自衛隊がトマホーク運用能力を獲得
自衛隊がトマホーク運用能力を獲得しました。画期的なことです。
「米国へ派遣中の護衛艦「ちょうかい」は、米海軍の支援を得て、日本時間令和8年7月29日(米国太平洋夏時間28日)に、太平洋上においてトマホークミサイルの実射試験を行い、乗員の練度を含め、実際に発射できることを確認しました。
なお、護衛艦「ちょうかい」は、令和8年9月頃に帰国する予定です。
本実射試験はトマホーク事業の着実な進捗を示すものであり、防衛省としては、引き続き、スタンド・オフ防衛能力の早期構築に向けて取り組んでまいります」
(防衛省7月30日)
防衛省・自衛隊:護衛艦「ちょうかい」のトマホークミサイル実射試験の実施について
防衛省
防衛省は、今回の試験を米海軍の支援を得て実施しました。
この試験の公表はDSCA(国防安全保障協力局)もおこなっており、トマホーク運用能力が米軍との連携でなされたことを示しています。
この試験発射は、単に装備を買っただけではなく、艦艇と乗員の連度を含めて実戦運用が可能となったと評価されています。
- トマホークBlockⅤ:200発
- トマホークBlockⅣ:200発
- 戦術トマホーク武器管制システム(TTWCS):14基
- 総額23億5000万ドル(約3500億円、※当時の為替レート)
- 試験発射:2026年7月30日発表(実施は前日の7月29日)
イージス護衛艦「ちょうかい」がトマホーク巡航ミサイルの試射に成功、日本が初めて運用能力を獲得(JSF) - エキスパート - Yahoo!ニュース
上記のDSCAの発表を見ると、武器管制システムを14基獲得するスケジュールであり、今後相当数の自衛艦にトマホークが搭載される可能性があります。
このトマホーク発射能力を保有する自衛艦には、リチニウムイオン搭載型潜水艦も含まれているはずです。
小泉防衛大臣は記者会見でこう述べています。
「防衛省・自衛隊では、平成29年にスタンド・オフ・ミサイルの導入を決定し、令和4年策定の国家防衛戦略でも重視する7つの能力のうちの一つとして、スタンド・オフ防衛能力を強化することとしています。このうち、アメリカ製のスタンド・オフ・ミサイルのトマホークは、既に自衛隊への納入が開始されていますが、このトマホークの発射機能を付加するため護衛艦「ちょうかい」は、昨年10月からアメリカにおいて艦艇の改修や乗員訓練を実施しており、本年3月27日には、これらの改修や訓練を完了し、トマホーク発射能力を獲得しました」
(防衛大臣記者会見7月31日)
防衛省・自衛隊:防衛大臣記者会見|令和8年7月31日(金)11:02~11:12
これで日米安保は新しい段階に入りました。
戦後長きに渡ってあった、矛(長距離攻撃能力)は米軍が担い、基地を提供しその防衛の「盾」は日本が行うという住み分けは無効となりました。
日米は同一の作戦環境で、同一の武器体系を使用して、同一の情報リンクで連携しながら戦うことが可能となったわけです。
いままでのわが国の防衛に対する考え方は、「専守防衛」という日本にしかないレアな用語で語られるように、ひたすら受け身でした。
攻撃を受けて損害が出たら近くで防ぐという考えから、より早い段階で遠方から攻撃を抑止する考えに変わります。
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