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2026年9月29日 (火)

まるで米中同盟が成ったようなさわぎです

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なんかメディアが色々言ってますな。
朝日さんが「米中が「同盟国」とそろって明記」と煽れば、日経も「米中首脳「大戦で同盟国、勝利へ肩並べ戦った」と囃す、まるで米中同盟が成ったようなさわぎです。
頭冷やしなよ。

例の「同盟をおもいだした」というを部分をあらためてファクトシートから洗ってみます。

The two leaders recalled that United States and China were allies in World War II and fought side by side to win the war.
Since World War II, the United States’ forward military presence has preserved a Free and Open Indo-Pacific contributing to generations of American prosperity.

直訳すれば「両首脳は、アメリカと中国が第二次世界大戦で同盟国であり、戦争に勝利するために共に戦ったことを思い出した」ということですが、ここでいう Chinaってどこの国のことなんでしょうか。
そして次のセンテンスでは「第二次世界大戦以降、米国の先進的な軍事的プレゼンスは、自由で開かれたインド太平洋を維持し、世代を超えてアメリカの繁栄に寄与している」と言っていますが、これはどこの国とどこの国が作った「先進的な軍事プレゼンス」なんでしょうか。
バラバラ都合のいい所だけ切りとらないでトータルに読んで下さいよ。

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米中首脳会談 世界の二大権力者は対面して何を話したのか - BBCニュース

まず前段ですが、ここで言うChinaとは米国が「同盟」していた頃、つまり第2次大戦間期です。
この「同盟」は、1945年9月2日の降伏調印で自動終了しています。
では調印式に出たChinaはなんていうでしたか。
そうRepublic of China、つまり中華民国であって、People's Republic of China(中華人民共和国)は存在すらしていませんでした。
したがって「両首脳は、アメリカと中国が第二次世界大戦で同盟国であり、戦争に勝利するために共に戦ったことを思い出した」というくだん一節は、「両首脳は、アメリカと中華民国が第二次世界大戦で同盟国であり、戦争に勝利するために共に戦ったことを思い出した」という意味になります。

だって建国されたのは1949年10月1日だもん。存在さえしていない国がミズリー号の甲板に「同盟国」としているわけないじゃないですか。
実際、日中戦争において中共は戦わず、戦力を温存していました。
戦後の内戦に勝つためです。
だからトランプが「軍国日本と戦った同盟国」のChinaとは中華民国、つまり台湾のことなのです。
ですから国連憲章の発効条件を定めた第110条では、批准国として Republic of China が明記されています。

ここまではいいですね、では、どうして中華人民共和国はこんなデカイツラができるのでしょうか。
それは1971年のアルバニア決議があるからです。
当時世界唯一の中国派共産国のアルバニアが出した「中国」の代表権を中華人民共和国に与えるという決議がとおってしまったのです。
これが中共が「ひとつの中国」論の最大の論拠です。
これに賛成した自由主義諸国もトンマですが、当時の理解ではChinese beijin(北京)と Chinese Taipei(台北)という「二つの中国」があって、国連においては中華人民共和国が勝ったというていどの認識にすぎなかったと思われます。
これを拡大解釈して北京が台湾を併合していいとか、中華民国をなくしてもかまわないということではなかったはずです。

ですから、米国はしつこく中共が主張する「ひとつの中国」論には、「あんたの言っていることは理解したが、同意していない」という姿勢を一貫してとってきました。
これは民主党、共和党を問わずです。
基本的にはトランプも一緒です。
ただノイズが多く、アクが強く、下品なだけです。

 

 

 

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コメント

いつもありがとうございます。
今回の記事で色々なことが腑に落ちました。
こういうことをきちんと把握している記者やニュースキャスターがどれだけいることやら。。。
勉強になりました。感謝!

トランプ氏をはじめとする米国の保守派が「軍国日本と戦った同盟国」として語る「China」の正統な後継は、歴史的・事実として「中華民国(台湾)」に他なりません。現代の私たちは、あたかも最初から「一つの中国」だけが存在していたかのような錯覚に陥りがちですが、1971年のアルバニア決議当時のリアルな国際政治の認識は全く異なっていました。
当時はまさに「Chinese Beijing」と「Chinese Taipei」という二つの実体がせめぎ合っており、あの決議は「どちらが国連における中国の代表権を握るか」という政治的・法的な決着にすぎませんでした。それを「北京が勝っただけ」という冷徹なリアリズムで捉える視点は、現在の台湾問題を地政学的に理解する上でも極めて重要だと思います。

第一次トランプ政権の時にシンガポールで行われた米朝会談を思い出しました。あの時も、トランプ大統領の北朝鮮へのリップサービスが凄くて、日本のメディアは「日本は蚊帳の外に取り残された」と報じていたけど、トランプ大統領は安倍首相と緊密に連絡を取っていて、その後の展開は周知のとおりです。

今回も、米中会談の前に日米会談があり、米中会談の後にはトランプ大統領から高市首相に電話があったというから、日米が緊密に連絡を取り合っている事がわかります。日本の頭越しに米中が手を結ぶなんて事はないでしょう。

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