• 20260917-033854
  • 20260916-044254
  • 20260915-021013
  • 20260913-235521
  • 20260913-233020
  • 20260914-063337
  • 20260914-063651
  • 20260912-052957
  • 20260910-015257
  • 20260910-015849

« ハマスがトルコに引っ越す | トップページ | 鈴木貴子さん、外交は等価交換です »

2026年8月14日 (金)

プーチンの北方領土上陸

S22-090

8月13日、プーチンが北方領土に上陸しました。
上陸したのは、北方領土4島のうち人口が最も多く、政府機関や軍事施設が集中する択捉島です。
プーチンはかねがね上陸を約束しており、2024年には「必ず訪問する」と公言しています。
これが2年半遅れたのはウクライナの泥沼に自らとびこんでしまったからです。

「ロシアが不法占拠し、13日にプーチン大統領の上陸が報じられた北方領土の択捉(えとろふ)島周辺などで、ロシアがミサイル演習や射撃訓練を行うと通告したことが分かった。日本政府は外交ルートで厳重に抗議した。プーチン氏の北方領土訪問は初で、演習により不法占拠の既成事実化をアピールする恐れもあり、政府は警戒を強めている」
(産経2026年8月13日)
<独自>ロシア、プーチン氏初上陸の択捉島周辺で軍事演習通告 日本政府は厳重抗議 - 産経ニュース

プーチンは太平洋艦隊の艦上で日本に向けてこう言っています。
言った場所が軍事施設で、ご丁寧にも海軍の軍服まで着ています。
隣国の領土にズカズカと上陸し、軍の軍艦の上からモノを言っている、というスタンス自体にご注目ください。
しかもご丁寧にも海軍の軍服まで着ていますから、これがこの間の中国とつるんでの共同訓練という名の軍事挑発と一緒だとわかります。
いわばこぶしを振り上げて日本がいちばん嫌がることを言いに、嫌がる場所で言ったわけです。
それにしても軍服姿のプーチン、似あわねぇ。まるで嫌われモノの冷血な政治将校みたいだ。
ムネオさんや森さん、ここまでされてまだ幻想持ちますか。

内容的にはいつもどおりの北方領土交渉の言い訳と、交渉の継続拒絶したのはおまえらのせいだといわんばかりにウクライナに対する日本の支援を非難しています。
原文からその部分を抜き出します。

20260814-014138

<独自>ロシア、プーチン氏初上陸の択捉島周辺で軍事演習通告 日本政府は厳重抗議 - 産経ニュース


「日本は我々の隣国であるが、ウクライナ情勢を口実にして紛争の原因を深く掘り下げることなく、ロシアに対して制裁を課した。我々に何かを仕向けることがない形だった。
さらに、日本は最新の軍事ドクトリンの文書の中で初めて、ロシアを主要な脅威の源に加えた。私たちが日本を威嚇しているわけではないことを強調したい。
私たちは日本に何かを要求しているわけではない。むしろ、日本が我々の国に千島列島問題と言われる形で領土的要求をしている。しかしながら、これは(★この要求は)第二次世界大戦の総括をまとめた現実として国際文書に明記されている。しかし、ロシアはここでも日本と平和条約締結に向けた目的の中で解決する用意があった。
1950年代半ば、ソ連邦は日本と平和条約への道を開く宣言に署名したことを思い出していただきたい。日本側も同様に署名したが、のちに撤回した。ソ連も同様の行動を取ったが、新生ロシアは日本政府と対話を再開した。繰り返すが、日本側の要求に応じて、平和条約への道を探す対話を始めたのだ。さらに、この作業は、先ほど述べた宣言に基づいて実施されることも当初合意されていた」「この間に、私たちは日本の指導者たちと建設的な関係を作り上げたことを強調したい。日本とロシアの緊密化のために多くの事を尽力し、悲劇的に亡くなった安倍晋三元首相を含む。しかし、残念ながら、今や、私たちはこの姿勢に変化を見ている。強調したいのは、これは私達から引き起こしたのでく『隣国』の立場からの変化であることだ。
「したがって、太平洋艦隊の発展と能力・潜在力の向上に関する最高司令官の提案は支持される。これらの提案の実施に関連するあらゆる側面を慎重に検討する必要がある。国防省およびロシア連邦政府に対し、関連する指示が発出される。実施主体および資金源を特定しなければならない」
日本は「ロシアを主要な脅威の源に加えた」 高市政権にメッセージを送ったプーチン大統領 スピーチ全訳(佐々木正明) - エキスパート - Yahoo!ニュース

まぁ驚くに値しないいつもの内容です。
許しがたいのは、プーチンがぬけぬけと「北方領土は第二次世界大戦の結果ロシア領になった」と言っていることです。
言うまでもなく大嘘です。ソ連は日ソ中立条約を破って日本領に侵攻しました 。
まがう事なき条約違反であり、日本がポツダム宣言を受諾して終戦の詔書が発せられた後も攻撃を継続しました。
そして歴史的に一度たりともロシア領になったことのない北方四島を軍事占領しました。
まさに侵略です。

要はウクライナ侵略に対する制裁に日本も加わったことがいたくご不満のようですが、それは日本人がロシアから侵略を受けた歴史を持っているからです。
己が所業をまったく省みず、常に悪いのは相手国だというロシアらしい。

プーチンは安倍の名前を出していますが、氏は希代の外交的天才でありながら、ことロシアに関しては失敗をしています。
その失敗とは、2014年3月のクリミア侵略を受けても、ロシア融和策を変更せず、北方領土・平和条約交渉に邁進してしまったことです。
プーチンが「ヒキワケ」という柔道用語を口にしたことから、北方領土2分割返還論が生まれます。
当時私自身も、この案の現実性は高いと思っていました。

「日露の平和条約交渉において次の大きな転機となったのは、2018年11月のシンガポールでの首脳会談だ。北方四島のうち、歯舞群島および色丹島の二島の日本への引き渡しが明記された「1956年日ソ共同宣言」を基礎に、平和条約交渉を加速させることでロシアと合意したのである。
これまで日本は、ロシアとの間で「北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結する」ことを交渉の基本方針としてきたが、シンガポール合意は、日本が「(最大で)二島」へと大きく舵を切った瞬間とも言え、その意味で日本の一大方針転換であった。
しかし、日本側の大きな決断にも関わらず、その後も交渉は難航。昨年7月には、領土割譲禁止条項が新たに加えられた改正憲法がロシア国内で成立し、今後の交渉の見通しがますますつかなくなるなか、安倍政権は退陣した」
(吉岡明子 2021年1月13日キャノングローバル研究所)

そして2016年5月には、オバマの反対を押し切って安倍自身が訪露し、ソチを再度訪問し、ロシアに「新アプローチ」という経済支援プログラムを伝えます。
そして続く同年12月には、プーチンを故郷山口に招くところまで前のめりになりますが、ご承知のようにプーチンはゼロ回答でした。
これは今思い返せば、重大な失敗でした。
クリミア進攻に対して課せられていた制裁に、わが国も加わりながら、バックドアではプーチンに宥和してしまったからです。
日本の信義違反ととられても致し方なかったかもしれません。
いわばメルケルのノードストリームに似た役割を、北方領土交渉はしてしまったわけです。
ですから、ことプーチン対応となると西と東の主要国が同じような融和策を演じてしまったことになります。
メルケルと安倍、いずれもしたたかな猛者を手玉にとリ、しかも踊らされた事に当人たちは気がつかないのですから、たいしたタマです。

そして二つ目は、2018年9月の東方経済フォーラムにおいて、安倍は「今やらないで、いつやるのか、我々がやらないで、他の誰がやるのか、と問いながら、歩んでいきましょう」とプーチンに直接呼びかけ、プーチンはこれに答えて「今、思いついた。あらゆる前提条件をつけず、年末までに平和条約を結ぼう」「争いのある問題はそのあとで、条約をふまえて解決しようじゃないか」とアドリブで答えています。
確かに見応えのある老練な首脳外交でしたが、ここで安倍は2島返還論に正式に舵を切ります。
しかしこの後、プーチンは「領土割譲禁止」を盛り込んだ憲法改正に着手します。
安倍の強すぎる北方領土解決への野心と、過度なプーチン個人への信頼感が安倍の目を曇らせたのです。

今のプーチンは追い詰められています。
戦況が不利に傾き、戦死者はが積み上がっていくばかりです。
クリミアからはすでに軍の撤収命令すら出たという情報すら流れています。
トルコが石油輸出ルート封鎖へ動きはじめました。
黒海での海上通行、ボスポラス海峡でロシアへ向かう船舶の貨物の臨検が始まり、これでただでさえボロボロの黒海艦隊は袋のネズミと化しました。
すでにトルコ海軍がボスポラス海峡でロシアへ向かう船舶の貨物の臨検などを始めたという報道もあるようです。
さらに泣き面にハチで、トルコはウクライナに対規模な軍事支援を送ることを決定しました。
これはATACMS弾道ミサイル70基とM270発射装置12基を含む3億ドルの巨額兵器パッケージで、すでに米国にトルコ所有として保管してあり、米議会も承認したようです。
モスクワが完全にウクライナの爆撃範囲に入ってしまい、いまやプーンチンが安心してブイブイいわせられるのはこんな最果ての島しかないのです。

« ハマスがトルコに引っ越す | トップページ | 鈴木貴子さん、外交は等価交換です »

コメント

 >ムネオさんや森さん、ここまでされてまだ幻想持ちますか

 維新と参政党もね。

高市政権はロシアを味方にして対中包囲網へ引き入れるなどという幻想を早く捨てて、報復としてウクライナにホーク対空ミサイルとVADS対空砲を送るべきです(どうせ廃棄するのだし)。

珊瑚は大切にさん、参政党は分かるんですが維新もねというのはどういう意味でしょうか?もしかすると池端という議員が国会の会議室を反ウクライナの集会に貸してしまったという事を指しているなら、本人は内容を知らなかったとしていますし、維新の会も厳重注意をしたと認識しています。もし他に維新が対ロシアに宥和的である事実があるなら後学のために教えていただきたいです。

いつもありがとうございます。

最近は日本にロシアのスパイが沢山いるとかロシアのミサイルの9割に日本製の部品が使われているなど報道されていることから、高市政権が対策を立てて、それに対してプーチンが怒っているのではないかと思います。

個人的には、北方領土は、帰ってきたら儲けもの程度に考えるのが良いと思います。現在の日露・中露関係からは、中国に売る方が余程実現しそうです。少なくとも、返還に期待して宥和政策を採るのはロシアを利するもので、民主主義国家群に対する裏切りでもあります。

 i維新とロシアとの関係ではこう言う事がありましたね。一体何処の国の政党でしょうか。

以前、管理人さんも記事にしていましたけど、こういう時、ナチスと完全に縁を切った戦後(西)ドイツと、東京裁判をそのまま受け入れ一億総懺悔してあのキ○ガイじみた負け確定の戦争責任をウヤムヤにした戦後日本と、その立場の強さに差が出てしまいますわ。

戦前の大日本帝国と完全に縁を切れなかった(天皇の存在が大きい?)戦後日本は、ロシアをはじめ中国や朝鮮にも「おまえらオレ達に負けたんだろ、この負け犬が」と言われっぱなし。不可侵条約破りや、戦わずに逃げ回ってた毛沢東共産党や、そも日本帝国領だった、とかの事実を日本は何故か主張しずらい。

もし(西)ドイツのように自国で戦後の総括をして、あのキチ○イじみた負け確定の自虐戦争の責任を追及して、大日本帝国と完全に縁を切った新生民主日本だったなら、今私たちは「俺達も特攻兵器にされたんだ、あの戦争をした○チガイどもは戦争犯罪裁判にかけて処罰した、アイツらは俺達の敵だった」と、旧大日本帝国の行為そのものを完全否定できた。

そうだったら負け犬呼ばわりされても、「悪いのは、○チガイ大本営をはじめとした戦争犯罪人だ」「戦後の民主日本だもんよ、そんなん今の国民は知らんがな」と言うこともできた。ナチスに全てをおっかぶせた(西)ドイツはしたたかで上手だった、今さら日本で戦後総括なんて、もうできない。ロシア・中国・朝鮮にこれからも好き放題に言われるのかと思うと気が滅入りますわ、ホント。

ムネオさんは維新に切られた(切られる直前にダサーく逃げた)後、何故か自民党からしれーっと出馬してしれーっと当選してるんですよね。しかも比例代表という楽ちんな椅子を用意してもらって。

こんなことしてる自民党が、ロシアに本当に強く当たれる訳がない。実際、高市政権も先日、サンクトペテルブルクに学生の短期派遣なんて気狂いも良いとこの政策を推し進めましたよね。高市自身も未だにゼレンシキーに直接対面での個別会談をやったことがない、やる予定も無い。

中身は立派な親露政党ですよ。自民党は。

 日本とドイツは戦争の意味合いが全く違うのに、ドイツと同じく「一部の指導層に責任を押し付ければよかった」とは、どれだけイカレタ発想なんでしょうね。ナチスドイツの主導した戦争はどう見ても肯定すべき点はないのに対し、日本御戦争は肯定論から否定論まで多種多様の評価に分かれている現実を無視してドイツと同じ事をしろって、暴論以外の何物でもない。そんな事をしたら今頃日本は分断の極みになってたでしょう。第一そんな事をして特亜&ロシアが納得すると言う保証はないでしょう。逆に「日本は一部の指導層に責任を押し付けて国全体で責任を取ろうとしない」と難癖を付けてくるかも。このサイトでこんな暴論にお目にかかるとは思いませんでした。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ハマスがトルコに引っ越す | トップページ | 鈴木貴子さん、外交は等価交換です »