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2026年8月28日 (金)

デニー氏、素性を隠す

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知事選が始まりました。
つい2週間ほど前までは現職デニー氏のぶっちぎりという見方もあったのですが、古謝氏が追い上げているようです。
まぁそうだよな、とは思います。
それはデニー陣営が徹底的に素性隠しを始めたことでもわかります。
いままで反基地運動の金看板だった「オール沖縄」の旗印がいつのまにか消え、なんとまぁ「県民党」だそうです。(笑)
地元紙などは「県民党対自民党だ」なんてはしゃいでいますが、自民党は県民じゃないんでしょうか。

「(玉城氏は)様々な立場の人たちの声を大切にする知事だ」。那覇市内で6月に行われた玉城氏の事務所開き。新たに設立された、主婦や若者らでつくる政治団体「県民と歩む会」のメンバーらが、玉城氏の勝利に向けて奮起を促した。オール沖縄勢力の議員も参加したが登壇せず、のぼりやチラシにも「オール沖縄」の文字はなかった。
同勢力は近年、革新色が強まり、保守的な企業グループなどが離脱。2月の衆院選では初めて全4小選挙区で自民に敗北し、退潮傾向が著しい。玉城氏は今回「オール沖縄より幅広い支持を得られる態勢にしたい」と政党推薦を受けない姿勢を打ち出した。今月5日に同県名護市で開いた集会で、玉城氏は同勢力の旗印である米軍普天間飛行場の同市辺野古への移設反対にも言及しなかった」
(読売7月14日)
あと2か月の沖縄知事選、主要両陣営が県民党アピールし「政党色隠し」…オール沖縄も自民も表に立たず : 読売新聞

この間の選挙で、「オール沖縄」は全敗街道をまっしぐらでした。
首長選挙では全敗、そしてなによりショックだったのは、2026年2月の衆院選で、いままで反自民の牙城だった沖縄の4小選挙区はすべて自民候補が勝利し、オール沖縄系は全敗でした。

オール沖縄の機関紙である琉球新報すらこう書いています。

「敗因を受け止め、辺野古新基地ノーの民意を政治力として結集し、国と対(たい)峙(じ)するという原点に回帰すべきだ。
第51回衆院選は自民が単独過半数を大きく上回る316議席を獲得した。沖縄選挙区では4選挙区で自民が勝利し、オール沖縄勢力は敗北した。新基地建設に反対する民意をつかみ損ねたことが大敗の原因である。
辺野古新基地建設を強行する政府に抵抗する沖縄の政治潮流を牽(けん)引(いん)してきたオール沖縄勢力が、消滅の危機に直面している。当然、秋の県知事選にも影響しよう。この枠組みに参加する政党、労働など各団体が有権者の判断を厳粛に受け止めなければならない」
(琉球新報社説2026年2月10日)
<社説>衆院選オール沖縄大敗 敗因受け止め原点回帰を

琉新がいいたい「原点回帰」とは、もっとまじめに反基地闘争やれ、本土政府と対決しろ、要はもっと赤くなれ、ということです。
いまでも充分に赤いのですが、これ以上どーせいと言うんでしょうか。

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写真:「誰ひとり取り残さない沖縄を実現する」 玉城デニー氏が総決起大会 沖縄知事選【動画あり】 | 沖縄タイムス+プラス

「普天間問題の混迷は、沖縄の民意を無視し、実現可能性が乏しい新基地計画を強行する自民党政権に元凶がある。
国政選挙や県知事選などで幾度も示された民意を無視し、県民の間に諦観と政治不信を広げた自民党政権の責任は大きい。今回の結果をもって、直ちに県民が新基地計画を受け入れたと考えることはできない」
(琉新前掲)

さすがにデニー陣営はこんな琉新の誘いには乗りませんでした。
いままで金科玉条の如く崇めていた翁長氏の遺産である「オール沖縄」の看板を捨て去り、意味不明の「県民党」に掛け替えました。
そしてこれまた公約のトップに持ってくるべき辺野古移設阻止もいつのまにか消してしまったのには驚きました。
代わりに据えたのが経済や福祉、暮らしですが、そんな土俵に持っていったら政権与党が強いに決まっているでしょうに。

素朴な謎なんですが、どうしてよりによってデニー氏なんでしょうか?
前回選挙の時にも山路さんがこう書いていました。

「玉城デニーという人は稚気とファンタジーの人で、リーダーシップもありません。故翁長氏ふうのカリスマ性を発揮する演技力もなく、何かをするには何処を押せばいいか、そういう事を全く分からず知事になった人です。
政府や関係省庁とすれば、仲井眞知事のような怖さは全くなく、翁長氏のようなワケの分からなさもない、いわば「御しやすい人」であるようです。
沖縄関係資金がごっそり削り続けていられるのも、辺野古問題のみならず提案と計算に暗く、強くネゴ出来るだけの資質がないデニー氏が知事のゆえだと見られています。
しかし、あまり心配もしていません。大した願いもない。何もしないのがデニー氏の長所ですから、それは慣れました。どうか何もせずに、昼行燈でこれからも静かに4年間を過ごして下さい。好きな「何とかキャラバン」とか、そういう方面で全国を遠征していてくれればいいです
山路啓介氏寄稿 知事選のあとにその1: 農と島のありんくりん 

そういう人なのですよ。
「経済と福祉」なんて言っても、その原資はどこから引いてくるのでしょうか。
仲井真さんは中央官界とやりあってネゴシエーションできる飛び抜けた実務能力がありました。
翁長さんはあの土着的カリスマで、毎週官房長官だった菅さんを那覇に定期便させていました。
そんなかけらもデニー氏にはありゃしない。富士ロックでギターかき鳴らすのが精一杯です。

「観光業は調子がいいぞ」なんてデニー氏は言っているようですが、逆にいえは沖縄には観光業しかないのです。
製造業と違い、観光業が吸引できる就業者は少なく、たぶん大企業がひとつ本格的工場を建設すればそちらのほうが吸収できるくらいです。
しかし大企業は工場をもって来ませんよ。なぜか。それは沖縄の労組があまりにも強いからです。
年中ヘノコだなんだと赤旗を持って駆けつけることが労組の仕事だと勘違いしているような連中に、工場に入られたらたまりませんからね。
だから沖縄は見かけは大型レジャーホテルが立ち並び、地方空港とはおもえないピカピカの空港もありますが、いつまでたっても失業率は全国最下位です。
ずっと地味な北関東のショボイ都市のほうが大企業の拠点工場があるので、よほどしっかりと地元の人が働いています。

デニー氏にはこの構造を変えられません。そんな政治力もビジョンもありません。
せいぜいが基地でゴネて侵攻予算の上積みを狙うくらいで、しかしそれももう種切れです。
いくら訴訟をしてもことごとくはねられていますから、処置なしなのです。
そこに今回の辺野古転覆事故の処理の失敗ですから、目も当てられません。
あとはいままでのトーンを消していくしかないのです。

 

 

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コメント

 下地氏の立候補辞退がどれだけ古謝陣営に影響を及ぼそうが、デニー陣営は自らに手枷足枷を嵌めてるので比べようがありません。県民の生活向上などそっちのけ、東洋のナチスの手先に成り果てて反米運動の先頭に立つ県知事の何処が支持を集めるのやら。8年も知事の座にいながら鉄道一本通せない、無能極まりない自治体の長にこれ以上何を期待しろと。今までのトーンを消そうとも、「実績」がそれを「無かった事」に出来ませんから。

こうして見ると、仲井真さんは県の振興のためという筋が通っていてタフネゴシエーターでしたたかだったなあ。最後は配下だった翁長に足をすくわれましたけど。
デニーさんは何の実績も無い。翁長の遺言で指名されたという話も怪しい。知事になってからも歌ってファンタジーを語ってるだけ。
かつては沖縄振興策の一環で政府の依頼でNTTが「番号案内センター」を開設して地元の雇用に貢献したりしてましたけど、104案内そのものがサービス終了しましたからね。知事さんや地元政財界は変わりりなる物を引っ張って来る役目もあったでしょうに。。
まだケータイを持つ前の90年代に何度か利用したけど「我那覇が対応しました」とかいつも沖縄ならではの苗字のお姉さんかオバサンか知らんけど、当時はそうでした。

昨日の両候補の発言。
現職 「ウチナーンチュのチムグクルを常に」、2期8年の成果アピールを挟んで「辺野古は絶対完成できません」

古謝候補 「残りたい人が活躍でき、帰って来たい人が戻って来られるワクワクする沖縄」、歴史や国策で苦難に耐えた先人への敬意を挟んで「嘆くのは簡単、誰かのせいにして今を諦めるのはもうやめましょう」

政治家としてビジョンや実務を語る上での表現力と語彙力は、古謝候補が圧倒的に上回っている。
ただひとつ。
感情はやって来ては去るもの。故に大事なことを感情で決めない方が賢明だが、そうできる人が多いわけではない。分かっていることでも県外から上から目線で言われる・されるとどうしても県民が感じる反発。県外県内問わず、相手に対してでも自分たちに対してでも、差別的、冷笑的で下品になりがちな表現、言葉遣い対する嫌悪感。
逆効果を生むものを軽く見たらいけない。
古謝陣営の中の人々と、勝手連的な集団及び個人の応援者は、一見些細で気にしてこなかったようなことに、十分な注意を払うことをおすすめ。
なお、ひとつ思うのは。
「誰一人取り残さない沖縄」を政治家として実行するならば、県内でも異なる意見・立場が存在する案件ほど、答えとして中庸や折衷を自ずと目指すことになると考えるが、違うのだろうか。

下地氏不出馬で、一気にデニーが追いつめられた観や評が出てきましたが、果たしてそうでしょうか。
私の目にはそうは映りません。
オール沖縄が衰退しているのは紛れもない事実、なのに各種調査では「デニー先行、追う古謝」という結果が出るのでしょうか。
デニーはこの8年間、ありとあらゆる女性の団体・グループ・サークルなどの要請や要望に直接出向き、女性たちに会い耳を傾けてきました。
もちろんそれが行政的に成果が出たのかはわかりませんが、女性たちにとって「県のトップが私たちの話を聞いてくれた」という高揚感が信頼感に変わったのではないかと推察しています。
そのことは自民党などの調査で女性の60%がデニー支持との結果が示しています(先日女性支持8割と書いたのを訂正します)。
デニーは若いころから結婚披露宴の司会業で生計を立ててきました。その司会は一説には1000組に及ぶそうです。
当時の沖縄の披露宴は招待客200~300人、時間は3時間以上がざらで、1000組×200~300人=20~30万人という事になり、デニーは2、30万人の人たちと3時間も接していたことになります。
そしてラジオのDJとしてのデニーの存在です。
ラジオ聴取率トップの県では、朝から晩までラジオを点けっ放しの場に出くわします。個人商店、小さな工場、建設現場・農作業の場、家事の合間などで方言も自在なデニーの声が、民謡・ポップス・歌謡曲の間に流れ続けているのです。
確かにデニーの政治家としての資質については、首をかしげざるを得ません、彼が市町村の首長なら、とっくにクビでしょう、しかし140万人のトップになると個々人との距離は遠くなるもの、そこに人々はある種のカリスマとしての存在、エンターテインメント性を求める要素もあるのではないでしょうか。
デニーは自分を売り込む術を本能的に体得しているはずです。
今回の知事選、柔道の団体戦に例えると、古謝チームが先鋒・参政党、次鋒・保守党、中堅・国民新党、副将・維新、大将・自公
対戦相手は、マネージャー兼給水係・共産党、汗拭き係・社民と社大、うちわ風送り・立憲、そして選手はデニーただ1人となります。

自民党本部は、下地支持層が高い確率で古謝に流れると見込んでいるようですが、下地派は「反自公、非オール沖縄」が主流です、取らぬ狸の~にならぬことを願っています。

 何故こうも悲観的な予測が出来るのか、私には皆目見当が付きません。下地氏が辞退したのなら、むしろデニー陣営に有利になるはずなのに、何故か当のデニー陣営は下地氏の辞退にかなり腹を立てているのですが、一体これはどう説明すればいいのでしょうか?現実には悲観も楽観も出来ないのでは?

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