親分危うしとばかりに参戦しました。

まぁ、中東原油と海峡問題は古くて新しい問題で、イラン-イラク戦争当時から問題とされていました。
サウジやUAEせよくわかっていて、だからこそサウジは東西パイプラインを作り、UAEもホルムズ迂回ルートを構築してきました。
今回のイラン戦争で、第3ルートとしてイラクからシリアへのルートの構想も進展しています。
シリアがかつてのような内戦が終結したのでそうとうに進展することでしょう。
イランはホクムズ海峡を実効支配していくとぶち上げ、米国はそれを逆手にとって逆封鎖をかけてイランを締め上げたのですが、戦争の始め方がイスラエルに煽られているかのように何の根回しもなくあまりに突発的、かつトランプ流傲慢に満ちていたために国際社会の協力が得られていません。
特に、本来ならば米国と必ず共同していた英国が労働党政権でなにも決められずに懐手してしまったために、NATOも動かないという状況です。
本来は国内生産の原油で賄える米国がしゃかりきになり、一番の利害関係国であるヨーロッパが冷やかというねじれかげんです。
このていたらくでは、トランプの機嫌はいっそう悪くなるでしょうな。
込んだトランプはかなりの確率でイランの主力原油積み出し基地であるカーグ島を攻撃するかもしれません。
そさも空爆だけでは効果が薄いので、今中東に出張っている海兵隊や82空挺師団を使って限定的占領をする可能性があります。
カーグ島を占領すれば、イランの原油積み出し能力はゼロになりますから、海上封鎖をする必要の大半がなくなり、イランの外貨収入が切断されてしまいます。
まぁ、イランもわかっていますからお待ちしているでしょうが。
いずれにしても、イラン戦争とは石油戦争であるという宿命から逃れられないのです。

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コメント

いつもありがとうございます。

今回の再燃は、W杯休戦が明けたのではないかと思います。
アメリカが負けて、トランプは批判され、(賭に負けたかも??)
腹いせもあったかもしれません。

しかしW杯はまだ終わっていません。
アメリカのスーパーボウル的なハーフタイムショーが心配です。
出来れば、爆発より、誰かが急にイマジンを歌い出すみたいな事件を起こして欲しいです。

なお私は、トランプの戦略については支持しています。

 革命防衛隊と言うガン細胞が野放しになってる限り、イランの「手がしてる事を足が知らない」という矛盾が無くなる事はないでしょう。

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