鈴木貴子さん、外交は等価交換です
プーチンというロシア人がわが国の北方領土に上陸しました。ここ大事です。産経ですら厳重に抗議するとしながらも、「北方領土訪問」なんて書いていますから、おいおいです。
訪問はこちらが呼んだ合法的来訪ですが、プーチンがやらかしたのはわが国の主権を踏みにじった不法な渡航、あるいは非合法の「上陸」です。
ですからこれはレッキとした出入国管理法違反で、しかも島内各地を巡って就労までしているようですから不法就労ですね、こりゃ。
プーチンは国際司法裁判所から入国したら拘束しろというお達しが来ていますから、これと合わせて逮捕拘束すべきです。
それが分かっているのかどうか、鈴木貴子氏がこんなことを書いています。
「もちろん、日本政府として強く抗議するのは当然です。
その一方で、日本国内が必要以上に慌て、ロシア側の“政治的な演出”に乗る必要もありません。
現職のロシア大統領による北方領土訪問は今回が初めてではなく、2010年には当時のメドベージェフ大統領が国後島を訪問しています。 当時も、その背景には対日牽制だけでなく、ロシア国内に向けて「強い指導者」「領土を守る政権」を演出する政治的な意味があるとの分析がなされていました。 今回も同様に、対日牽制という側面は当然あるでしょう。 しかし、ウクライナ侵略の長期化をはじめとするロシアを取り巻く情勢や国内事情、極東での軍事演習なども含め、複合的に見る必要があります。
ですから、「高市政権だからプーチン大統領が北方領土を訪問した」や「日本外交の失敗だ」と直ちに結びつけるのは、あまりに短絡的です。
むしろ、それこそロシア側が期待する反応なのではないでしょうか。
大切なのは、ロシア国内向けの政治的アピールに日本国内が振り回されないこと。
日本政府には相手の行動の背景と意図を冷静に分析し、日本の国益に基づいて外交を進めることを引き続き求めるものです。 北方領土問題に向き合う上で、今こそ、その冷静さと一貫した姿勢が必要だと思います」
Xユーザーの衆議院議員 鈴木貴子/SUZUKI Takakoさん
こんな「冷静さと一貫した姿勢」で日本政府が抗議を言っても屁のつっぱりにもなりません。
こう返されるだけです。
だって嫌われモノのロシア人にはこんな「厳重な抗議」は慣れっこですもん。いちいち恐縮していたら商売になりません。
「ロシアのプーチン大統領による北方領土訪問に日本が強く抗議していることについて、メドベージェフ前大統領やロシア政府高官が激しい反発を示している。北方四島の日本への帰属を訴えたところで「無駄話」だなどと全面的に拒絶する発言が相次いだ」
(時事2026年8月14日)
日本の抗議「無駄話」とロシア拒絶 プーチン氏北方領土訪問:時事ドットコム
こんな妙にオツにすました対応をしていると、日本領海にミサイルを撃ち込んでも「国内向けの政治的ジェスチャー」ということになりますよ。
政府はテレビのコメンテーターではなく、国家主権の執行者です。
外交は等価交換です。
やられたことはその分だけやり返す、やり返さないで黙っていれば殴られたことを認めることになるからです。
中国が海警に明確に武力行使を認めた以上、わが国も相応の措置をとるというだけのことです。
こんなことを言っていると、ロシア崇拝者のムネオの娘はやっぱりね、といわれちゃいますよ。
いちおう日本政府の前例をみておきましょう。
「前例となるのが10年11月1日のメドベージェフ大統領(当時=以下同)による国後(くなしり)島訪問を受けた民主党の菅直人政権の対応だ。前原誠司外相はベールイ駐日露大使を外務省に呼んで抗議し、翌2日には河野雅治駐露大使を一時帰国させると発表した。菅氏は同月13日、横浜市で行われたメドベージェフ氏との首脳会談で「わが国の立場、そして日本国民の感情から受け入れられない」と抗議した」
(産経8月14日)
日本政府、プーチン氏北方領土訪問に対抗措置検討 駐露大使の召還などが「カード」に - 産経ニュース
ロシア大使呼び出し、駐露大使召還して厳重な抗議」をする、とこのていどまではかのポンコツ素人のあつまりだった民主党政権でもやっています。
憲政史上最低と呼ばれるカン氏と高市氏が同レベルでは話になりません。
では今、中国がなぜかほどにお怒りなのか考えてみましょう。
ご承知のように台湾海峡の紛争をわが国の存立危機ととらえた答弁を高市氏がしたからです。
これは従来の政府答弁を踏襲しただけのことでしたが、中国は激怒しました。
なせなら、尖閣周辺でやりあっているうちは、中国はすでに尖閣水域は中国が実効支配できていると信じているので鷹揚なのです。
だって自分らが攻める立場ですからね。
このように言うと、ええっと思われるかもしれませんが、実態として日本は島に公務員のひとりも、施設の一棟も建てておらず、その予定もありません。
強いていえば環境調査をするとかしないとか言っているようですが、進行しているとは聞きません。
つまり中国側からみれば、いや国際社会からみれば、日本が民主党政権時に国有化したのは「紛争地域の一方的領土化」と見えなくもないわけです。
こんなことをするくらいなら、灯台のひとつも建てればよかったのです。
あの時代なら海警がウロチョロしていなかったので簡単にできましたが、今同じことをしようと思ったら群れなす海警をかきわけ、そこでドンパチにでもなったら中国海軍がしゃしゃり出て来ることになりかねません。
へたすりゃ局地戦です。
領土領海を巡る紛争において、ありていにいえば、押えたものが勝ちです。
いったん実力で押えてしまえば、南シナ海のように実効支配は中国だと国際社会は理解します。
国際法上は無効でも、国際法に罰則規定がない以上、それは中国がいうように「紙屑にすぎない」のです。
そしていったん武力をもって領土化してしまえば、それを原状回復させるためには同じように武力をもってせねばならなくなります。
だから、南シナ海やクリミア半島、あるいは北方領土は、いったん武力で占領したので、原状復帰は極めて困難となります。
ですからいくら日本が「尖閣に領土問題はない」なんて言っても無駄。
問答無用で実力を用いる者に、理屈で勝負出来ません。
中国は、あえて施政権下に置いた証拠として海警を使ってパトロールさせて、「不法操業取り締まり」に勤しんでみせているのです。
だから、台湾海峡は存立事態だという高市答弁が一歩踏み出したように聞こえたのです。
逆に見れば、これが相手に伝わる「ガツンと効く対応」なのです。
つまりロシアは日本がもっとも嫌がる北方領土「上陸」なんぞをしでかしたのですから、こちらもロシアがいちばん嫌がることを仕返すべきです。
これが「外交の等価交換」というものです。
いくらでもやりようはあります。おそらくいちばんイヤがるのはウクライナでしょう。
高市さんのウクライナ電撃訪問なんかいいですね。岸田氏ですらできたのですからできないはずがありません。
そこで支援パッケージを開いてみせるのです。
本来はトルコのように迎撃システムを10基くらい贈れればいいのですが、日本のほうもキチキチでしょうから、塹壕を掘るためのユンボを数十基とか、民生支援野医療などやることは山ほどあるはずで、こんなことは駐日ウクライナ大使館と詰めればよいのです。
とまれ、相手にしっかり伝わる「ガツンと効く対応」、これがプーチンの暴挙に対する一番の答えなのです。
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高市がそこまでやれば喜んで手のひらひっくり返しますが、ムネオの娘がコレで、意外と行動には落とし込まない高市が、そんな効果的な手を果たして打てるものか…
投稿: ねこねこ | 2026年8月15日 (土) 12時00分
総じての岸田評価はいろいろあれど、対ロシアにおける岸田さんの適切さは評価されるべきと思っている私は、管理人さんが書かれた対抗措置としての首相のウクライナ訪問と兵器供与に同意します。日ウ間の防衛装備品及び技術移転協定の締結に向けて実働を希望。
党内に多様性があるのは自民の良いところでもありますが、石破が復党させ選挙に出した鈴木宗男が明確なロシアの下僕ぶりを発揮し続けるのを野放しにする党、現政権の対ロシア融和的姿勢と政策、未だゼレンスキー大統領と個別会談しない高市首相…という現状では、ゼレンスキー大統領が不安や不満を抱くのも宜なるかな、です。
今回、党広報本部長である鈴木貴子はXに「色丹であれば本気の挑発だが択捉だから大丈夫」という主旨の投稿をし(それが党の意思ってこと?)、それ及び他のロシア擁護投稿の数々に対する批判に有効な反論は無いまま、「親露的」と批判する投稿に対して「これは、、、日本人ではない?」と投稿して更なる批判を浴び、当該投稿を削除しました。心底呆れるトホホな話。(個人的には、一水会みたいな人たちに対しても、プーチンの我が国北方領土上陸について何を言うか言わないか、と思って見ている)
この際、現政権は日本の意思を明確にして見せる必要がありだと、たとえ現政権は考えなくとも私は考えます。
力がすべてというプーチンロシアの強固な意思とメンタルを分析し理解する、からといって、だからロシアに逆らわず寄り添え、とはならないし、我が国もそんな力を使えるように、ともならない。
悪いものは悪いとはっきり言えることは、対話の窓口を残さず破壊して二度と戻さないことにはならない。強い外交とは?を冷静冷徹に捉え区別できる人がある限りは。
偉そうな物言いをしますが、政治家にも、ロシア寄りの専門家とされる人々にも、ロシアの手羽先じゃないなら現状の認知や分析が甘々な場合が大いに有る、と思っております。
投稿: 宜野湾より | 2026年8月15日 (土) 12時14分